政府は20万人程度の国家公務員を対象に、個人が働く時間を柔軟に選べるフレックスタイム制(を、来年4月に導入する方針だ。日本企業のフレックス制導入は、政府が成長戦略の核と位置づける「働き方改革」の柱の一つ。国が率先して導入し、裾野を広げる。人事院が夏にフレックス制の対象拡大を内閣と国会に勧告。これを踏まえ政府が「勤務時間法」の改正案を秋の臨時国会に提出する見通しだ。現在のフレックス制は一般に「コアタイム」と呼ばれる出社を義務付ける時間を設定したうえで、出社・退勤の時間を自由に決める仕組み。
大阪府教育委員会が全国学力テストの学校別結果を中学3年の内申点評価に活用する方針について、下村博文文部科学相は4月10日の閣議後の記者会見で「本来の趣旨を逸脱する恐れがある」と述べた。状況によっては府教委に必要な指導をしていく考えも示した。下村文科相は「全国学力テストの結果を過度に意識した学習指導を求められる懸念がある」として、同日までに府教委にこのような懸念を伝えたとし、「適切な対応をしてほしい」と話した。
2020年東京五輪・パラリンピックに向け、文部科学省は、小中高校などの学習指導要領に「パラリンピック教育」を盛り込む方針を決めた。児童生徒に障害への理解や障害者との共生について学ばせるのが狙いで、18年度からの実施を目指す。
下村博文文部科学相は4月14日、実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度づくりを中央教育審議会(中教審)に諮問した。質の高い職業人養成や社会人の学び直しなどが目的で、現在の大学と同水準の教育内容とする。中教審は新たに特別部会を設置し、具体的な名称や学位の在り方、必要な教員数などの詳細を検討する。下村文科相は諮問にあたり「質の高い実践的な職業教育充実の必要性が高まっている」として、高校生の進路の選択肢拡大や就職後の社会人が学習しやすい仕組みとなるよう求めた。
教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)が、卓越した才能を持つ子どもを育成するため、教育内容の基準を定めている学習指導要領にとらわれずに指導する新たな学校の設置を、第7次提言の素案に盛り込むことがわかった。素案では、「特に優れた才能を秘めた人材の発掘・育成のためには、画一的な教育から脱し、多様な教育の機会の提供が必要」として、新たな学校の設置に向け、幾つかの学校や自治体で英才教育プログラムを試行し、成果を分析しながら拡大するよう求めている。
文部科学省は4月6日、来春から中学校で使う教科書の検定結果を公表した。尖閣諸島(沖縄県)と竹島(島根県)を「固有の領土」として教科書で扱うよう求めた国の指針を受け、初めて社会科の全教科書(20点)に尖閣と竹島が記述された。領土教育を重視する政府は昨年1月、教科書検定基準と学習指導要領の解説書を改め、政府方針や見解などを教科書づくりに反映させるよう各教科書会社に求めた。今回はすべての教科書会社がこれに沿った形となった。
文部科学省は3月27日、「特別な教科」として格上げする小中学校の道徳について新たな学習指導要領を告示した。今夏をメドに、教科書作成の指針となる指導要領の解説と教科書検定基準を示す。教科書に基づく授業が行われるのは小学校が2018年度、中学校は19年度から。ただ今年4月以降、各校の判断で新指導要領の内容を反映した授業が可能になる。下村博文文科相は同日の閣議後の記者会見で「子供たちには道徳の授業での議論を通じて、様々な考え方があることを学んでほしい」と話した。
文部科学省は2021年度までに、教員養成課程を持つ全国立大に組織改編を促す。全国の国立大学が教育学部を教員養成に特化する方向で組織を再編。教員養成を目的としない学科や課程の学生募集を停止し、代わりに国際化など新たな課題に対応した学部を設ける。今春実施した入試から組織を改めたのは山口大、高知大、東京学芸大、滋賀大、和歌山大、香川大の6大学。山口大は総合文化教育など4課程で学生の募集を停止し、国際総合科学部を新設した。高知大は生涯教育課程をなくし、地域協働学部を設置した。
文部科学省の有識者会議は3月26日、各大学の取り組みを3~5段階で評価し、翌年度の予算配分に反映させる改革案をまとめた。86校ある国立大の役割を明確にするため、16年度から「世界最高水準の教育研究」「特定の分野で世界的な教育研究」「地域活性化の中核」の3グループに分類。そのうえでグループごとに指標を設け、各大学を評価する仕組みを提案した。学生の就職率や教授の論文数、外国人留学生の受け入れ実績などグループごとに設ける指標で評価する。大学間の競争を促す狙いで、同省は2016年度から導入する。
文部科学省は3月20日、土曜日の教育活動を支援するボランティア活動について、2013年12月~15年2月に延べ2698人の職員が参加したと発表した。この試みには305の企業や団体などが賛同し、それぞれの仕事内容を紹介する出前授業や防災学習、文化体験などを実施中。職員が率先して参加することで、民間に「土曜学校」の取り組みをさらに加速させたい考えだ。文科省は27年度予算案で全国1万2千カ所で土曜学校を開催する方針を表明。前年度の約5千カ所から大幅に拡充した。