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長谷工コーポレーション、キッザニア東京に「マンション建設現場」パビリオンを出展

子どもたちが“つくる”と“守る”マンション技術者を体験 12月3日オープン

 株式会社長谷工コーポレーション(東京都港区、代表取締役社長:熊野聡)は、KCJ GROUP株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:圓谷道成)が運営する「キッザニア東京」において、「マンション建設現場」パビリオンを2025年12月3日(水)16時にオープンする。

 本パビリオンは、長谷工がオフィシャルスポンサーとして出展するもので、子どもたちが“住む人の暮らしを支える”マンション技術者の仕事を体験できる新たなブースだ。参加者は「マンション管理技術者」として排水管の点検や外壁修繕を行うほか、「マンション建設技術者」としてエントランス工事に挑戦するなど、計3種類の仕事に取り組むことができる。

 体験を通じて、マンションが完成するまでのプロセスや、建物を安全・快適に維持するためのメンテナンスの重要性を学べるのが特徴。安全帯を装着して足場に登る作業や、仲間と協力して床や壁をデザイン通りに仕上げる工程を体験しながら、ものづくりの楽しさやチームワークの大切さを実感できる。

 体験時間は約30分で、参加者にはキッザニア内通貨「キッゾ」10キッゾが支給され、成果物としてベルト付きカラビナを持ち帰ることができる。対象は身長120センチ以上。

 長谷工グループは、1969年からマンション建設を手がけ、施工累計72万戸・管理44万戸を超える実績を持つ。現在は中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」のもと、「建設」「不動産」「管理運営」の3事業を連携させながら、持続的な成長を目指している。

 キッザニアを運営するKCJ GROUPは、「学び(エデュケーション)」と「楽しさ(エンターテインメント)」を融合した“エデュテインメント”を理念とし、子どもたちが社会の仕組みを遊びながら学べる体験を提供している。

顔認証でスクールバス乗降通知 11月からサービス開始、保護者安心と教職員負担軽減に期待

 阪神電気鉄道グループの株式会社ミマモルメ(大阪市福島区)は、子どもの登下校情報を保護者に通知する「登下校ミマモルメ」と、学童施設向け業務効率化システム「学童ミマモルメ」に、日本電気(NEC)の高精度顔認証技術「Bio-IDiom Services for SaaS」を組み合わせたスクールバス向け見守りサービスを、2025年11月から全国で提供する。
 販売に先立ち、顔認証による検知を用いたスイミングスクールの入退館通知に続く第二弾の実証実験をおこなった。2025年9月1日から9月30日までの期間、奈良県香芝市で、通学距離の長い児童の負担を軽減するために夏季試験運行されたスクールバスを対象に実施した。マイクロバス2台の乗降口には顔認証用アプリを搭載したタブレット端末を設置し、乗降情報をリアルタイムで保護者に配信する仕組みの効果を検証した。この実証実験は、タブレット端末による顔認証を用いて小学生のスクールバスの乗降情報を保護者に通知する国内初の事例である。
 スクールバスは、徒歩で通学する子どもの熱中症リスク低減や、学校統廃合による遠距離通学への対応に加え、今後は部活動の地域連携・地域クラブ活動移行に係る移動を目的としても、運行機会が増加することが見込まれる。それに伴い、子どもがバスに乗車したことや学校、施設に到着したことを保護者が知りたいというニーズが高まっており、一方で教職員による点呼や置き去り防止確認などの負担軽減も求められている。

【実証実験の概要】
・実施期間:2025年9月1日~9月30日
・実施場所:奈良県香芝市の小学校で夏季に試験運行されたスクールバス(2台)
・参加対象:スクールバスを利用する子どもとその保護者(任意)
・主な内容:顔認証を活用した乗降検知及び通知精度と、利用者満足度の検証

【実験結果】
実証実験後に行った保護者アンケートでは、回答があったすべての方が「通知のタイミングがとても適切であった」又は「適切であった」と回答し、また、「本サービスを利用して、子どもの安全確認に対する安心感はとても向上した」又は「多少向上した」と回答があったことから、通知を受け取ることで子どもが「無事にバスに乗った」、「いつ降車したか」を確認できたことに保護者から高い評価が得られた。

【今後の展開】
今回の仕組みは設置や取り外しが容易なタブレット端末を用いており、リースで運行されることが多いスクールバスに後付けで設置したいというニーズが見込まれるため、2025年11月からミマモルメにおいて、スクールバスを運行する全国各地の自治体や子ども向け施設へ本サービスの販売・運用を開始する。

 ミマモルメ、NECの両社は、保有するノウハウ・技術を掛け合わせることで新たなサービスを創造し、利用するすべての方が安心・快適に生活できる社会の実現に貢献していく。
 NECは価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」のもと、業種横断の知見と最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題とお客さまの経営課題を解決に導く。その中でも、コアテクノロジーの1つである顔認証技術は、米国国立標準技術研究所(NIST)が主催する顔認証技術のベンチマークテストの中でもより高い精度が求められる「1:N認証」のテストで、世界第1位の評価を複数回獲得している。

■株式会社ミマモルメの概要
本社 大阪市福島区福島3丁目14番24号
資本金 1億円(阪神電気鉄道株式会社100%出資)
設立 2017年8月
代表者 代表取締役 藤井 啓詳
事業内容 あんしん事業(ミマモルメ)、教育事業(プログラボ)
ホームページ
ミマモルメ https://www.hanshin-anshin.jp/
プログラボ https://www.proglab.education/

■日本電気株式会社の概要
本社 東京都港区芝5丁目7番1号
資本金 4,278億円
創立 1899年7月
代表者 取締役 代表執行役社長 兼 CEO 森田 隆之
グループ主要事業 ITサービス事業、社会インフラ事業
ホームページ https://jpn.nec.com/

協和、低価格ランドセルで「子育て応援プロジェクト」始動~高品質・日本製ランドセルを2万円台で提供、11月4日販売開始~

 ランドセルメーカーの株式会社協和(東京都千代田区)は、子育て世代を支援する新たな取り組みとして「子育て応援プロジェクト」を立ち上げる。プロジェクトでは、税込2万円台で購入できる高品質な日本製ランドセルを、2025年11月4日からインターネットを通じて販売する。
 ランドセルは小学生にとって象徴的な通学用かばんであり、明治時代から続く教育文化の一部として、子どもの成長を見守る存在となっている。歴史的には、大正天皇が学習院初等科に入学する際、当時の内閣総理大臣・伊藤博文が背嚢を改良し献上したことが始まりとされる。現代では、安全性や収納力の向上とともに、体への負担軽減や整理整頓のしやすさなど、機能性も進化している。
 しかし近年は、少子化や物価上昇などによりランドセルの価格が高くなり、購入が難しい家庭も増えている。協和は、自社工場での生産とインターネット直販を活用し、従来より低価格での販売を可能にした。プロジェクトの狙いは、すべての子どもが当たり前にランドセルを使い、小学校生活を安心して始められる環境をつくることにある。
 販売される「クラリーノランドセル」は、重量1000gの軽量タイプで、幅232×マチ120×高305mmの標準サイズ。カラーはブラック、エバーグリーン、キャメル、ロイヤルブルー、ビビッドピンク、スミレ、ネイビー、ミントの全8色。肩ひも調整や背カン機能、反射材搭載、タブレット対応など、多様な機能を備える。素材は国産人工皮革「クラリーノ」、生産地は千葉県野田市の自社工場で、6年間の長期保証も付帯する。
 価格を抑える工夫として、自社工場での集中生産、繁忙期を避けた生産タイミング、直販による中間コスト削減、モデル数・カラーの限定、広告費の最小化などを実施。初年度の販売目標は3000本としている。
 協和は、今後もラインナップを拡充し、より多くの家庭にランドセルを届ける計画だ。

■販売情報
販売開始:2025年11月4日
販売価格:税込2万円台
販売方法:インターネット直販
楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonで取扱い

■問い合わせ
株式会社協和 ランドセル研究室
TEL:0120-415-991(平日9:30~17:00)
e-mail:info@fuwarii.com

AI食事管理アプリ『あすけん』が全国初導入 大阪府堺市立中学校にて生徒約2万人に提供開始

 2025年10月23日、アプリの開発・運営を行う 株式会社asken(東京・新宿区、代表取締役 中島洋)は、堺市(市長:永藤英機)と連携し、市立中学校全43校の生徒約20,000名を対象に、「あすけん 学校教育向け」を2025年11月1日から全国で初めて導入することを発表した。

 近年、コロナ禍や生活様式の変化により、中学生の朝食欠食率が上昇、栄養バランスの偏りが深刻な社会課題となっています。例えば、農林水産省「令和5年度 食育白書」によると、中学生の朝食欠食率は2019年の6.9%から8.7%に上昇している。

 導入アプリ「学校教育向け」では、生徒が給食メニューを事前登録された内容から簡単に記録・栄養確認できるほか、成長期に応じた栄養管理機能や「目標体重設定」「ユーザー投稿」など余計な機能を排した教育現場向け仕様となっている。また、導入に先立ち、10月に一部中学校1年生を対象としたトライアル授業が実施され、「食事のことを前より気にするようになった」「栄養バランスを考えようと思った」といった前向きな声が寄せられたとのこと。

 今後、asken社は「明日の健康に向かっている社会づくり」をミッションに、「あすけん」を通じて食・栄養教育の普及と、健康的な食習慣の定着を支援していくとしている。

自転車の安全利用を啓発する特設サイト、「自転車ナビ」を新規公開

 JAF(一般社団法人日本自動車連盟、坂口 正芳 会長)は、自転車の安全な利用を啓発し、交通ルールの理解促進と事故防止を目的とした特設サイト「自転車ナビ」を10月3日(金)に公開するとともに、交通安全教育において事故防止効果のある「実写版」危険予知・事故回避トレーニングの新作動画2本を9月29日(月)、30日(火)にJAFウェブサイトおよびYouTube公式アカウントで公開した。

■自転車の交通安全啓発サイト「自転車ナビ」を新規開設
 日常の手軽で便利なパートナーとして子どもから大人まで幅広く使用されている自転車だが、免許不要で乗ることができる一方で、正しい交通ルールの認知や教育の機会が不足している現状がある。
 2026年4月1日から改正道路交通法が施行されることとなり、自転車の乗り方や自転車関連の違反、事故への関心が高まっている。
「自転車ナビ」では、未就学児の子どもから大人までそれぞれのライフステージごとで、自転車に乗る際に気を付けてほしいことや自転車が関係する事故の事例と事故を避けるための対応のほか、年代を問わず自転車利用の際に押さえておきたいポイントを紹介している。
自転車ナビ:https://jaf.link/4nMMxdM

■「実写版」危険予知トレーニング「自転車編」の新作動画2本を追加公開
 危険予知トレーニングとは交通安全教育において事故防止効果のある手法とされており、道路交通に潜む危険を事前に予測し、適切に対応することにより交通事故を未然に防止しようとするもの。
「安全」に危険な場面を覚えることで、予測する能力のトレーニングになる。
 自転車が関係する違反や事故に注目が集まるなか、今回は道路上での危険な場面を再現し、交通違反や事故の防止の啓発を目的として自転車編の追加公開をした。

▼JAFウェブサイト「実写版」危険予知・事故回避トレーニング:
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/risk-prediction
▼YouTube(JAFChannel)公式アカウント
https://www.youtube.com/playlist?list=PLJfKB1JtrvvsGBWa6epvIntxWVs4-zGGP
▼交通安全3分トレーニング
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/traffic-safety-movie/3-minutes-traning

縁起のいいモチーフがデザインされた「サラサクリップ 勉強応援」10月30日限定発売

 ゼブラ株式会社(東京・新宿区、石川 太郎 代表取締役社長)は、ジェルボールペン「サラサクリップ」から勉強に使いやすいインク色を採用し、縁起のいいモチーフをデザインした「サラサクリップ 勉強応援」を10月30日から数量限定で発売する。今回、数量限定で販売する全ての商品に学業成就の祈祷を行い、勉強を頑張る人を応援する。

「サラサクリップ 勉強応援」価格:132円(税抜:120円)ジェルボールペン 水性顔料・耐水性 ボール径:0.5mm
インク色:(左より)黒、赤、コバルトブルー、レッドオレンジ、オレンジ、ミルクオレンジ、黄
「サラサクリップ 勉強応援セット」(チェックシート1枚、サラサクリップ 勉強応援2本)価格:330円(税抜:300円)もある。

「サラサクリップ」は、さらさらとした書き心地と鮮やかな発色で、13年連続ジェルボールペン売上No.1、累計販売本数14億本を達成している人気のジェルボールペン。ゼブラの調査では、15歳から18歳のサラサクリップ使用者の約8割がノートや教科書に使用していると回答している。
 今回は、定番品の中から勉強におすすめのインク色を選び、だるまなどの縁起のいいモチーフをクリップ部分にデザインした。さらに商品を製造しているゼブラ野木工場(栃木県野木町)にて、野木神社より学業成就の祈祷を受け、勉強を頑張る人がサラサクリップと目標に向かって全力を出し切れるようゼブラ社員も一緒に祈願した。

■今回発売する「サラサクリップ 勉強応援」の特長
 願書に濃く書ける黒、丸付けで使いやすい赤、赤いチェックシートに隠れるオレンジなど勉強におすすめのインク色を選んだ。
 転んでも立ち上がる「七転び八起き」の姿が目標成就の象徴とされる「だるま」、幸せを招き入れるとされる「招き猫」「鈴」という縁起のいいモチーフをクリップに印刷し限定デザインにした。
 同時発売するセットでは、パッケージの裏面に応援メッセージを書き込める場所があり、勉強を頑張る人へのプレゼントにもおすすめだ。

■サラサクリップ初 野木神社による学業成就の祈祷を実施
 2025年9月、ゼブラの生産拠点である野木工場にて、「サラサクリップ 勉強応援」の学業成就祈願祭を執り行った。当日は、地元の野木神社神職を迎え、工場内に特設された祭壇にて祈祷が行われた。今回発売する全ての「サラサクリップ 勉強応援」に、ゼブラの社長と社員が描いた絵馬も供えられ、学業に励む全ての人が力を発揮できるよう、心を込めて祈祷した。
 式にはオレンジ色のサラサユニフォーム姿の社員が多く参列し、ボールペンを通じて学ぶ人々を後押ししたいという思いを共有した。

「ベネッセ高等学院 中等部」が開校式を開催 全国11キャンパス/オンラインで学ぶ中学生向けフリースクールがスタート

 株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市、岩瀬 大輔 代表取締役会長兼社長)が運営する中学生向けのフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」(以下:中等部)は、2025年10月1日(水)に開校した。当日は、開校時入会生とその保護者など約150名が参加しての開校式を行った。生徒たちは、全国11キャンパスへの通学またはオンラインにて、中等部の学院スタッフのサポートのもと、一人ひとりに合ったペースと安心できる環境で学びに取り組んでいく。
 なお、中等部への現中学生の入会申し込みは10月2日時点で200名超となっており随時入会を受けていくほか、10月からは新たに現小学6年生の2026年度4月入会受付もスタートした。今後も引き続きオンライン説明会を開催するとともに、個別相談や入会申し込みに対応していく。

(文部科学省:https://www.mext.go.jp/march_lion/torikumi_futoukou.htm



■「ベネッセ高等学院 中等部」概要

名称
ベネッセ高等学院 中等部
対象
中学生(1年生~3年生)
※10/1より現在小学6年生のかたの2026年度4月入会受付スタート。
ウェブサイト
https://gakuin.benesse.co.jp/chu/
設置コース
以下の2つのスタイルから選択できる。
▶通学スタイル(週3または週5)
キャンパスに通いながらも、体調が悪い日はオンラインに切り替えられるスタイル
▶オンラインスタイル(週1~週5自由)
オンラインで自宅学習・人のサポートが受けられ、自分のペース進めるスタイル
設置キャンパス
以下の5都府県11か所に設置しています。
 東京都(水道橋・亀有・武蔵境・府中・町田)、神奈川県(横浜・辻堂)、
 埼玉県(大宮)、千葉県(船橋)、大阪府(千里中央・天王寺)
学費
(税込/2025年10月時点)
▶通学スタイルの場合
週5回通学:59,100円(月あたり)、週3回通学:45,100円(月あたり)
▶オンラインスタイルの場合
32,300円(月あたり)
※上記に加え入学金がかかります。オプションは別料金。

国立科学博物館 企画展「学習マンガのひみつ」開催

 国立科学博物館(篠田 謙一 館長)は、2025(令和7)年10月10日(金)から11月9日(日)までの期間、下記のとおり企画展「学習マンガのひみつ」を開催する。
【詳細URL:https://www.kahaku.go.jp/event/2025/10gakushuumanga/

企画展「学習マンガのひみつ」メインビジュアル(マンガ:久世番子)
 近年、教育関係者やマンガファン、出版関係者など、さまざまな立場の人々から「学習マンガ」が注目されている。学校図書館や書店の児童書コーナーには、これらの書籍が並ぶ棚が大きな一画を占め、戦前からの古い歴史もあり、また大きな出版市場を形成しているジャンル。しかしながら、これまでその全体像を俯瞰するような書籍や展覧会はなかった。この企画展は、“見えないマンガ”と言われる「学習マンガ」を、教育博物館として誕生した国立科学博物館にて、内容や表現方法の歴史的な変遷に注目し、「マンガで学ぶ」ことの可能性について多角的に紹介する初めての展覧会となる。

開催概要
企画展「学習マンガのひみつ」

【開 催 場 所】国立科学博物館(東京・上野公園)
       日本館1階 企画展示室及び中央ホール
【開 催 期 間】2025(令和7)年10月10日(金)~11月9日(日)
【開 館 時 間】9時~17時
       ※入館は閉館時刻の30分前まで
【休 館 日】月曜日、10月14日(火)、11月4日(火)
       ※ただし10月13日(月)、11月3日(月)は開館
【入 館 料】一般・大学生:630円(団体510円)、高校生以下および65歳以上:無料
       ※本展は常設展示入館料のみでご覧いただけます ※団体は20名以上
       ※入館方法の詳細等については、ホームページへ
        https://www.kahaku.go.jp/
【主   催】国立科学博物館、京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター
【特 別 協 力】学習マンガ研究会
【協   賛】株式会社 Gakken、株式会社 KADOKAWA
【後   援】日本マンガ学会

~この展覧会における「学習マンガ」の定義について~

 本展では、典型的な学習マンガとして、子どもを読者とし、義務教育の教科内容を解説したものを中心に扱います。具体的に言えば、書店のマンガコーナーではなく、児童書・参考書コーナーで売られており、学校や公共図書館などでも広く読まれているマンガだ。さまざまな教科に対応したサブジャンルがあるが、今回は、「理科」「歴史」、そして「伝記」を扱った学習マンガに注目する。

第1部 学習マンガの歴史
第①章 学習マンガのはじまり 戦前~ 1950年代
 戦中、「科学教育」が重視されるなかで、子ども向けマンガは、「荒唐無稽」なものとみなされ、排除されつつありました。学習マンガの源流のひとつは、「マンガが社会的に有用」であることを示そうと努力したマンガ家たちの取り組みにある。戦後も、子ども向け娯楽マンガはしばしば「悪書追放」の対象となったが、一般書の全集ブームを背景に、教科学習を念頭に置いた子ども向け学習マンガシリーズも登場する。

第②章 学習マンガの拡大 1970年代~
 1970 年前後から、「日本の歴史」といったタイトルのついた、学校での学習内容を意識した通史としての歴史科系学習マンガがシリーズとして登場する。一方、いわゆる学年誌や科学雑誌どに掲載されていた理科系学習マンガが、単行本シリーズとして刊行され始める。1980 年代に入ると、子ども向けとして発展してきた学習マンガの手法を使った「大人向け学習マンガ」が“発明”される。これらは、赤塚不二夫や石ノ森章太郎といった人気作家が手がけたことで、ベストセラーになるものも登場する。

第③章 学習マンガの新展開 2000年代~
 2000 年代以降、一般的には子どもの娯楽でしかないと思われていたマンガそのものが「文化・芸術」として認識されるようになっていく。教育現場においても、娯楽として発展してきたマンガが受け入れられるようになるが、そのことで学習マンガのアイデンティティが揺らぎ、新たな方向性が模索され始める。学習マンガの娯楽化は大胆なコマ割りを採用したり、「対決」や「冒険」といった少年娯楽の構造を導入したりするなど、表現方法や構造の大きな変化をもたらした。また、海外出版社との共同制作が進むなど、学習マンガのグローバル化が進む。

第④章 学習マンガの現在
 教科教育をベースに発展してきた学習マンガですが、学校における教育内容の多様化とともに、学習マンガの扱う「学習」の範囲も拡大しつつある。SDGs や人間関係、お金の知識など、大人向け自己啓発書で人気のテーマが子ども向けの学習マンガでも展開されるようになっている。一方、学習マンガの娯楽化は、同時に、娯楽マンガの学習マンガ化ももたらす。従来のストーリー娯楽マンガを学習のツールとして活用する教育プロジェクト「これも学習マンガだ!」が教育現場でも採用されるなど、ますます活況を呈する学習マンガからまだまだ目が離せない。

第2部 トピック紹介
科博とマンガ
植物系学習マンガの変遷
植物学へといざなう学習マンガ
身近になった植物マンガ
これも学習マンガだ!

東京メトロ フィリピン共和国 FEATI大学へ車両機器を譲渡

 東京地下鉄株式会社(東京・台東区、小坂 彰洋 代表取締役社長)は、東京メトロの鉄道運営ノウハウや経験を活用し、フィリピン共和国における鉄道人財育成に貢献することを目的に東京メトロで使用されていた車両機器をFEATI大学へ9月25日(木)に譲渡した。

 FEATI大学は、工学・海洋教育・経営・建築の学部を有し、近年、工学部において鉄道エンジニアリングコースを開講している。一方、東京メトロは、世界の鉄道関係者に向けてオンライン講座と訪日研修を提供する「Tokyo Metro Academy」を開催し、鉄道運営のノウハウや経験を、FEATI大学の関係者をはじめ広く海外へ紹介してきた。

 東京メトロとFEATI大学の関係は、2020年2月に丸ノ内線02系車両をFEATI大学の教材として活用することを目的に無償譲渡したことに始まり、2025年4月には同大学と人財育成に関する覚書(MOU)を締結しており、今回の譲渡はこのMOUに基づく取り組みとなる。

 譲渡した車両機器は、半蔵門線8000系車両の台車やモーター等の主要部品で、同大学の鉄道教育課程において02系車両と同じく教材として活用される予定だ。これにより、学生が実際の鉄道部品を用いた実践的な教育を受けることが可能となり、フィリピンにおける鉄道人財の育成に大きく寄与すると期待している。

新聞紙のお椀で「ファミチキ」を実食 「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」防災月間に食育や防災体験を開催

 ファミリーマートは、1993年より店頭募金「夢の掛け橋募金」などを通じて活動を支援している公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと、包括的なこども支援で連携を続けている。その一環として、昨年に引き続き9月の防災月間に合わせ、こども向け防災ワークショップを取り入れた「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」を、2025年9月26日(金)にファミリーマートト本木東町店(東京・足立区)にて協働で実施した。

◆なぜ今、こども向けの防災教育が必要なのか
 多発する自然災害への備えが急務となる一方、保護者の約4割が「子どもの防災意識は低い」と認識するなど(学習塾調査)、家庭や学校だけでは防災教育が十分に行き届いていないのが現状だ。実際に2024年能登半島地震を経験したこどもたちからは、「もっと備える必要があると思った」という切実な声も届いています(セーブ・ザ・チルドレン「2024年能登半島地震子どもアンケート~震災から半年 いま伝えたい子どもたちの声~」より)。災害時、こどもは心身ともに特有の困難に直面するため、知識の詰め込みではない、自ら考え行動する「生きる力」を育む実践的な教育が不可欠だ。「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」は、この喫緊の社会的課題に対し、継続して、こどもたちの安全意識を育む取り組みを続けています。

◆新聞紙がお椀に変身「工夫する力」で乗り越える防災ワークショップ
 当日は、同店近隣にお住まいの家族、こどもをはじめ計14名が参加した。ワークショップでは、まずセーブ・ザ・チルドレンのスタッフと一緒に、大きな非常用持ち出し袋の中身を確認。「これは何に使うんだろう?」と一つひとつ手に取りながら、災害時に自分や家族の身を守るための道具について学んだ。さらに、店内の商品を見て「これもあると嬉しいかも!」と、こどもたち自身で必要なものを考える時間も設けた。
 身近なもので工夫する体験として、昨年好評だった新聞紙のコップ作りを発展させ、今年は新聞紙で「お椀」作りに挑戦。完成したお椀に盛り付けたのは「ファミチキ」です。災害時でも、工夫次第で温かく美味しい食事ができることを、楽しみながら体験することができた。

◆こどもたちが大活躍したお仕事体験と交流会
 防災ワークショップで学んだ後は、ファミリーマートのお仕事を体験する。こどもたちは少し緊張した面持ちでレジの前に立ち、「ピッ!」とバーコードを読み取る音に歓声をあげた。普段は見られないお店の裏側を探検したり、商品を一生懸命に補充したり、一つひとつの体験が、こどもたちにとって新鮮な発見に満ちた時間となった。最後は、店舗のイートインスペースを活用したお食事会で交流を深める。参加者みんなでテーブルを囲み、今日の体験を語り合いながら、和やかな時間を過ごすことができた。


<開催概要>
(1)実施日時
  2025年9月26日(金)16:30~18:15
(2)参加者
  ファミリーマート店舗近隣にお住まいのおこさま(小学生まで)とそのご家族
(3)開催場所
  ファミリーマート本木東町店(東京都足立区)
(4)開催内容
  オリエンテーション(自己紹介など)
  ①セーブ・ザ・チルドレン防災ワークショップ
   緊急時の行動や備えを知るためのワークショップ
  (非常用持ち出し袋の中身に触れ、災害時に必要な持ち出し品を考えるワーク、新聞紙でお椀を作    
   るワーク)
  ②ファミマこども食堂
   こどもたちによる店舗でのお仕事体験(レジ打ち体験、商品陳列体験)
   一緒にお食事会(メニュー例:おむすび、ファミチキ、サンドイッチ、飲み物など)