「秋田蘭画」展 サントリー美術館

東京・六本木のサントリー美術館で開催中の「小田野直武と秋田蘭画」展は、担い手だった秋田藩士、小田野直武を軸に、絵画史上の奇跡ともいわれる秋田蘭画の代表作を紹介している。直武の代表作「不忍池図」は、ハスの花で知られる江戸の名所の手前に、なぜかシャクヤクやキンセンカなどを植えた鉢が、大きく描かれている。弁天堂は花弁よりも小さい。異国風の鉢や葉、上部が切り取られた樹木には濃密な陰影が施され、白い鉢の黒い影が湾曲しながら池へと伸びる。2017年1月9日まで。展示替えがある。

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