Category: 塾ニュース

スパコン「京」1位返り咲き

理化学研究所は7月14日、理研のスーパーコンピューター「京」(神戸市)が、スパコンの複雑な問題を処理する能力の国際ランキング「グラフ500」で1位になったと発表した。順位は汎用性を示す指標で、年2回更新される。京は昨年6月に初めて1位となった後、同11月に2位に落ちていた。順位は、ドイツで開かれているコンピューター研究者の国際会議で公表された。理研や東京工業大などが、京の解析方法を改良した。京は、スパコンの1秒当たりの計算回数を比べるランキング「TOP500」では今月、5回連続の4位。

物理オリンピック、日本代表全員にメダル

文部科学省は7月12日、世界の高校生らが参加してインドで開かれた「国際物理オリンピック」で、金は東大寺学園高(奈良)1年の渡辺明大さん(16)、銀は灘高(兵庫)3年の加集秀春さん(17)と大阪星光学院高(大阪)2年の吉田智治さん(16)、銅は灘高1年の上田朔さん(16)と東京都立小石川中等教育学校6年の高橋拓豊さん(17)がそれぞれのメダルを獲得したと発表した。国際物理オリンピックは1967年にポーランドで第1回大会が開かれ、今回は46回目。82の国と地域から382人が参加し、理論と実験の問題で競った。

夏ボーナス2.11%増 日経最終集計

日本経済新聞社が7月13日まとめた2015年夏のボーナス調査(最終集計、7月2日現在)によると、全産業の平均支給額は14年夏比2.11%増の80万5858円となった。プラスは3年連続。好調な業績を背景に積み増す企業が広がり、リーマン・ショック後に初めて80万円台を回復した。今春に相次いだ賃上げの動きとともに、個人消費を下支えしそうだ。調査は上場企業などを対象に14年と比較可能な616社の数字をまとめた。業績が好調な電機や住宅などが加わり、中間集計(1.7%増)から伸び率が拡大した一方、支給額は約2万円減った。

福井大学、バンコクにオフィス

福井大学は東南アジアに進出する北陸企業を支援するため、タイ・バンコクにオフィスを開いた。福井県と福井銀行が昨年11月に開設した駐在員事務所と連携し、企業の相談などを受け付ける。教員や学生の交流などの協定を結んだ現地のチャンカセム・ラチャパット大学内に開設した。30人程度が利用できるスペースを設けた。教員の研究や学生の短期留学の支援の場としても活用する。

イード調査 子供の安全についての不安は「交通事故」が最多で89%

調査会社のイードが4月、5~9歳児の母親500人に行った調査結果によると、全体の93%が子供の安全について「とても不安」か「やや不安」と感じていると答えた。不安の具体的な内容は「交通事故」が最多で89%、「犯罪に巻き込まれる」(83%)、「誘拐」(64%)、「迷子」(51%)などだった。子供の居場所は9割が「常に把握していたい」と回答。小学生の親が安全対策で持たせているものは「防犯ブザー」が47%、「子供用の携帯電話やスマートフォン」は19%。

全国学力テスト、高校入試反映「大阪府の自主性」と知事

来春の大阪府内の公立高入試の内申点に全国学力テスト(学テ)の学校別結果を反映させる府教委の方針に対し、文部科学省の専門家会議が7月7日、「入試に使うべきではない」との結論を出したことについて、松井一郎・大阪府知事は8日の定例会見で「学テの趣旨から逸脱していない。大阪として自主性を持った形でやらせてもらいたい。国と地方は対等な関係。文科省が(学テを)活用するなと強制する権限はない」と主張。「どうしても大阪方式がやれないなら、徹底して戦う。最後は大臣に説明する」などと述べた。」と反論した。

表紙のクワガタなど昆虫「ジャポニカ」復刻版

「ジャポニカ学習帳」が今年で発売から45年を迎え、発売元の文房具メーカー「ショウワノート」(富山県高岡市)は8月上旬、表紙に昆虫の写真を使った復刻版を販売する。昆虫の写真は、2012年以降、姿を消していたが、7月7日に公表された過去の表紙の人気投票結果では、各年代の1位は、70年代がクワガタ、80年代がカブトムシ、90年代と2000年代がチョウに決まり、これらに初代シリーズのヒマワリの表紙を加えた5冊セット(1080円)が8月7日からネット販売される。予約はすでに始まっている。

大学1年で「教員体験」も…改革の中間報告

文部科学省の中央教育審議会の部会は7月9日、教員の養成や研修などの改革に関する中間報告を取りまとめた。学校インターンシップを大学の教職課程に位置づけ、大学1年から学校現場を体験することで自らの教員としての適性を判断できるようにすることなどが盛り込まれた。また、現職の教員が、教職大学院や各地の教委による研修などを受けて一定の単位(ポイント)を取得すると、大学院修士課程修了程度の「専修免許状」を得られる「ラーニングポイント制(仮称)」も検討する。最終報告は年内の見通し。

学力テスト、文科相 入試への活用阻止で 実施要領改定へ

下村博文文部科学相は77月10日の記者会見で、大阪府教育委員会が全国学力テストの結果を高校入試の内申点評価に活用する方針を示したことについて、来年度以降の実施要領を改定して入試に活用できないようにする考えを明らかにした。現在の実施要領は入試への活用を明確に禁止していないが、下村氏は来春入試での活用も、改めて見直しを求めた。ただ、「本年度については混乱を防ぐ観点から府教委との協議には応じる」とする一方、「混乱が起きないなら(活用しないことを)徹底してもらいたい」と強調した。

「五輪教育」全国の学校で 文科省会議 中間まとめ案

2020年東京五輪に向け、文部科学省の有識者会議は7月9日、全国の小中高校などで障害者スポーツや他国の歴史・文化などを学ぶ教育(オリ・パラ教育)に取り組むべきとする中間まとめ案を示した。五輪・パラリンピック選手を招いた授業をしたり、障害者スポーツを体験したりし、子供たちに五輪への理解を深めてもらう目的だ。オリ・パラ教育に先行して取り組んでいる東京都では、五輪・パラリンピックに出場した選手を学校に派遣し、子供たちと一緒に運動したり、大会での体験を話してもらったりしている。