Archive for: 6月 2015

東京五輪の追加競技、野球・空手など8団体に絞り込み

2020年東京五輪の大会組織委員会は6月22日、開催都市に提案権が与えられている追加競技・種目に立候補していた26の国際競技連盟を8団体に絞り込んだ。2次選考に進んだのは、野球・ソフトボール、空手など8団体。エアスポーツ、アメリカンフットボールなど18競技はみおくられた。組織委は8月、今回通過した競技団体に対する聞き取りなどを実施して再度絞り込み、9月末までに「1ないし複数」の推薦競技を国際オリンピック委員会(IOC)に提案。来年8月のIOC総会で正式に決まる。

芥川賞・直木賞  候補作発表

第153回芥川、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が19日付で発表された。芥川賞にはお笑い芸人の又吉直樹さんの「火花」など6作品、直木賞にも6作品がノミネートされた。選考会は7月16日夕。候補作は次の通り。

 【芥川賞】内村薫風「MとΣ」(新潮3月号)▽島本理生「夏の裁断」(文学界6月号)▽高橋弘希「朝顔の日」(新潮6月号)▽滝口悠生「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」(新潮5月号)▽羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」(文学界3月号)▽又吉直樹「火花」(文学界2月号)

 【直木賞】門井慶喜「東京帝大叡古教授」(小学館)▽沢田瞳子「若冲」(文芸春秋)▽西川美和「永い言い訳」(文芸春秋)▽馳星周「アンタッチャブル」(毎日新聞出版)▽東山彰良「流」(講談社)▽柚木麻子「ナイルパーチの女子会」(文芸春秋)

足立区、小学生5300人実態調査

東京都足立区は子どもの貧困の実態把握のため、区立小学校全69校の1年生計約5300人を対象に、健康や生活に関する調査を7月に始める。調査は7月にまず数校で実施。保護者にアンケート用紙を配り、所得や学歴、勤務形態を尋ねるほか、子どもについては虫歯の有無▽起床・就寝時間▽朝食をとる習慣などを無記名で回答してもらう。夏休みまでに回収し、調査方法を見直すかどうか検討した上で、10月までに全69校で行う。

「セサミストリート」で小学校の成績向上 米・経済学者が研究結果を発表

「『セサミストリート』を見ている子供は小学校の成績が伸びる傾向がある」という研究論文を米ウェルズリー大学と米メリーランド大学の2人の経済学者 が発表した。それによると、セサミストリートを見ている子供の中でも、特に男の子とアフリカ系米国人および低所得層の子供は、成績の伸びる率が最も 高かったという。ウェルズリー大学のフィリップ・レバイン教授は、「セサミストリートは年間わずか数ドルのコストで幼少期の子供に影響を与えられる最大 かつ最も手頃な手段かもしれない」と指摘する。

東進こども英語塾で授業を受ける子供たち

東進こども英語塾で授業を受ける子供たち(画像提供:株式会社ナガセ)

日本における「セサミストリート」は、株式会社ナガセ(東京都武蔵野市、永瀬昭幸代表)が展開する「東進こども英語塾」のメーンテーマとしても知ら れている。今回の「『セサミストリート』を見ている子供は小学校の成績が伸びる傾向がある」という研究論文は、子供の英語力向上効果を裏付ける格好の材 料。幼少英語で各社が凌ぎをけずる中、「東進こども英語塾」に光明が差す形となった。

セサミストリートのキャラクター

セサミストリートのキャラクター(画像提供:株式会社ナガセ)

セサミストリートは1969年11月に放送が始まった米国でも有数の長寿番組で、71年までに就学前の子供の約40%が視聴したという推計もあるが、世帯によって受信状態が悪く、番組を見ていなかったと論文は指摘する。今回の発表で、受信状態が良かった地域の子供が小学校の成績も良かったことも明らかになった。

論文ではさらに、別の要因を考慮しても、毎日1時間セサミストリートを見るかどうかで60年代後半~70年代初めにかけての子供の成績に差が出ていたことが判明したとしている。

セブンイレブン、青森県初出店

セブン−イレブン・ジャパンは6月12日、青森県に初出店し、青森市や八戸市などに8店舗を開店した。既にローソンやファミリーマートは出店しているが、セブン−イレブンの出店は都道府県別で45番目。セブン−イレブンは国内で約1万7000店を展開。鳥取県にも10月に進出することが決まっており、空白県は沖縄県のみとなる。ローソンは1997年、ファミマは2006年に全国出店している。

都立高入試 採点ミス1064件に

東京都教育委員会の定例会で6月11日、今年の入試でも学力検査をした176校のうち99校で計1064件の採点ミスがあったことが報告された。記述式の問題で誤字脱字などがあった場合、従来は各校の基準で採点を今年から都教委が統一的な基準を策定。ところが、減点すべきところをしないなど、統一基準に沿わない採点をしていたケースが多発し、1064件のミスのうち1004件を占めた。残りの60件は合計点の計算間違いなどだった。本来は合格だったのに不合格とされた受験生(追加合格者)はいなかった。

ゆうちょ銀行、2社と提携、個人資産運用で新会社設立へ

ゆうちょ銀行は、三井住友信託銀、野村ホールディングスと共同で出資し、個人向けの資産運用会社を設立する方針を固めた。新会社はゆうちょ銀が5割、三井住友信託銀が3割、野村が2割出資する方向で調整している。ゆうちょ銀はこれまでも2社の投信を郵便局で販売してきたが、新会社をつくって資産運用ビジネスの強化を図る。三井住友信託銀と野村の持つノウハウ経験を生かして投資信託を開発。全国に約2万4000店の郵便局の拠点網を活用して幅広く顧客に新しい商品を提供する方針だ。

芸大教授陣が全国各地で子供を直接指導

東京芸術大は本年度、教授陣が将来音楽家を目指す小中学生らを直接指導する「公開型プレレッスン」を、和歌山市、浜松市、北九州、宮崎、札幌市で実施する。才能のある子供の発掘を目指す「早期教育プロジェクト」の一環。今年2月に福岡市、3月に札幌市で実施したところ、各地から開催要望が寄せられたという。7月28日に上野の芸大で開かれるオープンキャンパスで、小学4~6年にバイオリン、小学4年~中学2年にチェロを指導。問い合わせは東京芸術大早期教育プロジェクトセンター、電話050(5525)2583。

東京音大、上目黒に 18年度にキャンパス JR宿舎跡

東京都と目黒区は6月11日、上目黒のJR宿舎跡に東京音楽大学が進出すると発表した。大学側が約8千平方メートルの敷地を買い取り新キャンパスをつくる。2016年に着工し、18年度に完成する見込み。キャンパスは南池袋に続いて2カ所目。JR宿舎跡は東急東横線の中目黒駅と代官山駅の中間にある。購入額は77億7千万円。審査の結果、東京音大を代表とするグループを選んだ。建物は地上3階、地下1階建て、延べ床面積は1万7千平方メートル。教室や音楽ホールが入り、図書館や食堂は地域に開放する。交流広場も設ける。

試験、7割合格目標  政府が法科大学院改革案

政府の法曹養成制度改革推進室は6月11日、2018年度までを法科大学院の集中改革期間と位置づけ、全修了生の司法試験合格率(累積合格率)の目標を「おおむね7割以上」とした改革案をまとめた。全法科大学院の14年度までの累積合格率は49.2%。70%を超えているのは一橋大、東大、京都大、慶応大の4校にとどまっている。改革案によると、文科省は司法試験の合格率や定員充足率などの数値を基に法科大学院を評価。結果が悪く改善が見られない場合は、学校教育法に基づく組織閉鎖(閉校)命令などの措置を検討する。