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三重県初の〝中等教育学校〟として新たなスタートを切った、鈴鹿中等教育学校

三重県鈴鹿市の私立学校「鈴鹿中学校」が申請していた中等教育学校設置の認可が、3月27日、三重県知事より正式に交付された。これによって同校は2017年度から「鈴鹿中等教育学校」として新たなスタートを切ることとなった。

入試対策部長の小林佳史氏

完全な中高一貫教育を実現できるようになった鈴鹿中等教育学校では、高等学校の内容の一部を中学校で履修し、単位として認定。先取り教育を実施していく。また、6年間の5教科の合計授業数は一般的な中高一貫校より805時間多く、その時数を有効に活かした体系的なカリキュラムで、深く充実した学びを実現する。

こうした同校の動きに受験生も敏感で、17年度の専願受験者は昨対比20名増えた。同校の入試対策部長である小林佳史氏は「一人ひとりの個性を伸ばすという本校の方針に加え、中等教育学校化を含む様々な学校改革に共感いただけたのではないか。入試も例年とは違う形式で行っていて、保護者や塾からの期待は高い」と手応えを感じているようだ。

須藤伸也氏

また今回、中等教育学校に転向したことについて、同校の須藤伸也氏は「1986年の開校から30年経つ本校が、他の併設校にはできないことをしようと考えてこの度の転向に至った。この変化がひとつの起爆剤になればと考えている」と話す。

今春オープンした新図書館「情報メディア教育センター」の外観

さらに同校では3月30日に、ICT設備を備えた新図書館「情報メディア教育センター」をオープンした。このセンターは図書室の他、アクティブ・ラーニング室、グループ学習室、メディアブースなど先進的な設備を備えていて、生徒の知的探求心を育むとともに、自ら主体的に考え、学ぶことを支援する。

情報メディア教育センターには、図書館のほかグループワークやICTを活用した授業ができるアクティブ・ラーニングエリアも完備している

アクティブ・ラーニングに積極的に取り組んでいる同校では、2016年度より「テーマスタディ」という探究活動をスタートした。生徒はそれぞれ自分の好きなテーマに基づき1年以上かけて探究活動を実施し、それをクラスメイトや後輩たちに発表する。今年度の研究の一例として、テレビゲームの『スーパーマリオ』の世界を人間がクリアできるかどうかを物理的に研究したり、抗菌製品の抗菌力と売れ行きの相関を実際に菌を繁殖させて研究するなど、多方面に渡る。生徒たちの探究力に教員たちは驚いているようだ。

ほかにも新たな取り組みとして、17年度から「グローバル特待生」という制度も新設。これは中等教育学校の6年間で、必要と見込まれる学費440万円(3回の海外研修費用を含む)を返済義務なしで給付するというもの。特待生は入試の成績によって選ばれるが、「この制度を立ち上げたことで、学校を牽引してくれるような子供を育てていきたい」と小林氏は意気込む。

BBT大学、沖縄尚学高等学校との高大連結協定を締結

株式会社ビジネス・ブレークスルー(BBT、東京都千代田区、大前研一代表)が運営するビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学、大前研一学長)は、沖縄尚学高等学校(沖縄県那覇市、名城政次郎理事長・校長)と高大連結協定を締結した。今後は、BBT大学教員による出張講義の実施や、高校生を聴講生として大学に受け入れるといった人材交流をはじめ、BBT大学が推進する受講者主体の探究的学習を高校生に体験してもらう機会を提供する。これにより、高校生の視野を広げ、進路に対する意識や学習意欲を高めるとともに、大学の求める学生像や教育内容への理解を深めることを目指す。

2017年4月15日、沖縄尚学高校で行われた締結式にて。右から、名城政一郎氏(尚学学園副理事長・沖縄尚学高校副校長・同附属中学校校長)、名城政次郎氏(尚学学園理事長・沖縄尚学高校校長)、伊藤泰史(BBT大学事務総長)、門野智(BBT大学広報担当)

「強くて優しい文武両道のグローバル教養人」の育成を目指す沖縄尚学高校は、沖縄県内初の国際バカロレア・ディプロマ(IBDP)課程認定校として、2017年1月、日本語と英語によるIBDP試験の全国初の合格者を輩出した。一方、グローバルビジネスで活躍できる人材の育成を目指すBBT大学は、IBDP課程の卒業生向けの入試枠を設置しており、運営会社のBBTは、3歳から18歳までの児童生徒にIBのカリキュラムによる教育を提供するIB一貫校であるアオバジャパン・インターナショナルスクールの運営にも参画していることから、今回の協定を機にBBT大学と協定校のグローバル人材育成に向けた取り組みをさらに強化していくという。

沖縄尚学高校の名城政次郎校長は、今回の協定締結について、「この社会をよくしようという意欲がある人間を生み出したい。温かみ、厳しさ、知性などの人間的な側面を重視する教育が求められていると考えている。社会に目を向ける余裕のある人間、自分の利益だけでなく周りの人を安心させて喜ばせる度量のある人間を育成したい」と意気込む。

また、名城政一郎副校長は、「本校の目指す『強くて優しい文武両道のグローバル教養人』を育成するという観点から、今回の協定は大変ありがたい話だと考えている」と期待する。

BBT大学の伊藤泰史事務総長は、「BBT大学の教育理念と非常に近い価値観を共有できている。今後は、双方が協力しながらICTを活用した教育の新たな可能性も示したい」と話した。同大学は、高等学校との連結協定締結や出張講義「BBT大学・高校講座シリーズ」の高等学校への提供などの活動を通じて、高校生に「自分の挑戦したいテーマ」を見つける機会を提供し、ビジネスをはじめとするすべての活動の原動力となる「アンビション」を獲得するための後押しをする。

 

学費を無料に 寄付による学校運営を目指す、四日市メリノール学院の新たな挑戦

1963年創立のメリノール女子学院中学校・高等学校は、三重県四日市市にある私立学校だ。同校では真理を追究し、善をおこない、それよって常に周囲を美化していく「真・善・美」を校訓に掲げている。そのメリノール女子学院は2017年4月から「四日市メリノール学院」と改め、女子校から共学校に転向した。グローバル化が急速に進む現代にあって、女子に向けた教育だけではなく、男子を含めた教育の必要性を感じてのことだ。共学校としてこれまで以上に社会に貢献することで、新しい伝統を創りたいと考えている。

2017年4月から共学校になった四日市メリノール学院

新生・四日市メリノール学院は、女子校から共学に転換を果たしたほかにも、ここ数年様々な変革に取り組んできた。例えば入試では、それぞれの科目でどれだけの点数が採れて、偏差値はいくつだったかを受験生に公表するようにした。しかも、英語の場合であれば「リスニング」「長文読解」「語彙」「文法」など、各教科3分野程度に分けて詳細なデータを公開しているほか、採点者のコメントも添えている。

高木義成校長先生

入学試験の結果を公表したことについて、同校の高木義成校長は「当校に受かった子が、必ずしもうちの学校に来てくれなくてもいい。ほかの学校で活躍してくれればそれで本望だという思いで取り組みはじめました。もしうちに魅力がないのであれば、それを真摯に受け止め、魅力のある学校づくりをするだけです」と話す。また、入試結果を公表したことで、塾からは「指導の目安になった」と好意的に受け止められている。

スクリティーボの答案には、各問題を解くのに掛かった時間も表示される

さらに四日市メリノール学院では、「スクリティーボ」というICTの教育プラットフォームを独自に開発した。タブレット端末を用いて学ぶこのプラットフォームは、問題を解く際に掛かった時間を過程ごとに表示できるため、子供たちが問題のどこに躓いたのかを教師が細かく把握できる。それによって、子供の弱点をしっかり押さえ、指導に活かすことができるのだ。

伊藤春樹学院長

このプラットフォームを開発した四日市メリノール学院の伊藤春樹学院長は、学習塾をはじめとする企業に無料でこのシステムを提供し、その代わりに提供した企業から寄付を募りたいと考えている。「キリスト教の学校らしく、他者に奉仕することで学校運営を成り立たせたいと思っています。そして企業から得た寄付は子供たちに還元し、授業料無料の学校を創る。それが私の描いている新たな学校運営の在り方です」と伊藤氏は意気込む。学習塾や教材会社ではなく、学校が提供するICTを活用した教育プラットフォーム「スクリティーボ」。今後の展開を期待したい。

資格スクエア・リアル 「宅建士試験」「行政書士試験」を新たに開講、今後も国家資格試験対策コースを続々開講予定

励まし型資格試験予備校「資格スクエア・リアル」を運営する株式会社サイトビジット(東京都品川区、鬼頭政人代表)は、これまで開講していた「司法試験」「司法試験予備試験」の2コースに加え、「宅建士試験」と「行政書士試験」の試験対策コースを4月1日より新たに開講したことを明らかにした。

資格スクエア・リアルでは毎週1回、その週に取り組んだ学習の振り返りを受講生としている

昨年の資格スクエア・リアルの開校以来、最も多くの要望が寄せられていた「宅建士試験」と「行政書士試験」。宅建士は不動産業界での需要が高く、2016年度受験数は19万8463人。国家資格の中でもトップクラスの受験者数を誇る資格だ。また、行政書士試験は合格までに500~1000時間の勉強が必要といわれる難関試験で、勉強の途中で挫折をしやすい資格試験のひとつだ。

受講にあたっては、受講生に合ったフルオーダーメイドの学習計画を用意し、自宅でオンライン資格試験サービス「資格スクエア」の講座を受講。そして、週に1回、資格スクエア・リアルの教室に通学し、その1週間に学習した範囲のテストを受けてもらう。それにより、受講生が学習した成果が可視化され、学習計画の修正が可能となる。また、通学時には試験合格者である講師からの個別指導も受けられるといい、学習を進めていてわからない箇所をその場で聞くこともできる。

料金は、「宅建士試験対策コース」が6ヶ月で27万円(税込)、「行政書士試験対策コース」は7ヶ月で36万4000円(税込)となっている。詳しくは、同社専用ページで案内している。

行政書士コース

宅建士コース

 

東大推薦入試 71人が合格

東京大は2月8日、定員100人程度で実施した推薦入試に71人が合格したと発表した。今年度の出願者は昨年度と同じ173人で、合格者は昨年度から6人減った。2年連続で定員割れとなった。学部別では工学部23人、法学部13人、理学部10人など。女子の合格者は27人(38.0%)。関東地方の1都6県を除いた地域の高校の出身者は38人(53.5%)。いずれも昨年度とほぼ同じだった。東大は昨年度から、特定分野に強い関心がある多様な学生の獲得を目指して推薦入試を導入した。

Pepperが受験生に個別相談 東京家政大学附属中高の文化祭で

東京家政大学附属中学校・高等学校(東京・板橋区、高木くみ子校長)では、人型ロボットのPepper(ペッパー)が受験生の個別相談をするユニークな取り組みをはじめた。10月22日、23日の2日間にわたって開催された同校の文化祭(緑苑祭)では、来年以降に中学校を受験する小学生と、高校を受験する中学生に向けて、ペッパーが各教科の学習方法などの個別相談に対応した。

ペッパーは同校の制服を着用して、生徒たちと会話したり握手をしながら交流した。個別相談では、ペッパーが話す学習方法を子供たちがメモを取り受験に備えた。ペッパーが話す内容は、生徒たち自身がプログラミングしており、「チーム家政」の一員として多くの来校者をおおいに楽しませた。

Pepperが個別相談

昌平高校 松本選手に続き針谷岳晃選手もJ1プロ入り

harigaya
サンフレッチェ広島に入団した松本泰志選手に続き昌平高校の針谷 岳晃(はりがや たけあき)選手がJ1ジュビロ磐田に入団。同校にて記者会見を行った。チームでは主にボランチとしてプレー。高い技術と戦術眼を持ち合わせており、ボールを失わないことをベースに広い視野から攻撃的なパスを繰り出すことが大きな特徴。昌平高校ではクラスでの成績は常に上位と、文武両道の生徒だ。高校総体では3ゴールと活躍しU19日本代表にも選出される期待度の高い選手。また会見では「ジュビロの温かい雰囲気、チームメイトの仲が良く、ご飯も食べに連れていってくれた」と嬉しそうに語った。

司法試験 問題作成は連続3年まで

明治大法科大学院の元教授による司法試験問題の漏洩事件を受け、司法試験委員会は2日、法科大学院の現役教員が問題作成担当の考査委員を兼務する場合、任期は連続3年に限ることを決めた。司法試験委に裁判官や検察官、弁護士、学識経験者でつくる「候補者選定部会」を設置し、考査委員候補者の適格性や法科大学院の指導体制をチェックする。

新テスト、大学での採点に反対 私立大団体

平成年度に現32行の大学入試センター試験から替える予定の「大学入学希望者学力評価テスト」について、記述式問題の採点を各大学が行う案が出ていることに対し、日本私立大学団体連合会は10月19日、「複数大学を併願した場合、大学ごとに解答の評価に違いが生じる」と指摘、受験生に混乱を与えるとして反対する意見を公表した。新テストでは国語と数学に記述式問題を導入する予定だが、実施時期や採点時間の確保が課題だ。文部科学省が8月に示した複数案の一つが「テストを1月に実施し、各大学が採点する」との内容。

志望校選びの新たなチャンスを提供するサイト「併願ドットコム」

heigan併願ドットコムは、一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の私立高校を対象に、性別と地域、内申点、そして検定資格や校外活動などの加点項目を入力することによって、本当に自分にあった併願校をサーチできるウェブサイトだ。

高校選びの際、学校の内申点だけで判断してしまうと志望校が絞られてしまう。しかし、「検定資格」や「生徒会活動」などを加点の対象にしている高校もあり、このサイトではそのデータを用いて、受験生の可能性を広げてくれる。

このサイトの運営会社である株式会社リヴィジョン 事業開発部の庄司正義部長は、「取得している検定や生徒会で頑張っている、部活で頑張っているなどを含めると受験生の学校選びの幅が広がります。そのために使い勝手の良いサイトを作ることができればと思い、このサイトを立ち上げました」と語る。

サーチの際には、受験生が持っているデータから加点・優遇される項目を自動表示、内申点表示は9科5科3科の変更可能、男子校、女子校、共学校別での絞込みなど多様な検索機能も備えている。もちろん併願校だけでなく、単願(専願)校のサーチも可能だ。

また、公立高校の併願状況を基にした私立検索も可能となっていて、受験校選びの幅を広げており、検索結果からは各学校のホームページにもリンクしている。学校や塾にとっても、面談時での活用なども考えられ、使い勝手のいいサイトだ。

併願ドットコム

検索結果ページ

今後は、このサイトから得られたビッグデータを、学校や学習塾に向けて提供する予定だという。現時点では、どのような形のデータ提供ができるか検討中ではあるが、エリアごと、内申点ごとに受験生がどのような行動を取っているのかなど、学習塾にとっても教室展開をする際の指標の一つとなるかもしれない。

併願校は第一志望の学校との組み合わせがパターン化される傾向がある。しかし、このサイトを活用することで、受験生だけでなく学校にとっても、これまで見過ごされていた層の生徒に興味を持ってもらえるなど、新たなチャンスの創出やミスマッチの解消にも役立つだろう。庄司氏によると、一般的な学校検索サイトに比べて「サイトの滞在時間も長く、活用されていることが特徴的」だという。