東京都教育委員会は12月1日、2026年度(令和8年度)都立高校入学者選抜で導入するインターネット出願について、手続きの流れや操作方法を公開した。出願サイトへのログインは12月19日から可能となる。利便性向上を目的に、国際高校の在京外国人生徒等対象選抜(4月入学)と国際バカロレアコース選抜にも新たに適用範囲を広げる。一方、分割後期・第二次募集や国際高校以外の在京外国人生徒等対象選抜は従来どおり窓口で出願を受け付ける。
文部科学省が大学入試実施要項を緩和し、学力試験の年内実施を認めたことを受け、全国で「年内入試」が一段と拡大している。2026年春入学の入試から適用される変更により、学力試験を12月までに実施する大学が急増。大手予備校の河合塾の調査では、主要大学の8割が年内に学力試験を課す入試方式を導入する見通しとなった。
早期に合否を確定したい受験生と、確実な入学者確保を図る大学側の利害は一致し、年内入試はすでに主流化しつつある。23~25年春入学の私立大入試における入学者の6割は、学校推薦型選抜や総合型選抜(旧AO入試)といった年内入試が占める構造に移行した。他方、高校側では「授業進度が必要水準に達しない」「学習指導が圧迫される」との懸念が依然強く、教育現場の調整は続く。
香川県教育委員会は10月20日、2026年度に実施する公立高等学校の入学定員を発表した。来春卒業予定の県内中学生は8224人で、2025年3月と比較して141人減少する見込み。これに伴い、公立高校全体の入学定員は前年度より116人少ない5679人とする一方、学級数は現状を維持する。
県教育委員会によると、定員の減少は主に中学校卒業予定者数の減少を反映したもので、学級編成や授業運営には影響が出ないよう調整されている。各学校の学科別募集定員や特色入試の詳細は、香川県教育委員会の公式ホームページで公表されている。
香川県教育委員会は「中学校卒業予定者の減少に対応しつつ、各校が円滑に授業運営を行えるよう定員を設定した」と説明。今後は、志願者数や倍率などの動向を見ながら、入学者選抜の準備を進めるとしている。
岩手県教育委員会は10月20日、2026年度入学の県立高等学校入試の実施概要を公表した。全日制59校の募集定員は8360人で、2025年度に比べ160人減少する見込み。減少は、金ケ崎、大東、軽米、福岡の普通科各1学級(40人)を削減することによる。
今回の入試では、従来の推薦入試に代わって導入された特色入試が全校・全学科に拡大して実施される。一般入試および特色入試は2026年3月4日・5日に行われる予定。
特色入試では、一次選考の実施有無が志願者倍率に応じて決定される。倍率が2倍を超えた場合に一次選考を実施する学科や、3倍を超えた場合に実施する学科もある。一方、倍率が低い学科では一次選考を行わない場合もある。
また、「いわて留学」制度においては、地域ふるさと振興校、留学実施校、特色教育課程校の区分が設けられ、定員40名の学科ではいわて留学および一次募集合格者の合計が定員を超えて4名まで認められる。
募集定員には、連携型入学者選抜や一関第一高等学校附属中学校からの入学決定者数も含まれる。学区外からの最大入学者数は36名となる。さらに、前期日程で欠員が発生した場合は、後期日程(チャレンジ枠)の募集定員に加えられる。
岩手県教育委員会は、「特色入試の全校・全学科への拡大により、生徒一人ひとりの個性や適性を生かした入学機会を提供する」としている。
愛知県教育委員会は10月24日、令和8年度(2026年度入学)を対象とする公立高等学校入学者選抜の募集要項を公表した。全日制課程、定時制課程、通信制課程に分けて募集を行い、出願・選抜方式や募集人員、検定料、志願制度などについて詳細を示している。
全日制課程においては、まず推薦選抜を実施。出願資格として、令和8年3月に中学校等を卒業する見込みの者で、保護者とともに県内に住所を有する者などを挙げている。普通科志望者については志望学科への明確な動機・理由の提示を要件としており、専門学科・総合学科では、当該学科に対する適性・興味・関心を有することが出願条件とされている。
県立高校全日制課程の募集人員は、前年度(2025年度)比240人減の3万7040人。瀬戸西(普通)など8校で1学級減、松蔭(普通)と名古屋南(普通)で1学級増。愛西工科(機械)を募集停止し、足助(観光)を新設する。
推薦選抜の出願期間は1月26日から2月2日まで。検定料は2200円となっており、クレジット決済・Pay‑easy・コンビニ決済から選択可能。面接は全志願者を対象に2月5日に実施される。デザイン科・スポーツ科学科・音楽科・美術科等の専門学科では、面接に加えて特別検査(実技試験)を行う。合格発表は2月9日。
全日制課程の「特色選抜」も設けられており、各校・各学科が定める募集人員の20%程度を上限として優先合格枠を設定。出願要件として当該学科の特色理解・進路志望・意欲などを問う。
一般選抜については、出願期間を2月6日から2月16日までとし、学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科を2月25日に実施。A/Bグループに分かれた普通科は面接を実施する高校もあり、合格発表は3月10日となっている。
また、海外帰国生徒・外国人生徒等の選抜枠も設けられており、普通科については当該学科募集人員の10%程度、専門学科については30%程度を上限とする定員が設定されている。出願要件には「原則として継続して2年以上海外在住」などが含まれている。
愛知県教育委員会は「志願者の多様な背景・志向に対応した入学者選抜を図るため、出願・選抜方式を整備した」と説明している。
長野県教育委員会は10月24日、2026年度に実施される高校入試に関する第1回志願者予定数調査の結果を公表した。公立全日制前期選抜(自己推薦型入試)の志願者は5170人で、前年同期比0・7ポイント減となり、全体の31・3%を占めた。前期選抜の倍率は1・17倍で、前年同期より0・02ポイント低下した。
調査は10月8日時点で実施され、県内高校進学予定者1万6538人を対象に、前期選抜と後期選抜(一般入試、私立・高専・県外志願者を含む)の第1志望を集計した。
公立前期選抜の全日制志願者は前年同期比96人減の5008人。学科別の倍率は、普通科1・01倍、農業科1・33倍、工業科1・24倍、商業科1・33倍、家庭科1・57倍、特色学科1・18倍、総合学科1・05倍となった。学校別では、飯山高校普通科が3・92倍で最も高く、市立長野高校総合科2・7倍が続いた。
小諸市の小諸高校と小諸商業高校を統合し、2026年4月に開校する「小諸義塾高校(仮称)」では、普通科121人(倍率2・02倍)、ビジネス科73人(1・01倍)、音楽科30人(0・83倍)の志望者があった。
公立全日制後期選抜の志願者数は前年同期比463人減の1万2815人で、倍率は1・46倍。学校別では、野沢北高校理数科が11倍、伊那北高校理数科が10倍と高倍率となった。前後期を合わせた多部制・単位制の延べ志願者は350人、定時制は122人だった。
私立高校全日制は公表されていない学校も含め、計3440人の募集に対し2381人が志願。長野高専は200人の募集に207人が志願した。県外志望者は522人、志願未定は303人となった。
大学通信は、2025年度入試の結果に基づく「私立31医学科に強い高校ランキング」を発表した。全国1位は豊島岡女子学園(東京)で133人、2位は桜蔭(東京)130人、3位は四天王寺(大阪)107人がランクインした。上位10校はすべて私立高校となり、中高一貫校の強さが際立った。
このランキングは、私立大31校の医学部・医学科合格者数を基に、サンデー毎日・AERA・大学通信の3社が合同で調査・集計したもの。高校側の非公表や浪人者の数は含まれていない場合がある。
上位校の詳細は以下の通り。4位開成(東京)106人、5位海城(東京)98人、6位滝(愛知)94人、7位東海(愛知)91人、8位白百合学園(東京)84人、9位江戸川学園取手(茨城)83人、10位渋谷教育学園幕張(千葉)75人。
公立高校でトップ20に入ったのは日比谷(東京)73人のみで、公立校は限られた例にとどまった。大学別にみると、慶應義塾大学医学部の合格者数1位は桜蔭(東京)18人、2位開成(東京)17人、3位筑波大附駒場(東京)14人だった。
私立中高一貫校の合格実績の高さは顕著で、医学部・医学科を目指す受験生や保護者にとって参考となるランキングとなっている。
熊本県教育委員会は9月12日、2026年度(令和8年度)熊本県立高等学校入学者選抜(熊本市立高校を含む)前期(特色)選抜における「重視する観点」や検査内容、具体的な選抜方法を実施校別にまとめ、公表した。
前期(特色)選抜は、受検者の多様な能力・適性、意欲・関心、努力の成果など優れた面を積極的に評価するもので、普通科コース、専門学科、総合学科、スーパーグローカルハイスクール指定校の全学科・コースで実施される。募集人員は各校の定員の70%以内で設定されるが、50%を超える学校では、A群(面接・実技検査など)およびB群(小論文・実験・自己表現・総合的学習の成果発表など)のいずれか1つ以上の検査を行う。
実施校の第二高等学校では、理数科と美術科でそれぞれ定員の50%を募集。理数科では「科学的分野への興味・関心」「学習習慣と発想力・課題解決能力」「グローバルな視点とコミュニケーション力」を重視。検査内容は独自問題で、検査1(50分)理科思考力、検査2(30分)数学的思考力、検査3(30分)数学的思考力を出題し、独自問題8割、調査書2割で評価する。
美術科では「豊かな想像力・表現力と美術への関心」「学習習慣と主体的・積極的な学校生活参加」を重視し、自然物や人工物を題材とした水彩画の実技検査(180分)を実施。評価は実技検査7割、調査書3割となる。
出願はインターネット出願システムで12月1日~1月23日正午まで登録・納付し、出願期間は2026年1月20日~1月23日正午。選抜は2月2日、結果通知は2月9日、合格者発表は3月12日に行われる。前期(特色)選抜で合格した場合は必ず入学する必要がある。
前期(特色)選抜の実施校別検査内容は、熊本県教育委員会のWebサイトで確認できる。
河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は9月9日、2025年度入試における実技試験の実施状況を発表した。実際に受験した先輩たちのアンケートをもとに、内容が把握しにくい実技試験の詳細を公開している。
対象は2025年度一般選抜で実技を課した大学。芸術学部や体育学部、教育学部などを設置する全国の大学を地域別に分け、国公立15大学、私立4大学の情報を掲載した。国公立は筑波大、東京藝術大、愛知教育大など、私立は武蔵野美術大や早稲田大が含まれる。
筑波大の芸術専門学群(前期)では、120分間で「銀の折り紙と手を構成して描きなさい」というデッサンを出題。体育専門学群(前期)は午前にソフトテニス、午後にバレーボールの実技を行った。早大の創造理工学部(建築)一般方式では120分の「空間表現(鉛筆デッサンなど)」が課され、「動くものを描きなさい」というテーマが示された。
受験した先輩からは「数学や理科、英語で差がつく」といったアドバイスも寄せられた。実技試験の実施状況は2022年度から2025年度までの4年分を収録しているが、報告をもとにしているため、実際の内容と異なる場合もあるという。
このほか「受験対策・勉強法」では、小論文や総合問題、面接試験に関する情報も掲載している。