ナガセ、創立50周年を機に経営トップ交代 永瀬社長は会長CEOへ

 株式会社ナガセは6月2日、代表取締役の異動を発表した。創立50周年を迎えたことを機に経営体制を刷新し、さらなる事業拡大と企業価値向上を目指す。現在代表取締役社長を務める永瀬昭幸は、6月26日付で代表取締役会長CEOに就任する予定。一方、専務取締役の渋川哲矢が代表取締役社長COOに昇格する。異動は同日開催予定の定時株主総会および取締役会を経て正式決定される。

 ナガセは2026年5月10日に創立50周年を迎えた。今回のトップ交代について同社は、「次の50年に向け、新たな経営体制のもとで更なる業容拡大と企業価値の向上を目指すため」と説明している。新社長に就任予定の渋川氏は1973年生まれ。2017年にナガセへ入社後、経営戦略やコンテンツ事業を担当し、常務執行役員、専務執行役員を歴任した。2020年に取締役へ就任し、現在は東進ハイスクール本部長、衛星事業本部長、経営戦略担当を兼務している。

 教育業界では少子化の進行に加え、AIやオンライン学習の普及による学習環境の変化が加速している。東進ハイスクールや東進衛星予備校を中核事業とするナガセにとっても、デジタル活用や新たな教育サービスの開発が重要な経営課題となる。創業者である永瀬氏が会長CEOとして経営全体を統括し、渋川氏が社長COOとして事業執行を担う体制へ移行することで、世代交代と成長戦略の両立を図る狙いがあるとみられる。教育業界では近年、後継者育成や経営体制の若返りが課題となっており、ナガセの今回のトップ交代は大手教育企業における世代交代の象徴的な事例として注目されそうだ。

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