Archive for: 4月 2015

朝食の習慣を 各大学で取り組みが始まる

大阪大学は4月9日から、豊中キャンパス(豊中市)の学生食堂で無料朝食を始める。ケロッグと連携し、同社製品のシリアルと果物、乳製品などのセットを提供。今月末までの平日午前8~10時に、1日200食を学生に無料で提供。実際は300円ほどかかるが、ケロッグがシリアルを寄付したほか、残りの費用は保護者や卒業生の寄付による基金から約100万円を充てた。学食で朝食を無料または100円で提供するサービスは関西では、1~2年前から立命館大など私立を中心に広がった。
東京経済大(国分寺市)では8日、「100円朝食」がスタートした。大学の父母の会が補助し、昨年度、期間限定で提供。今年度は土日曜を除く授業日に100食限定で実施することになった。この日のメインのおかずはシューマイにキャベツを添え、ご飯に豚汁、それに切り干し大根やひじき煮、ホウレン草のごまあえなどから選べる小鉢が二つ。メインのおかずは日替わりで、サワラの西京焼きやサケの塩焼き、から揚げ、コロッケ、肉団子などが並ぶ。都内では駒沢大や明治大で今年度も100円朝食をする予定だ。

欽ちゃん 駒大入学式に出席

駒沢大仏教学部の社会人入試に合格したコメディアンの萩本欽一さん(73)が4月8日、東京都世田谷区の同大キャンパスで開かれた入学式に出席した。会場には、黒いスーツ姿に通学用に新調した青い背負いかばんを持参して現れ、式典では合掌するなど仏教系大学ならではの光景も見られた。入学式終了後の記者会見で「学校に通って学ぶことを通して何か新しいことが生まれたら」と語った萩本さん。「すてきな若い人たちと出会いたい」と、新生活に期待を膨らませていた。

羽田―那覇片道で最安9900円 期間限定7月17日~8月30日 全日空の格安深夜便

全日空は7月17日~8月30日、羽田―那覇片道で最安9990円の深夜便「ギャラクシーフライト」を運航する。羽田午後10時55分発、那覇午前1時半着と、那覇午前3時半発、羽田午前5時50分着の1日1往復。今年は米ボーイングの旅客機「777」を運航する。座席数は昨年の約2倍の1便405席に。

英語イマージョン教育 フェリーチェ玉村国際小が開校

株式会社「群馬フェリーチェ学園」(玉村町飯塚)が私塾として運営してきたインターナショナルスクール小学部が4月4日、学校教育法に基づく設置認可を受けた私立小学校として開校式を迎える。英語イマージョン(英語漬け)教育を掲げる田村正幸校長は「語学習得の黄金期と言われる12歳までに本物の英語力を身につけさせたい」と意欲を燃やす。玉村町が昨年5月、国際教育特区を国に申請した。6月に認定を受け、「フェリーチェ玉村国際小学校」の設置認可に至った。株式会社立の小学校の開設は県内で初めて。

学童保育と子供教室一体に

校舎などの学校施設を活用しながら、放課後子供教室と学童保育を一体運営するキッズクラブは、14年度で横浜市内に89カ所ある。市は19年度までに全341の小学校区をカバーしたい考え。東京都世田谷区も「新BOP(Base of playing)」と名づけた同様のクラブを全64小学校で運営している。校舎を利用することで安全面などにも配慮。保護者が子育てに充てられる時間の違いなどにかかわらず、機能的に子供を受け入れられる環境を整えるのが狙いだ。

TOEIC受験者最多240万人

英語を読む、聞く力を測るテスト「TOEIC」の2014年度受験者数が、前年度比3万9000人増の240万人となり、過去最多を更新した、と運営団体の国際ビジネスコミュニケーション協会が4月7日、発表した。一方、話す、書く力を測るテスト「TOEIC S&W」の受験者数は2万4000人で、前年度から6割増えた。

山手線全駅にWi―Fi 無料サービス JR東日本

東日本旅客鉄道(JR東日本)は東京都心部の主要駅で、インターネットに接続できる公衆無線LAN(構内情報通信網)「Wi―Fi(ワイファイ)」の無料サービスを拡大する。4月中に山手線全29駅での導入を終えるほか、新たに中央線でも四ツ谷駅、御茶ノ水駅など7駅でも利用を可能にする。山手線では有楽町駅、恵比寿駅など17駅を新たに対象に加える。2020年東京五輪に向け、外国人旅行客への対応を強化する。

大阪府教委、全国学力テストを内申点に活用

大阪府教育委員会は、国が実施している全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を、公立高校入試の合否判定に使われる中学3年の内申点の基準づくりに活用する方針を固めた。府教委によると全国初とみられる。全国学力テストは、学習の成果を把握して指導の改善に役立てることを目的としており、「趣旨に逸脱する」という懸念の声が識者から出ている。府が独自に実施する府内統一の「チャレンジテスト」と組み合わせ、中学校ごとに内申点の平均値の目安を設定する。10日の教育委員会議で決める。

小学生英語、各社様々

学研ホールディングスが3月に始めた小学生向けのオンライン英会話講座。講師はセブ島にいるフィリピン人。自宅のパソコンにインターネット電話「スカイプ」をつなぎ、画面越しに顔の表情を見て話す。ベネッセホールディングスは昨年11月、全国約400教室ある「こども英会話のミネルヴァ」の運営会社を十数億円で買収。英会話のイーオン(東京・新宿)は受講生の学習計画や理解度などを測定するシステムを導入し、小学校卒業時に中学校卒業段階レベルに相当する英検3級の取得を目標に掲げる。

英検1級、準1級をオンラインでレッスン ベストティーチャーが新サービス

オンライン英会話「ベストティーチャー」を運営する株式会社ベストティーチャー(東京・新宿区、宮地俊充代表)は、教育系出版社である株式会社旺文社(東京・新宿区、生駒大壱代表)からライセンス許諾を受け、「英検1級対策コース」「英検準1級対策コース」という2つの新オンラインレッスンを同時にリリースした。

各コースは、旺文社の『英検1級予想問題ドリル 改訂新版』をはじめとした4冊に掲載されている問題を元に構成されていて、オンラインによるライティングとスピーキングのレッスンが24時間受講できるようになっている。レッスンは、旺文社の書籍を購入しなくとも受講可能だ。

ベストティーチャーでは2014年8月に旺文社と提携し、オンラインレッスン「TOEFL iBT対策コース」をリリースしている。それが好評だったこともあり、今回は日本を代表する4技能テスト、英検1級と準1級対策コースをリリースする運びとなった。

英検1級対策コース

英検1級対策コース

英検1級、準1級の一次試験では英文による記述が求められるが、1級では指定されたトピックに200語程度で記述する問題、準1級ではEメールの返信文などを100語程度で記述する問題が出題される。

義務教育では、Eメールのライティングや社会問題に関する英文の書き方について学ぶ機会は少ない。そのため独学で英検を勉強する際には、自分の書いた文章が合っているかどうか、判断がつかない場合も多いだろう。それを解消できるのが同コースとなっていて、自分の書いた英文の改善点がわかったり、高得点が取れる英文のライティング方法を着実に身につけたりすることができる。

Writingレッスン終了後に、25分間のSkypeレッスンを受講できる

Writingレッスン終了後に、25分間のSkypeレッスンを受講できる

一方、英検1級の面接は与えられたトピックについてのスピーチとそれに関連する質問への回答、準1級は与えられた4コマのイラストの展開を口頭で説明し、その内容に関する質問に回答する形式となっている。同社が今回リリースした各コースを受講すれば、面接で話す内容を複数パターン準備することができる他、英語での受け答えに慣れることができるなど、独学では難しい面接対策をおこなうことが可能だ。

両コースとも月謝は 15120円(税込)で、個人だけではなく、学校や塾での利用も可能だ。集団塾では対応が難しいと考えられる、アウトプットスキルの育成を同社では提供していきたいとしている。