Category: 塾ニュース|サイエンス

京大・望月教授「ABC予想」を証明、論文掲載へ

 現代数学で最も難問とされる「ABC予想」を証明したとする京都大数理解析研究所の望月新一教授の論文が、同研究所の編集する専門誌「PRIMS」(ピーリムズ)に掲載されることが決まった。ABC予想は、素因数分解と足し算・かけ算との関係性を示す命題のこと。論文は、斬新さと難解さから論文の内容チェックに8年かかったが、その正しさが認められることになった。

■ことば解説:ABC予想
 1985年に欧州の数学者が提示した整数論の問題。「a+b=c」となる互いに素な(1以外に共通の約数を持たない)正の整数a、bとその和cについて、それぞれの互いに異なる素因数の積(d)を求める。このとき「c>dの1+ε乗(εは正の実数)」となるようなa、b、cの組は「たかだか有限個しか存在しない」とする予想。ABC予想が証明されると、「フェルマーの最終定理」など他の難問も簡単に導き出すことができ、数学界で今世紀最も重要な業績になるとされ、世界の数学者が証明に取り組んでいる。

WHO表明「新型コロナウイルスはパンデミック」

 3月11日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、「新型コロナウイルスはパンデミックと言える」と述べて世界的な大流行になっているとの認識を示したうえで、各国に対して対策の強化を訴えた。感染症の流行にはアウトブレイク(集団感染)→エピデミック(流行)→パンデミック(世界的な大流行)とレベルがあり今回表明したパンデミックは2009年のH1N1型インフルエンザ以来となる。WHOが過去にコロナウイルスの流行を「パンデミック」だと表現したことはなく、コロナウイルスがパンデミック宣言されるのは初めてとなる。WHOとしては、世界各地で急速に感染が拡大するなか「パンデミック」という表現を使うことで各国に対して強い危機感を持って対策を強化するよう促すねらいがあるものと考えられる。
 過去の「パンデミック」との違いは、2009年、新型インフルエンザについてWHOが当時使っていた6段階の警戒レベルで「パンデミック」を宣言したあと、各国は季節性のインフルエンザ用のワクチンの製造をパンデミックワクチンの製造に切り替え、封じ込めにあたった。実際には新型インフルエンザは感染しても軽症で済む人も多く医療機関に大勢の人たちが押し寄せるなど社会的な混乱もあった。こうしたことを教訓に、WHOは当時使っていた6段階の警戒レベルの基準を廃止し、2013年に新型インフルエンザを4段階で警戒する新たな基準を発表したが、あくまでインフルエンザを警戒する基準のため、今回の新型コロナウイルスではこの基準は使っていない。

厚生労働科学研究で使用するAI 自動翻訳ツールの評価事業にみらい翻訳が採択

 株式会社みらい翻訳(東京・渋谷区、栄藤 稔 代表取締役社長)は、令和元年度の厚生労働科学特別研究事業である「医薬品評価情報作成システムの有用性評価研究(19CA2017)」において使用するAI 自動翻訳ツールの評価事業の協力会社として採択された。

 研究事業では、自動翻訳された文書の科学的な正確性を評価するとともにより有用な利用方法を検討し、英語での医薬品評価情報作成全体のパフォーマンスを向上させるための研究が実施され、AI 自動翻訳の有用性を検討するサービスの一つとしてみらい翻訳が開発した機械翻訳エンジンを搭載するサービスが採択された。

 この研究事業の概要は東京理科大学薬学部医療薬学教育支援センターのHP のお知らせへ。
https://www.tus.ac.jp/sccper/news/290/

理科実験教室のサイエンス倶楽部が、2019年冬休み限定 幼児から高校生対象イベントを開催

普段の生活や学校ではできない体験ができると好評をいただいているサイエンス倶楽部の期間限定イベント。今年の冬も近くの教室で実験を楽しめる「スペシャルイベント(特別実習)」や、大自然の中での科学体験ができる「アウトドアイベント(野外実習)」、受験生のための「受験理科E冬季集中講座」を開催する。
また、プログラミング×ものづくり教室「プロ・テック倶楽部」でも、冬休み限定のプログラミングイベントを開催する。

「スペシャルイベント(特別実習)」は、話題の科学的テーマや身近な科学的テーマを題材に、実験を中心としたカリキュラムを半日~1日かけて行う実習で、サイエンス倶楽部の各教室で実施する。

例えば、高学年対象の『金・銀・銅メダルにチャレンジ!』では、メッキを利用したメダルづくりを楽しみながら、中学校や高校の化学で必ず出てくる「イオンの反応」や「イオン化傾向」についてわかりやすく学ぶことができる。

「アウトドアイベント(野外実習)」は、大自然の中でしか学べないテーマを、数日間かけて体験的に行う。本格的なフィールドワークや屋外だからこそできるダイナミックな実験を行う実習だ。

例えば、『めざせ!宇宙飛行士』では、実際に宇宙センター内の各施設や展示の見学や宇宙飛行士の体験を通して、今、最先端をいく宇宙開発について実感することができる。
また、毎年参加している方が多い『チャレンジ!解剖』では、長野県小諸市の協力のもと、駆除された野生動物を解剖教材として提供していただき、獣医師の指導のもと解剖実習を行う。

「受験理科E冬季集中講座」では、志望校の傾向と対策にあわせて、『考察力養成講座(EPコース)』と 『判断力養成講座(EKコース)』が選べます。
どちらのコースに関しても、最近の中学入試「理科」の85%が“現象の理解”と“知識の理解”に関するという実感を元に、実際にやってみて知る機会を得ることを重視し、スピーディーに効率よく得点源科目にできることをコンセプトとしている。

■実施時期
  2019年12月22日~
■2019年度実施テーマ  [ ]内は対象学年
サイエンス倶楽部「スペシャルイベント(特別実習)」
[年中・年長] うみの「モンスター」をさがせ!~ちりめんじゃこから海のいきものをさぐる~
[小1] ペリスコープ(潜望鏡)のひみつ!~かがみと光のフシギな世界~
[小2・3] とべ!手作り飛行機!~飛ぶヒミツがわかる~
[小4~6] 金・銀・銅メダルにチャレンジ!~めざせ!イオンの達人~
[中高生] ラットの解剖~消化器から生殖器まで~

サイエンス倶楽部「アウトドアイベント(野外実習)」
[小1~6] 冬の星空観察会
[小5~中高生] めざせ!宇宙飛行士
[小4~中高生] チャレンジ!解剖
[小2~6] 焼き物の科学

サイエンス倶楽部「受験理科E冬季集中講座」
[小4~6] 『考察力養成講座(EPコース)』
[小4~6] 『判断力養成講座(EKコース)』

プロ・テック倶楽部「プログラミングイベント」
[年長~小5]  学校で始まるプログラミング教育って どんなもの?

詳しい情報はホームページへ

https://www.science-club.co.jp/wordpress/event/

東大寺に奉納した「算額」の優秀解答を発表

公益財団法人日本数学検定協会(東京都・台東区 清水 静海 理事長)は、2018年1月23日(火)に華厳宗大本山「東大寺」(奈良県・奈良市)に奉納した数学の額「算額」2問の解答を募集し、2018年9月7日(金)に締め切り、優秀解答を選出した。

「算額1・2・3」公式ホームページ: https://www.sangaku123.jp/

■2018年の問題は「大仏様がお風呂に入るには?」と「大鐘の音はどこまで届くか」
今回奉納した問題は、昨年2017年までと同様2問で、1問めの問題一は「大仏様が肩まで浸かってお風呂に入るとしたら、何リットルのお湯が入る湯船が必要になるか」という問題。東大寺には、現存するなかでは日本最古の浴場である「大湯屋」があることから、この問題を考案し奉納した。問題二は、「大鐘の音はどこまで届くか」。東大寺の大きな釣鐘は「大鐘」と呼ばれ、除夜の鐘の際には8人でつきます。今回はその除夜の鐘の音が、半径何キロまで届くか考える問題を作成し奉納した。問題を解く際の条件は必要最小限にとどめており、それ以外の条件は自由に取り入れながらユニークな解答を作ってもらうことがねらいだ。
今回の応募総数は1,459通で、問題一には1,274通、問題二には185通の応募が集まった。

■問題一の最優秀解答賞に67歳(愛知県)、優秀解答賞に13歳と14歳の中学生が受賞
当協会の選考委員ですべての解答を選考したところ、問題一の「大仏様が肩まで浸かってお風呂に入るとしたら、何リットルのお湯が入る湯船が必要になるか」に対して、大仏様の断面図から適切な湯船のサイズを検討するという独創的なアプローチで解いた、ペンネーム「チームA∞I」さん(67歳)を最優秀解答賞に選出した。優秀解答賞には、大仏様の姿勢を円柱で近似しながら図案化した香高百柚さん(立命館慶祥中学校2年生、13歳)と鉄湯船をy軸回転の立体に近似させて解答を求めたペンネーム「たこぽんぷす」さん(14歳)を選出した。

■問題二の最優秀解答賞は奈良県の50歳代が3年連続3回めの受賞
問題二の「大鐘の音はどこまで届くか」は、問題一より難解な問題だったため応募数は多くはありませんでしたが、1つひとつの解答はどれも力作といえるほどのでき栄えだった。
そのなかでも大鐘をついてから鐘の音が人々に届くまでの過程を、エネルギーに着目し、物理学的な見地から丁寧に検証して解答した狩山勝さん(56歳)を最優秀解答賞に選出した。狩山勝さんは、前々回2016年、前回2017年に奉納した算額の問題二でも優秀解答賞に選出されており、今回で3年連続3回めの受賞となる。優秀解答賞には、音の距離にともなう減衰についても考察して解答した北見陽花さん(学校法人市川学園 市川中学校2年生、14歳)と、はねかえり係数や力学的エネルギーの散逸を想定しながらアプローチした布施勝朗さん(77歳)を選出した。

<2018年「算額1・2・3」優秀解答者一覧>
●問題一 最優秀解答賞:「チームA∞I」さん(株式会社毎日文化センター、67歳、愛知県)
     優秀解答賞 :香高 百柚さん(立命館慶祥中学校2年生、13歳、北海道)
           「たこぽんぷす」さん(14歳、熊本県)
●問題二 最優秀解答賞:狩山 勝さん(56歳、奈良県)
     優秀解答賞 :北見 陽花さん(学校法人市川学園 市川中学校2年生、14歳、千葉県)
            布施 勝朗さん(77歳、愛知県)
●団体賞       :立命館慶祥中学校(北海道)
            学校法人市川学園 市川中学校(千葉県)
●特別賞       :奈良市立都跡小学校(奈良県)
           ※熱心に取り組まれた団体が多かったため特別賞を設けました。




東大・松尾研発 AI総合研究所「NABLAS」、NVIDIAの「Inception Program」パートナー企業に認定

NABLAS株式会社は、GPUディープラーニング プラットフォームを提供しているAIコンピューティング カンパニーであるNVIDIA Corporation(以下、NVIDIA)のAIスタートアップ支援プログラム「NVIDIA Inception Program」のパートナー企業に認定された。

NABLAS株式会社は東京大学松尾研究室のメンバーが中心となって設立した会社。人材育成からAIコンサルティング、研究開発までを手がけるAI技術の総合研究所だ。中心事業の一つとして、AI人材育成活動と科学計算プラットフォームを提供する「iLect」事業を展開している。

NVIDIA Inception Programは、人工知能(AI)やデータサイエンスの進歩に伴い業界に革命を起こそうとしているスタートアップ企業を養成することを目的としている。Inceptionは、仮想インキュベータープログラムとして設計されており、製品開発、プロトタイピング、および導入の段階でクリティカルな状態にいるメンバーを支援する。これには、ハードウェア付与や マーケティングサポートからディープラーニングエキスパートとのトレーニングに至るまで現行のメリットのカスタムセットが含まれている。

今回のNvidia社との提携により、iLectが提供する高度に仮想化されたGPUサービス、AI人材育成サービスなどの高度化を見込んでおり、よりよいサービスを提供できると「NABLAS株式会社」は考えている。




ヤマハ トナムでの「器楽教育」定着化に関する施策が文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」のパイロット事業に採択

ヤマハ株式会社がベトナム社会主義共和国で展開している「器楽教育定着化に向けた学校教員養成事業」が、文部科学省が進めている「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」の2018年度パイロット事業として採択され、応援プロジェクトの一つに選ばれた。「EDU-Portニッポン」のパイロット事業への採択は、2016年度に続いて今回が2回目となる。

ヤマハはこれまで総合楽器メーカーとして、楽器を実際に演奏して学ぶ「器楽教育」のメリットを世界各地の音楽教育現場に広めてきた。ベトナムもその一つで、2019年からの改訂を控える同国の学習指導要領への「器楽教育」の導入・定着化を目指し、10都市での音楽クラブ活動の展開を通じたモデルケース形成、教科書改訂支援、そして教員養成支援などを積極的に行っている。




大英博物館が所蔵する文化財の高精細複製品を奈良県の談山神社へ奉納 「秋冬花鳥図」

特定非営利活動法人 京都文化協会(以下 京都文化協会)とキヤノン株式会社(以下 キヤノン)が共同で取り組んでいる「綴(つづり)プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の第11期作品として、英国大英博物館所蔵の「秋冬花鳥図」(狩野派筆)の高精細複製品を、6月28日に奈良県桜井市の談山神社へ奉納することとなった。

「秋冬花鳥図」は、江戸時代(17世紀)の狩野派の作と伝えられており、雁や鴨、白椿や千両など秋冬の景物が描かれた襖絵。オリジナルは、「大化の改新」の中心人物である藤原鎌足を御祭神とする奈良県の談山神社旧蔵という来歴が明らかな点や、桃山時代から江戸時代初期にかけての狩野派の特徴を顕著に伝える点で重要であり、大英博物館が所蔵する日本美術品の中でも代表的な作品と位置づけられています。「綴プロジェクト」では、今期の作品より、複製品の制作過程で使用するカメラやレンズなどの機材を刷新し、これまで以上に高精細な複製品を実現している。「秋冬花鳥図」の高精細複製品を旧蔵元である談山神社に奉納することで、日本絵画の名品の“里帰り”が実現する。

作品は、談山神社の重要文化財である神廟拝所(しんびょうはいしょ)に常設展示される予定です。参拝者は随時、鑑賞できます(拝観料は別途必要)。




H2Aロケット 情報収集衛星の打ち上げ成功

三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月27日午後1時34分、政府の情報収集衛星「光学6号機」を載せたH2Aロケット38号機を、種子島宇宙センターから打ち上げ成功した。光学6号機は、他国の軍事関連施設などを監視する偵察衛星。超望遠デジタルカメラを備えた光学衛星、夜間や悪天候でも撮影できるレーダー衛星の2種類があり、政府の内閣衛星情報センターが運用する。




高校で「昼寝制度導入!」睡眠負債を取り戻す

オーダーまくらと寝具の専門店「まくらぼ」株式会社大和屋ふとん(東京都町田市 代表取締役社長 齊藤淨一)は、2017年4月1日(水)から栄眞学園高等部(神奈川県大和市 尾山眞幸校長)の教師、生徒および家族向けに、年4回の『正しい眠りの授業』と学校での『お昼寝シエスタ制度』を導入する。

■睡眠学、セミナーお問い合わせ先
株式会社大和屋ふとん
広報部 担当:渡邉
TEL:042-732-6667
まくらぼ公式HP  http://www.makulab.jp/