Category: 塾ニュース|政治

下村博文文科相、教員減の財務省主張を批判

下村博文文部科学相は10月29日の閣議後会見で、財務省が公立小中学校の教員の定数を今後7年間で1万4千人減らすべきだと主張している問題について「木を見て森を見ずだ。国家ビジョンや理念がないなかで議論をしている。日本の教員一人あたりの児童生徒数は、OECD諸国平均よりもいまだに多い。小学校の理科・英語教育の充実やいじめ問題への対応強化のため、予算要求で来年度の教員定数3800人増やす方針」と述べ、財務省の姿勢を厳しく批判した。

財務省は小中教員1.4万人削減を。文科省は2万4千人増員求める

財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は10月28日の分科会で、教育予算を議論した。公立小中学校の教員の定数を巡り財務省は少子化の影響を考え、2020年度までの7年間で毎年2千人ずつ、合計で1万4千人減らすべきだと主張した。生徒の学習意欲の向上などを理由に少人数学級をめざす文部科学省は逆に2万4千人の増員を求めている。財務省は小中教員の大幅な定数削減を通じ、義務教育費の国庫負担を文科省要求に比べて7年間で800億円強減らせると試算。この場合でも生徒1人あたりの教員数をほぼ維持できるとしている。

自民党、学生を対象にインターンシップ開始

自民党は8月21日、地方大学などに在籍中の学生22人を対象にインターンシップ(就業実習)を始めた。政治や自民党への関心を持ってもらうのが目的。9月13日まで、党所属議員の事務所で秘書業務を手伝うほか、首相官邸や靖国神社などを見学する。

米、大学をランク付け  大統領演説にて

オバマ米大統領は8月22日、学費に見合った教育内容をしているか国が大学をランク付けする制度の創設や政府の補助拡大を柱とした大学改革を発表した。大統領はニューヨーク州の演説で「改革の最大の目的は学生に値打ちのある教育を提供すること。家庭や納税者が支払った額に値する教育を受けられることが大事だ」と語った。米国では大学の学費が高騰し、学生や政府のローン負担が深刻になっている。制度の創設を通じ、教育内容の向上や学費抑制に目配りするよう大学側に促す狙いだ。

教育再生実行会議 高校・大学教育の方向性を議論

政府の教育再生実行会議は8月23日会合を開き、高校・大学教育の今後の方向性を議論した。安倍晋三首相は冒頭で「大学入試を含めた教育プロセスをより良いものにしていく視点が不可欠だ」と述べた。9月に予定される次回会合では、高大接続や大学入試制度の見直しについて協議する。会合では、委員から、大学教育について「細分化し専門教育に偏りすぎている。リベラルアーツ(教養)教育を中心に据え、幅広い知識を持った社会人を育てるべきだ」などの指摘があった。

LINE9党がアカウントを閉鎖 公明は継続

9党が無料通話・メールアプリ「LINE」のアカウントを閉鎖、公明は継続した。ネット選挙が7月の参院選で解禁され、無料だったことから10党が情報発信のためアカウントを開設したが、15日から高額の登録料が発生したため。ラインは、互いに携帯電話番号などを知っている仲間うちの情報伝達手段として普及。不特定多数の利用者が情報を発信するツイッターやフェイスブックよりも誹謗中傷を避けられる利点がある。10党から情報を受ける登録者「友だち」は延べ50万人に上った。

「はだしのゲン」閲覧制限要請 文科相「法令上問題ない」

下村博文文部科学相は8月21日の閣議後会見で、松江市教育委員会が、「はだしのゲン」を子供が自由に閲覧できない措置を取るよう市内の全市立小中学校に求めていたことについて「学校図書の取り扱いについて学校に指示するのは、教育委員会の通常の権限の範囲内。学校図書館は子供の発達段階に応じた教育的配慮が必要。一般的な表現の自由に反することには当てはまらない」と述べ、法令上問題ないとの見解を示した。

高校無償化、所得制限を年収900万円以下に 2014年度から実施

自民党は8月21日午前の文部科学部会で、高校授業料の無償化制度に年収900万円以下を対象とする所得制限を設ける案を了承した。秋の臨時国会で関連法の改正案を成立させ、2014年度から実施する方針。所得制限によって捻出した財源で、低所得者世帯向けの給付型奨学金の拡充や公立と私立高校の授業の格差是正を目指す。連立を組む公明党と近く合意する見通し。当初、実務者協議で15年度から実施する方針だったが、下村博文文部科学相が前倒しを要請した。
 
 高校無償化制度は民主党政権だった10年度から導入。公立高校の授業料は必要なくなり、私立高生には年間約12万~24万円の就学支援金を支給している。

世界遺産の候補、文化庁審議  15年登録を目指す

 文化庁は2015年の世界文化遺産登録を目指し、13年度に国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦する候補を審議する文化審議会特別委員会を8月23日に開く。ユネスコの暫定リストに記載済みの候補から絞り込む。「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県、熊本県)が有力。前回までは、文化審が認めた候補だけが政府推薦されていた。今回は手続きが一部変わり、文化審とは別の有識者会議でも福岡県や鹿児島県など8県が関係する近代化産業遺産群の推薦を議論する。

文科省「グローバル校」100校指定へ

文部科学省は来春から、先進的な高校を「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定して支援する。初年度は全国の100校を指定し、英語力だけでなく、幅広い教養や問題解決力も身につけた生徒の育成を促すという。文科省は、100校の指定を前提に、留学経費や人件費などを支える国費として、20億~30億円程度を来年度予算の概算要求に盛り込む予定だ。2002年度に文科省が始めた「スーパーサイエンスハイスクール」事業。理数系教育を支援する目的で、指定校は現在201校。年約30億円の予算が組まれている。