Category: 塾ニュース|サイエンス

新元素名称を「ニホニウム」元素記号は「Nh」

理化学研究所のチームが発見し、命名権を獲得した原子番号113番の新元素について、元素名を決める国際純正・応用化学連合は11月30日、理研の提案通り名称を「ニホニウム」(nihonium)、元素記号を「Nh」に正式に決定した。アジアで発見された元素が周期表に記載されるのは初の快挙で、同連合はニホニウムを記した周期表をホームページで公表した。

東京大学と筑波大学のスーパーコンピューター 計算速度は「京」の2.2倍

東京大学と筑波大学は12月1日、計算速度が国内最高のスーパーコンピューター「オークフォレスト・パックス」の運用を始めた。最大で1秒間に約2京5000兆回(京は1兆の1万倍)の計算ができ、理化学研究所の「京」(神戸市)の計算速度の約2.2倍となる。新しいスパコンは、富士通が超高性能な部品などを使って製作した。東大柏キャンパスに設置され、開発費は5年半のリース料も含め約72億円。実験的な運用を経て、来年4月から地球の大気の状態のシミュレーションや素粒子の研究など、高度な計算が必要な分野で活用される。

東京都心で積雪、11月は観測史上初

気象庁は11月24日、東京都心や横浜市などで初雪を観測したと発表した。11月に初雪が降るのは1962年以来54年ぶり。上空に真冬並みの寒気が入り込んだ影響で、関東甲信地方では24日朝から広い範囲で雪が降った。東京都心では午前6時15分ごろ、11月として1962年以来54年ぶりとなる初雪を観測。平年(1月3日)より40日、昨年(1月12日)より49日早い降雪となった。関東甲信では横浜、水戸、甲府などの7都県の気象台で初雪を観測し、一部で数センチの積雪となった。

ひまわり9号、H2Aロケットで打ち上げ

三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月2日午後3時20分、気象庁の気象衛星「ひまわり9号」を搭載したH2Aロケット31号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。順調にロケットが飛行すれば、衛星は午後4時前に予定されている軌道に投入される。ひまわり9号は現在運用中の8号と同型で、バックアップの役割を果たす。運用中の衛星に万が一トラブルが発生しても、途切れることのない安定した観測体制を整えるのが目的だ。

新原理のコンピューター NTT・国立情報研などが開発

NTTや国立情報学研究所などはミクロな世界で起きる量子現象を利用し、新たな原理で計算するコンピューターを開発した。脳の神経細胞ネットワークのように全体が協調して動作し、問題の答えを見つけ出す。現在のコンピューターが苦手とする問題を、50倍の速さで解けることを確認した。2017年にも専門家が使えるようにし、有用性を詳細に確かめる。内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の山本喜久プログラム・マネージャーらの成果で、米科学誌サイエンス(電子版)にこのほど掲載された。

ロジャー・アダムス賞に山本尚さん

有機化学の分野で最も権威があるとされる2017年度のロジャー・アダムス賞を山本尚(ひさし)・中部大教授が受賞することが決まった。日本化学会が9月22日公表した。同賞は米化学会が1959年から2年に一度、有機化学で優れた業績を上げた研究者に贈る。受賞者の多くがノーベル賞を受賞している。日本人では01年度の野依良治さんに次いで2人目。野依さんは同じ年にノーベル化学賞を受賞した。

がん「個別化医療」を研究 がん研、新センター設立

がん研究会(東京都江東区)は9月5日、がん患者一人ひとりに最適な治療法を提供するための研究に取り組む「がんプレシジョン医療研究センター」を設立したと発表した。プレシジョン医療は、患者の遺伝子情報などを調べ、その患者に最適な治療を提供するもので、「個別化医療」とも呼ばれる。センターは、この分野に詳しい中村祐輔・米シカゴ大教授を特任顧問に招き、現在あるゲノムセンターに新たに2部門を追加する形で1日付で設立された。

西之島、39億年前の大陸創成を再現か

約39億年前に地球に陸地や大陸ができたのは、数多くの海底火山の噴火によるものだという研究成果を、海洋研究開発機構の田村芳彦・上席研究員(海洋地質学)らのチームが発表した。9月27日、英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。海底火山の噴火で陸地を広げた小笠原諸島の西之島(東京都)は、太古の大陸創成を再現している可能性があるという。

木星の衛星から水蒸気? NASA、宇宙望遠鏡で確認 海の存在可能性高まる

米航空宇宙局(NASA)は9月26日、宇宙望遠鏡による観測結果をもとに、木星の衛星「エウロパ」の地表から水蒸気が噴出している可能性があると発表した。エウロパは地球以外の太陽系で生命が存在する可能性が高い星のひとつで、内部に海が存在する可能性が高まった。研究成果を29日付の天文学誌に論文として掲載する。エウロパが木星の前を通過する瞬間を狙い、ハッブル宇宙望遠鏡が10回撮影したところ、水蒸気とみられる噴出の影を3回確認できた。200キロメートル上空まで噴き上がっていたという。

縄文人の核DNA初解読

縄文時代に日本列島で狩猟採集生活をしていた縄文人の遺伝的特徴は、東アジアや東南アジアの人たちとは大きく離れていることがDNA解析でわかった。総合研究大学院大学や国立科学博物館などのチームが、人類学の専門誌ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクスに9月1日発表した。福島県北部の三貫地貝塚で出土した約3千年前の縄文人2人の歯から、細胞核のゲノム(全遺伝情報)解読を試みた。約30億個ある塩基のうち、約1億1500万個の解読に成功した。縄文人の核DNAの解読は初めて。