Category: 塾ニュース

NEC・東大、AIで提携

NECと東京大学は9月2日、人工知能(AI)の研究で包括提携すると発表した。基礎研究から実用化まで幅広く連携し、まず消費電力を現在の1万分の1以下に低減した省エネ情報処理技術の開発を目指す。今後のAIの普及をにらみ、NECは東大の研究開発人材を取り込んで競争力を高める。第1弾として東大の合原一幸教授とNECの技術者らで10人以上のチームをつくり、少ないエネルギーで高度な処理ができるアナログ回路を開発する。

縄文人の核DNA初解読

縄文時代に日本列島で狩猟採集生活をしていた縄文人の遺伝的特徴は、東アジアや東南アジアの人たちとは大きく離れていることがDNA解析でわかった。総合研究大学院大学や国立科学博物館などのチームが、人類学の専門誌ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクスに9月1日発表した。福島県北部の三貫地貝塚で出土した約3千年前の縄文人2人の歯から、細胞核のゲノム(全遺伝情報)解読を試みた。約30億個ある塩基のうち、約1億1500万個の解読に成功した。縄文人の核DNAの解読は初めて。

国の来年度予算、概算要求は101兆円台の見通し

国の2017年度予算編成に向けた各省庁の概算要求が8月31日、出そろった。総額は3年連続で100兆円を突破し、101兆円台にのぼる見通しだ。計4兆円の「特別枠」では、成長戦略にかかわる事業での増額要求が目立つ。高齢化が進み、医療や介護など社会保障費の概算要求は、過去最大の31兆円超にふくらんだ。今年度当初予算より6400億円増えているが、財務省は制度改革などで、増加分を5千億円程度に抑える方針だ。

大学入試新テスト、英語に民間試験活用案 「話す」「書く」の評価委ねる

文部科学省は8月31日、センター試験に代わって2020年度に導入する大学入学希望者学力評価テスト(仮称)の英語について、国が認定した民間の英語能力試験の結果を活用する案を示した。読む・聞く・話す・書くの4技能のうち「話す」と「書く」は同テストでは評価せず、民間試験に委ねる。将来は4技能全てを民間試験で評価する案も検討する。有識者会議の最終報告は学力評価テストの英語で4技能を評価するとしていたが、数十万人が一斉に受験する同テストの性格も踏まえ、作問や採点が難しいと判断した。

公園に学童クラブ 東京・荒川

東京都荒川区は2018年4月、小学生を放課後に預かる学童クラブを都立公園内に整備する。公園に福祉施設を建てることを認める国家戦略特区の枠組みを活用する。これまで保育所の計画はあるが、学童クラブは全国初となる。8月31日、都内で開いた国家戦略特区の会議で小池百合子都知事が表明した。学童クラブは都立汐入公園の駐車場脇に設ける。約200平方メートルの用地で定員60人の公設民営型の施設とする。すぐ近くに小学校があり、利便性も高いとみている。

高額薬の薬価特例下げ、患者数は変化少なく  売上高は激減

診療データ解析のメディカル・データ・ビジョン(MDV)は8月31日、厚生労働省が4月に導入した薬価を特例的に引き下げる制度に基づき、薬価を引き下げられた4薬剤についての処方実態を発表した。16年4月に抗血小板剤「プラビックス」を処方した患者数は前月比4%減にとどまった一方で、売上高は3割以上減った。抗血小板剤「プラビックス」については、患者数が3%、売上高が22%それぞれ減った。高額薬の取り扱いを巡る厳しい調整は今後も続きそうだ。

就活の面接解禁は来年も6月、説明会は3月 経団連方針

経団連は8月30日、新卒学生の就職活動日程について、2018年卒も今年と同じ「学生の就職活動は、会社説明会など広報活動は3月、採用面接など選考活動は6月に解禁する。9月にも正式決定する」とする方針を固めた。16、17年卒で日程変更が続き、学生や企業の間で混乱が出たことに配慮した。経団連に加盟しない企業は日程に拘束されずに採用活動を行うことも多く、ルールの形骸化も指摘される。

JX・東燃ゼネ、統合で最終合意

JXホールディングス(HD)と東燃ゼネラル石油は31日、2017年4月の経営統合に向けて最終合意したと発表した。統合新会社は「JXTGホールディングス(HD)」とし、東燃ゼネの1株に対し、JXHDの2.55株を割り当てる形で統合する。製油所の効率運営や重複事業の解消などで、当初5年後に見込んでいた1000億円の統合効果を3年以内で実現することを目指す。

 JXTGHDの社長にはJXHDの内田幸雄社長、副社長に東燃ゼネの武藤潤社長、会長にJXHDの木村康会長が就く。新会社の本社はJXHD(東京・千代田)に置く。公正取引委員会の審査を経て、12月21日に開く臨時株主総会で承認を得る。

秋田に土方巽の美術館 10月オープン

舞踏家の土方巽(1928~86年)の功績を伝える美術館が10月下旬、秋田県羽後町にオープンする予定だ。約50年前、土方の姿を捉えた写真集の撮影現場となった縁があり、住民有志が発案した。土方は白塗りの肉体で感情を表現する前衛芸術「暗黒舞踏」の創始者。30代だった昭和40年秋、田園風景が広がる羽後町の田代地区を突然訪れ、子供を抱きかかえて田んぼの中を走るなど奇抜なパフォーマンスを披露。その様子を若手写真家だった細江英公さんが撮影、44年に写真集「鎌鼬」を出版した。

学テの結果データ提供、有識者が審査 文科省案

文部科学省の専門家会議は8月31日、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果データの外部提供について、有識者による審査を経て提供の可否を判断する案を公表した。案では、データの提供を受けられるのは、利用目的が「児童生徒の学力、学習状況または生活習慣などの把握・改善」「教育施策の改善・充実につながること」のいずれかに限定。大学の研究者らが研究などに使用したい場合、申請書に目的やデータの種類などを記載して同省に提出し、統計や教育分野の専門家が妥当性を審査する。