Archive for: 11月 2016

受動喫煙「飲食店で」最多 41%  厚労省調査

厚生労働省の2015年国民健康・栄養調査で11月14日、喫煙者がたばこの煙を吸い込む受動喫煙を経験した場所は飲食店が41.4%で最多だったことが分かった。防止対策を望む場所も飲食店が最も多かった。飲食店などでの受動喫煙防止対策は現在の健康増進法では努力義務にとどまる。厚労省は2020年東京五輪に向け、罰則付きで義務化する新規制を検討している。一方、習慣的に喫煙している人の割合は18.2%で、過去最低を更新した。男性は30.1%で14年調査より2.1ポイント下がり、女性は7.9%で同0.6ポイント下がった。

留学生が約半数 北陸先端科学技術大学院大学

石川県能美市にある北陸先端科学技術大学院大学は学生819人のうち、留学生が445人と約54%を占める。中国、ベトナム、タイ、インドを筆頭に、33の国と地域から集まった。04年に142人だった留学生は、16年には445人と3倍に増えた。国際化にかけた結果、留学生の割合が理工系の大学では飛び抜けて高くなった。14年には文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」に提案し、採択された。15、16年度にはインドとの間で約20人ずつが最長3カ月間の交換留学をした。

アルプス電気、VR向け触覚デバイス開発

アルプス電気は仮想現実(VR)関連機器向けの触覚デバイスを開発した。モーターなどの電子部品を組み合わせてモノを握った際の固さや温かさなどの感覚を疑似的に作り出す。触覚デバイスを内蔵した装置を握るとモーターの力で指を押し戻して固さや柔らかさを伝える仕組み。ヒーターや冷却部品を組み込めば温かさや冷たさを表現できる。VRを利用したゲーム機だけでなく、保守作業や手術などのトレーニングに使う機器の需要を見込む。

金城学院大のカンボジア流アクセサリー

金城学院大学国際情報学部の佐藤奈穂講師のゼミは2015年からアクセサリーブランド「DIAGIRL(ディアガール)」を展開している。ゼミの学生とカンボジアの女性が共同でアクセサリーを製作し、日本で販売。収益を現地の女性に還元することで、生活に困窮する女性たちの自立を支援する狙いだ。商品は誰でも1日練習すれば作れるようなシンプルなデザインのものばかりだ。今年の新作はフェザーピアス(650円)やロングネックレス(1600円)など7種類。商品はネットを通じて販売している。

趙治勲2勝1敗 国産囲碁AI敗れる

日本の人工知能(AI)研究者らが開発した囲碁ソフト「DeepZenGo(ディープゼンゴ)」と国内有力プロ棋士の趙治勲名誉名人(60)が対決した第2回囲碁電王戦は11月23日、東京都内で打たれた最終局に趙名誉名人が勝ち、対戦成績2勝1敗で三番勝負を制した。ハンディなしで初めてプロ棋士と公の場で戦った日本製AIは、互角の勝負を繰り広げたものの及ばなかった。

「秋田蘭画」展 サントリー美術館

東京・六本木のサントリー美術館で開催中の「小田野直武と秋田蘭画」展は、担い手だった秋田藩士、小田野直武を軸に、絵画史上の奇跡ともいわれる秋田蘭画の代表作を紹介している。直武の代表作「不忍池図」は、ハスの花で知られる江戸の名所の手前に、なぜかシャクヤクやキンセンカなどを植えた鉢が、大きく描かれている。弁天堂は花弁よりも小さい。異国風の鉢や葉、上部が切り取られた樹木には濃密な陰影が施され、白い鉢の黒い影が湾曲しながら池へと伸びる。2017年1月9日まで。展示替えがある。

【訃報】碇塾の碇優(いかり・まさる)さん 享年73歳

有限会社碇塾(群馬県太田市)の創業者で塾長の碇優さんが、かねてより病気療養中のところ、11月23日に逝去した。享年73歳。

2015年10月の塾の日シンポジウムであいさつする碇優さん

2015年10月の塾の日シンポジウムであいさつする碇優さん

碇さんは、1974年6月に群馬県太田市で碇塾を創立し、今年で開塾42年を迎えていた。公益社団法人全国学習塾協会の副会長として、各地で開催される研修会にも精力的に参加したほか、「碇の数学」としてYouTubeに独自の解き方を動画で配信するなど、後進育成のために熱心に取り組みを続けていた。

2007年9月10日の朝日新聞には、「碇先生の技術を学ぼうと、ほかの塾の若手講師が毎月、教えを請いに集まる。『数学はコーチがよければ必ずできるようになる』という先生。塾の垣根を越え、いいコーチが育って、数学の得意な子が増えることを願っている」と記事が掲載された。葬儀には、業界団体の代表者らをはじめ、全国から関係者が弔問に訪れ、碇さんとの突然の別れを惜しんだ。

東京都心で積雪、11月は観測史上初

気象庁は11月24日、東京都心や横浜市などで初雪を観測したと発表した。11月に初雪が降るのは1962年以来54年ぶり。上空に真冬並みの寒気が入り込んだ影響で、関東甲信地方では24日朝から広い範囲で雪が降った。東京都心では午前6時15分ごろ、11月として1962年以来54年ぶりとなる初雪を観測。平年(1月3日)より40日、昨年(1月12日)より49日早い降雪となった。関東甲信では横浜、水戸、甲府などの7都県の気象台で初雪を観測し、一部で数センチの積雪となった。

配偶者控除 上限150万円 政府・与党方針

政府・与党は11月23日、パート主婦世帯向けの所得税の配偶者控除の対象を「年収103万円以下」から「年収150万円以下」に拡大する方向で最終調整に入った。2018年1月にも実施する方針。働き方改革の一環としてパート主婦が年収103万円を超えても働きやすくし、女性の就労を促す。財源を確保するために夫の年収にどのような制限を設けるかが今後の焦点となる。

東進ゼミナールが音楽指導コースを来春本格始動

岐阜県内に東進ゼミナールをはじめ複数ブランドの学習塾15校を展開する株式会社東進(飯田裕紀社長)は、来春から新たに「ナユタス」という音楽指導コースを本格的に展開する。すでに多治見駅前校、各務原校、コータス岐阜駅前校の3校ではテスト的にナユタスをスタート。中学生、高校生や大学生、社会人など、10代から30代まで25人が音楽を学んでいる。

2017年3月に開校予定の「ナユタス」本山校の教室イメージ

2017年3月に開校予定の「ナユタス」本山校の教室イメージ

ナユタスで用意しているコースは「洋楽・英会話コース」「ボーカル/プロボーカルコース」「声優コース」「DTMコース」など多彩だ。例えば洋楽・英会話コースでは、音楽を聴いたり歌ったりする他、歌詞の意味や文法を学んだり、作詞をしたりする。そうしたレッスンを通し、4技能の習得を目指す。

東進の飯田裕紀社長

東進の飯田裕紀社長

東進ゼミナールの飯田裕紀代表取締役社長は、「都内であれば音楽を習える場所はありますが、地方にはほとんどない。そこで音楽を教育に組み込んだらいいのではないかと思い、今年の3月くらいから構想を練って準備してきました」とナユタスを立ち上げるに至った経緯について話す。

レッスンはマンツーマンによっておこなわれ、週1回50分、土日に実施を予定している。土日であれば塾も空いているので、空き教室を有効に活用することが可能だ。レッスン料は幼児〜小学3年生8500円、小学4年生〜中学生1万500円、高校生・大学生・社会人1万2000円となっている。

また、東進ゼミナールは1年に1回、レコード会社やプロダクションの担当者を呼んで発表会も開催する予定だ。そこで担当者の目に留まれば、デビューすることも可能だという。

ハロウィンイベントでは、カラオケコンテストやコサージュづくり体験ができる東進ゼミナールのブースが人気を集めていた

ハロウィンイベントでは、カラオケコンテストやコサージュづくり体験ができる東進ゼミナールのブースが人気を集めていた

そして今回ナユタスをスタートさせるに当たり、東進ゼミナールは10月29日と30日に名古屋市でおこなわれた、ハロウィンイベントにカラオケコンテストブースを出展した。2日間を通じて最高得点を獲得するとギターがプレゼントされることもあって、子供からシニアまで多くの参加者が集まった。参加者はみな物怖じすることなく全力で歌を披露し、ブースは大いに賑わっていた。「子供たちは大人が思っているより表現したがっています。コミュニケーションが苦手な子も、歌うことでどんどん性格が開いていくんです」と、飯田氏は音楽が持つ可能性について語る。

東進のブースでカラオケコンテストをする参加者

東進のブースでカラオケコンテストをする参加者

さらに東進ゼミナールではナユタス立ち上げのために教材も開発しているとのこと。「塾で音楽を教えるというのは、ありそうでありませんでした。しかし私たちがそれを展開することで、教材の提供などをはじめ、様々な環境整備ができたらと思っています。そして、現在は3校で運営していますが、音楽と教育は相乗効果が高いと実感しています」と話す。将来は、ナユタスをFC展開することも予定しているという。ナユタスのFCに関する問い合わせは、Email iida-h◆toshin-seminar.co.jpへ。

(◆は ”@” アットマーク)