Archive for: 3月 2015

東大 ケンブリッジ大、オーストラリア国立大、北京大の3校と戦略提携

東京大学は3月18日までに、ケンブリッジ大、オーストラリア国立大、北京大の3校と全学規模で交流を深化させる「戦略的パートナーシップ」協定を結んだ。東大はこれまで、プリンストン大とのみ同協定を結んでいた。教員交換や学生の相互留学、先端研究分野での共同プロジェクトなどを通じ、東大が国際競争の中で遅れず、勝っていくことを目指す。昨年10月に英教育専門誌が発表した「世界大学ランキング」で東大は23位。同5位のケンブリッジ大は5位。オーストラリア国立大は45位、北京大は48位。

東京都心で桜が開花 平年より3日早く

気象庁は3月23日、東京都心で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より3日早く、昨年より2日早かった。

 同日朝日新聞の天声人語は、「相次ぎ届く花の便り」と題し、在原業平の読んだ〈世中(よのなか)に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 解説:もし桜がなかったなら、どんなにか春をのどかに過ごせるだろう〉を冒頭に、各地から届く花の便りをモチーフにしたエッセーを掲載した。歌にはそれほどに桜の存在は大きいという、逆説の賛辞が含まれると筆者は説く。掲載のタイミングが良すぎるというご意見はさておいて、業平の花に対する思い入れは日本人に共通する心情ではなかろうか。

 花を待ち望む心、花を見て美しい言える心、散る花に無常を感ずる心。これこそ日本人共通の花に対する想いだと思う。天声人語は、〈散ればこそいとゞ桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき〉。この世は無常、桜は散るからこそ素晴らしい、という称賛だ。古今、ほめ方も色々である、と結ぶが、西行法師の<願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ 解説:願いが叶うならば、何とか桜の下で春に死にたいものだ。しかも草木の萌え出ずる如月(陰暦二月)の満月の頃がい い)という辞世の歌>にして欲しいものである。花には無常が潜む、とまとめたら如何。

小中一貫制度化を「義務教育学校」に

政府は3月17日、小学校と中学校の義務教育9年間の小中一貫校を制度化する学校教育法改正案を閣議決定した。一貫校の名称は「義務教育学校」とし、小中学校などと同じ同法第1条で定める「学校」に位置付けた。
 義務教育学校は、地域の実情に合わせ、カリキュラムや学年の区切りを変更できる。校長は1人で、教員は原則として小中両方の免許が必要。校舎は離れていても、同じ敷地内でも設置できる。校長と教職員がそれぞれ別にいる小学校と中学校が一貫教育を行う「小中一貫型小学校・中学校」は、義務教育学校とはしない。

豊島区新庁舎、全フロア無料Wi―Fi

東京都豊島区は5月7日から新庁舎の全フロアと池袋駅周辺で公衆無線LAN「Wi―Fi」を無料で使えるようにする。提供する「TOSHIMA Free Wi―Fi」はパソコンやスマートフォンで電波を選択し、メールアドレスを登録すれば誰でもインターネットに接続できる。利用時間は1回60分までだが回数制限はない。無線ルーターを新庁舎内に50台設置する。理論上は1000~2000人が同時接続しても通信は安定しているという。職員用に整備予定だった無線ルーターに余力があったため、一部を開放することにした。

TOEFLやTOEIC「学割」検討

英語の資格検定試験の運営団体や学校関係者による連絡協議会が3月17日、文部科学省で開かれ、英語の検定試験を大学入試や学校教育に活用しやすくするため、受験料減額に取り組むとする行動指針をまとめた。大学生や高校生らに「学割」を設ける方向で各団体が検討する。協議会に参加しているのは、実用英語技能検定(英検)やTOEFL、TOEIC、GTEC、IELTSなどの英語試験の運営団体。受験料が2万円を超える試験もあり、大学入試や授業で活用するには経済的負担が大きいことが課題となっている。

名城大バイオリマテリアル創製センター

名城大学のバイオリマテリアル創製センターは二酸化炭素(CO2)やメタンといった地球温暖化の原因物質を資源にする研究に取り組んでいる。研究室の一室に並ぶ鮮やかな緑色の液体のもとは「シアノバクテリア」と呼ぶ光合成をする細菌の仲間だ。遺伝子を操作し、光が当たるとCO2を吸収してエチレンを作るようにした。温暖化ガスを削減するのではなく、積極的に利用してやろうと発想を転換した。樹脂や繊維など様々な化学品の原料となるエチレンや燃料の製造を狙っている。

山梨大のワイン人材養成プログラム

山梨大のワイン人材育成プログラム「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」の概要が3月16日に公表された。教育課程は1年で、総授業時間数140時間。ワインの新ブランド化、高品質ワイン製造、国際競争力強化の学びの分野に分かれる。醸造学のほか、ラベルのデザイン学、ワイン法律学、ワイナリー経営学などについて、同大教授のほか酒造組合、一般企業からも講師を招く。2月ごろに、オーストラリアのアデレード大学への研修も設ける。

教育久留米市 中学生対象に無料塾 5月から

福岡県久留米市教育委員会は中学生の学力向上に向け、無料の学習塾を開設する。3月議会に予算を計上、可決されれば、5月中の開設を目指す。塾は、NPO法人などの団体に委託して実施する。市教委は、コミュニティセンターなど学校外の公的な施設を使い、週に2回、部活動などを考え午後6時半から2時間、30人程度の定員で、国・数・英と、必要に応じて理・社の学校での学習の復習を行うことを想定。対象は、中学1~3年生。保護者の所得条件などは設けないとしている。

大手一斉回答でベア最高相次ぐ

2015年春の労使交渉は3月18日、自動車や電機など主要企業がベースアップ(ベア)に相当する賃金改善や一時金を組合側に一斉回答した。好業績や物価上昇を受けトヨタ自動車や日立製作所などで過去最高水準のベアを実施する。一時金も自動車大手の大半が満額で回答した。大幅増額に難色を示した企業もあったがデフレ脱却に向けて経営側が歩み寄った。今春の労使交渉は消費税率引き上げに伴い物価が上昇するなかで実質賃金を押し上げるかが焦点となる。

任天堂とDeNAが業務・資本提携

任天堂とDeNAは3月17日、業務・資本提携に合意したと発表した。任天堂のキャラクターをスマホ向けゲームで活用したり、今秋からゲームなどの会員制サービスを立ち上げたりする方針。4月2日付で互いに約220億円を出資し、任天堂はDeNA株の10%、DeNAは任天堂株の1・24%を持つ。