Category: 塾ニュース

名城大バイオリマテリアル創製センター

名城大学のバイオリマテリアル創製センターは二酸化炭素(CO2)やメタンといった地球温暖化の原因物質を資源にする研究に取り組んでいる。研究室の一室に並ぶ鮮やかな緑色の液体のもとは「シアノバクテリア」と呼ぶ光合成をする細菌の仲間だ。遺伝子を操作し、光が当たるとCO2を吸収してエチレンを作るようにした。温暖化ガスを削減するのではなく、積極的に利用してやろうと発想を転換した。樹脂や繊維など様々な化学品の原料となるエチレンや燃料の製造を狙っている。

山梨大のワイン人材養成プログラム

山梨大のワイン人材育成プログラム「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」の概要が3月16日に公表された。教育課程は1年で、総授業時間数140時間。ワインの新ブランド化、高品質ワイン製造、国際競争力強化の学びの分野に分かれる。醸造学のほか、ラベルのデザイン学、ワイン法律学、ワイナリー経営学などについて、同大教授のほか酒造組合、一般企業からも講師を招く。2月ごろに、オーストラリアのアデレード大学への研修も設ける。

教育久留米市 中学生対象に無料塾 5月から

福岡県久留米市教育委員会は中学生の学力向上に向け、無料の学習塾を開設する。3月議会に予算を計上、可決されれば、5月中の開設を目指す。塾は、NPO法人などの団体に委託して実施する。市教委は、コミュニティセンターなど学校外の公的な施設を使い、週に2回、部活動などを考え午後6時半から2時間、30人程度の定員で、国・数・英と、必要に応じて理・社の学校での学習の復習を行うことを想定。対象は、中学1~3年生。保護者の所得条件などは設けないとしている。

大手一斉回答でベア最高相次ぐ

2015年春の労使交渉は3月18日、自動車や電機など主要企業がベースアップ(ベア)に相当する賃金改善や一時金を組合側に一斉回答した。好業績や物価上昇を受けトヨタ自動車や日立製作所などで過去最高水準のベアを実施する。一時金も自動車大手の大半が満額で回答した。大幅増額に難色を示した企業もあったがデフレ脱却に向けて経営側が歩み寄った。今春の労使交渉は消費税率引き上げに伴い物価が上昇するなかで実質賃金を押し上げるかが焦点となる。

任天堂とDeNAが業務・資本提携

任天堂とDeNAは3月17日、業務・資本提携に合意したと発表した。任天堂のキャラクターをスマホ向けゲームで活用したり、今秋からゲームなどの会員制サービスを立ち上げたりする方針。4月2日付で互いに約220億円を出資し、任天堂はDeNA株の10%、DeNAは任天堂株の1・24%を持つ。

空気清浄機能付き羽根なし扇風機 ダイソン

ダイソンは3月17日、羽根のない扇風機に空気清浄機の機能がついた新製品「ダイソン ピュアクール」を、4月28日に売り出すと発表した。本体の足もとを通る空気のゴミを、独自開発のフィルターで取り除く。微小粒子状物質(PM2.5)よりも小さいたばこの煙やウイルスなども取りのぞけるという。フィルターは1日12時間の運転で、約1年間使える。白と青の2色で、想定価格は税抜き6万4800円。交換用フィルターは約6千円。

岡山のパスカル数理ゼミ、啓真館のグループに

香川県を中心に四国地方に総合学習塾「啓真館」などを展開するケイシングループ(原田真一代表)は4月1日、岡山県を中心に展開する「パスカル数理ゼミ」をグループ化する。ケイシンは、啓真館が、昨年の週刊『ダイヤモンド』特大号において、香川県の「No.1学習塾」に選ばれるなど、地域に根差したきめの細かい指導に定評のある塾を運営している。

ケイシングループの竹本睦俊取締役

ケイシングループの竹本睦俊取締役

一方、パスカル数理ゼミは、中学1年生から高校3年生を対象に、数学と英語のみの少人数制授業をおこなっている。数学では、「問題の解法」だけでなく、「解法の背景にある数学理論」を教え、公式の暗記や計算能力だけでなく、数学的思考力の養成を目指している。英語も、文法だけに偏らず、総合的な英語の活用ができる能力と国際感覚を持った学生を育成する。さらに、大学合格のためだけに勉強をするのではなく、論理的思考力(ロジカルシンキング)の養成など受験のその先も見据えた、高度なカリキュラムを用意しているのが特徴だ。それを裏付けるように、ケイシングループの竹本睦俊取締役は「昨年13名在籍した大学受験を目指す生徒のうち、4名が東京大学に合格しました」と言う。このように、難関大学の合格者も多く輩出しており、授業レベルの高さが伺える。

パスカル数理ゼミは、倉敷、福山、岡山の3教室に加え、この4月から高松にも開校する。また、ケイシングループに参加するにあたり、リニューアルした岡山校では、「パスカル数理ゼミ」、「代ゼミサテライン予備校」に加え、医学部とそれ以外の理系学部の受験生を対象とした「パスカル予備校」の3つのブランドで展開する。

大学入試や英語など教育改革に関する議論が進むなか、塾でも合格実績だけではなく、グローバル社会を生き抜く上での思考力や英語力などが身につけさせるためのサービスが拡がっている。今回のケイシンのように、特化型の塾をグループ化して、サービスの拡充をねらうケースが、今後も各地で進むものとみられる。

パスカル数理ゼミのウェブサイトより

パスカル数理ゼミのウェブサイトより

農産品、ブランドで守る「GI」6月導入  農水省

農林水産省は6月から、特定の産地と製法や品質が結びついた農水産品の名称を保護する「地理的表示(GI)」制度を導入する。対象は野菜、果実、魚介類、加工食品、花卉のほか木材などの工芸農産品で酒類、医薬品、化粧品は除く。複数の生産者で構成する団体が製法や品質で満たすべき基準を定めて農林水産相に登録を申請し、認められれば地名を冠した「地理的表示」や統一マークを当該団体が使用できる。世界貿易機関(WTO)協定に基づく知的財産として国が認定し、不正使用を取り締まる。

ベネッセ、講座の投稿サイト 米社と4月開設

ベネッセホールディングス(HD)は3月16日、米学習サイト運営のユーデミー(カリフォルニア州)と業務提携したと発表した。ユーデミーのサイトの日本版を4月末に共同で始める。当初使える300講座のうち、半分はベネッセが配信する。社会人向けには語学など、幼児向けには教育用アニメなどの配信を計画している。東京個別指導学院などグループの授業の資産も生かす。ビジネススキルや料理など幅広いテーマについて「教えたい」人が有料講座として映像を投稿し、「学びたい」消費者はダウンロードして視聴する。

オンライン学習塾のアオイゼミ 有料の新サービス「SACLASS」を始動

オンライン学習塾『アオイゼミ』を運営する株式会社葵は、この4月から新たに、最難関公立高校受験生向けのオンライン学習塾『SACLASS(サクラス)』の提供を開始する。このサービスの特徴は、それまでライブ授業を無料で配信していたアオイゼミとは違い、有料でのサービス提供(受講料:2万7000円・税別/月、入会金・教材費・夏期/冬期講習代含む)となっていることと、入塾テストが設けられていることだろう。

SACLASS(サクラス)の紹介ページ

SACLASS(サクラス)の紹介ページ

まず、有料サービスになったことで、受講生には様々な特典が用意されている。例えば、受講生一人ひとりに「専属チューター」がつくことは特筆すべき点だ。そして、そのチューターと講師によって、「やることリスト」という受講生一人ひとりに合った学習リストが作成され、それをもとに勉強の進み具合に合わせて、過去の講義動画を使った復習や予習などのアドバイスをしてくれる。その際の面談は、チャットのような形で双方向のやり取りが可能になっている。さらに、サクラスの受講生限定で、いつでも何度でも質問できる「質問掲示板」も設置され、24時間以内に質問に対する回答が返ってくるなど、手厚いフォローが受けられる。

また、ハイレベルな授業について行けるように、オンラインのサービスとしては珍しく入塾テストが設けられており、基礎学力を養成するアオイゼミとは一線を画している。

ライブ授業は、毎月郵送される専用テキストを使用して、米アップルのiPadで受講する。そして、授業中も直接質問することが可能になっているだけでなく、例えば部活や用事で授業が受講できなくても過去の授業動画を常時無制限に見て学習することができる。

アオイゼミの石井貴基代表

アオイゼミの石井貴基代表

また、自習用テキストや参考書には、受験研究社の教材から生徒一人ひとりに合わせた形で提供される。初年度は、中学3年生を対象に、100名限定で募集する。基本的には、数学と英語のみの週2日の4講座だが、夏期講習と冬期講習は、それに加えて国語、理科、社会の入試対策授業も配信される。

「自分のデバイスで好きなものを見る、使う現代に適した学習スタイルを提供し、次世代の学習塾をつくりたいと思っています」と同社代表取締役塾長の石井貴基氏は語る。SACLASSはオンライン学習塾の新たな市場を開拓するのか、動向を見守りたい。