兵庫県立2大学、2024年から無償化へ 所得制限なしで県内在住者対象

 兵庫県の斎藤元彦知事は、兵庫県立大学と県立芸術文化観光専門職大学の入学金と授業料について、2024年度から所得制限なしで兵庫県内在住者を対象に段階的に無償化する方針を発表した。これにより、大阪府に続き、兵庫県も公立大学の無償化を進める方針だ。
 現在、兵庫県は年収約500万円以下の世帯を対象に、国の支援制度に加えて県立2大学の入学金や授業料を減免している。2024年度からは一部の学年で無償化をスタートし、数年後には全学年に拡大する計画だ。また、大学院も対象であり、全学年で無償化が導入される場合、年間約23億円の経費が見込まれる。
 現行の授業料は兵庫県立大学も県立芸術文化観光専門職大学も年額53万5800円。兵庫県立大学は県内9キャンパスに約6600人が在籍しており、県立芸術文化観光専門職大学は21年に開学し、約250人が学んでいる。
 斎藤知事は「奨学金の返済が若者の将来設計に影響を及ぼしている。将来への展望を持つ若い世代を支援するためにも、無償化を推進したい」と述べ、この方針を説明した。

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