聖徳太子立像内に菩薩半跏像 CTスキャンで判明

 奈良国立博物館は2月25日、成福寺の聖徳太子立像(重要文化財、鎌倉時代)をX線CTスキャンで調査し、像内に菩薩半跏(ぼさつはんか)像が納められていることが分かったと発表した。

 聖徳太子立像は高さ13世紀に作成、高さ約84センチの木造。像内胸部に確認された菩薩半跏像は高さ約6・5センチ。右手を頬に近づけ、左足を垂らすなどして岩座に座っているとみられる。

 聖徳太子の没後1400年の御遠忌(おんき)を記念し、奈良国立博物館では4月27日~6月20日に特別展「聖徳太子と法隆寺」を開催する。特別展では、聖徳太子立像のほか、太子が建立した法隆寺(奈良県斑鳩町)の秘仏で国宝の「聖徳太子および侍者像」(平安時代)など、寺宝を中心に約170件を展示する。

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