株式会社クラ・ゼミと京都大学、発達障がい評価・治療システム開発のための共同研究契約締

 株式会社クラ・ゼミと国立大学法人京都大学は、発達性協調運動障害(DCD)の評価・治療に向け、治療機器開発のための基礎研究および臨床研究を共同で実施すべく、共同研究契約を締結した。

 クラ・ゼミは、医療機器部門において、こどもの抱える問題の1つである、発達性協調運動障害(DCD)の克服の一助として、京都大学と連携して、評価・治療システムの開発に取り組む。「日常生活に影響が出る、看過できない不器用」と説明されるDCDは、物理的に身体運動ができない身体障がいとは異なり、感覚・認知と運動の連携、つまり「協調」の部分の問題で、思春期・青年期まで問題が残ったままになるケースもある。また、DCDは注意欠如・多動症(ADHD)と併存しているケースも多々あり、DCDは運動の問題だけに限らず、心理的な側面にも影響を及ぼすことが示唆されている。

 この共同研究により、治療デバイスを利用しての効果的な訓練を通じて、こどもが抱える問題の解決の一助となることを目指す。

【共同研究内容】

・DCD評価・治療の基礎研究(発症の仕組み、治療方法、効果的な訓練)

・DCD評価・治療デバイス、プログラムの開発

【目的】

 京都大学とクラ・ゼミは、両者の専門知識と技術を結集し、DCD評価・治療に寄与する効果的な医療デバイスの開発に取り組む。この共同研究により、DCD評価・治療における新たな展望が開かれ、子どもたちの人生の質の向上に貢献することが期待される。5年間の研究期間を通じて、最新の医学的知見を取り入れながら、革新的な評価・治療デバイスの開発を行う。

京都大学×クラ・ゼミ共同研究プロジェクト メンバー一覧

入江 啓輔(京都大学 大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 先端作業療法学講座 講師)

岩永 裕人(同 特定助教)

藤原 謙吾(同 特定助教)

上條 香津子(クラ・ゼミ 作業療法士)

黄倉 博(クラ・ゼミ 医療機器部門副部長)

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