クラスター株式会社は17日、文部科学省が打ち出した「N-E.X.T.ハイスクール構想」に対応するメタバース教育活用支援サービスを開始したと発表した。全国の自治体や高校に対し、メタバース空間を活用した新たな教育モデルの構築を支援する。「N-E.X.T.ハイスクール構想」は、2040年を見据えた高校教育改革の方向性を示す政策で、産業人材育成、探究・STEAM教育、多様な学びの保障などを柱としている。各自治体では、地域特性に応じた新しい高校像の検討が進んでいる。
クラスターは、同社が運営するメタバースプラットフォーム「cluster」を活用し、構想で示された3類型すべてに対応する支援メニューを提供する。これまで教育機関への導入実績は800校以上に上り、2025年度には1,000時間超の授業・講習を実施したという。支援内容は、産業系高校向けのデジタルツインやIoT連携による模擬実習環境の整備、理数系教育向けの3D教材やバーチャル実験室の構築、不登校支援や遠隔合同授業に向けた安全なオンライン学習空間の提供など。学校ごとのニーズに応じて導入設計から運用まで伴走する。また、PCやスマートフォン、VR端末など複数デバイスに対応し、ブラウザから利用できる点も特徴。アクセス管理や行動ログの取得機能も備え、教育現場での運用性を高めている。少子化や地域間格差、学びの多様化が進む中、高校教育には従来型の一斉授業を超えた新たな学習環境づくりが求められている。今回の取り組みは、メタバースが高校改革のインフラとなる可能性を示す事例として注目されそうだ。



