Archive for: 5月 2025

「コエテコStudy byGMO」で、教務DXを加速するAI新機能提供開始

 GMOインターネットグループのGMOメディア株式会社(森 輝幸 代表取締役社長)は、高校教員向け簡単課題作成サービス「コエテコStudy byGMO」において、問題が記載されたPDFをアップロードするだけで、CBT形式に対応した問題を自動登録する新機能「問題AIインポーター」を、2025年5月26日(月)より提供開始する。
「問題AIインポーター」は、教員が過去に作成した試験問題や小テストなどを PDF でアップロードするだけで、AIが大問・小問・画像・選択肢の構造解析を行い、問題データベースへ自動で登録される機能だ。この機能により、教員が過去に作成した問題を活用して、最短30秒でCBT形式の問題を生成することができる。
 この機能は「コエテコ Study byGMO」の有償プランを利用していれば、追加料金なく使用できる。

「コエテコStudy byGMO」は、科目「情報Ⅰ」やその代替科目を担当する教員が、テストや宿題を簡単に作成できるツール。
 近年の教育現場では、科目「情報Ⅰ」において、プログラミング教育の専門知識を持つ教員の不足や、学習教材の準備が困難であることなど、様々な課題が指摘されている。
 これらの課題を解決するために、このツールは、科目「情報Ⅰ」の教科書内容に沿った4,000問以上の問題をCBT形式で出題できるほか、教員が作問したいトピックを入力するだけで、編集可能な会話形式の長文穴埋め問題の原稿をAIが自動生成する「問題AIジェネレーター機能」を搭載し、教務DXの支援に貢献している。


サービス名:コエテコStudy byGMO
利用対象:高等学校(情報 Ⅰ/Ⅱ 他)、専門学校、塾・予備校など
価格:生徒ライセンス1人当たり 990 円/年 (2,420 円/3年)税込
公式サイト:https://study.coeteco.jp/top

川西市・葛飾区の学習支援事業に「すららドリル」導入 放課後の個別最適な学びを自治体で

 株式会社すららネット(東京・千代田区、湯野川孝彦 代表取締役)は、教育事業を全国で展開する株式会社サクシードとの業務連携に基づき、同社が受託する兵庫県川西市および東京都葛飾区の学習支援事業において、「すららドリル」が導入された。川西市は2025年5月から、葛飾区は2025年6月から「すららドリル」の活用を開始する。

 両自治体の事業は、学習に不安を抱える中学生を対象に、放課後の時間を活用して学習機会を提供するもので、基礎学力の定着や学習習慣の確立を支援することを目的としている。
「すららドリル」は、AIによるつまずき診断、難易度コントロール、復習ドリルの提示などを通じて、生徒一人ひとりの理解度やつまずきに応じた個別最適な学びを実現する。対面で支援を行う学習支援指導員と組み合わせることで、継続的な学習意欲の喚起と、自律的な学びの定着につなげる。
 川西市では市内中学校の教室を活用した放課後支援、葛飾区では少人数制での個別対応型の支援が行われており、それぞれの地域の課題や子どもたちの状況に応じた柔軟な学習支援の展開が期待されている。

<すららネットとサクシードの業務連携について>
 すららネットと教育・福祉業界の人材派遣・紹介事業、家庭教師紹介事業、個別指導塾の運営事業を手がける株式会社サクシード(以下、サクシード)は、2023年に全国の学校向け学習支援事業における包括的な業務連携協定を締結した。
 すららネットは、生徒一人ひとりの理解度に応じて問題を出題するAI搭載のICT教材「すららドリル」を提供し、サクシードは全国の教育現場で蓄積された指導ノウハウと人的ネットワークを活かして、学習支援指導員の派遣や教室運営を担う。この連携により、教師の負担を増やさず、学習につまずきを抱える子どもたちにも継続的かつ効果的な支援を提供し、教育格差の解消と自律的な学びの実現を目指している。

部活動・体育の授業における専門家との連携支援プログラムを、コミュニティプロダクション運営のアイ.ジー.シーが開始

 コミュニティデザイン運営等を行うアイ.ジー.シー株式会社(大分・別府市、宮脇恵理 代表)は、学校法人岩田学園 岩田中学校・高等学校(大分市、安藤 英俊 校長)と連携し、2025年度より同学園の体育の授業および部活動において、専門講師をアウトソーシングするプログラムを導入した。この取り組みは2025年5月26日より実施され、教育現場における専門性の高い指導を実現と生徒・学生の運動能力向上およびスポーツ活動の充実を図るとともに、教職員の負担軽減、働き方改革の推進を目的とするもの。


【導入の目的】
・教育現場における専門的な体育指導の提供
・生徒・学生の運動能力向上とスポーツ教育の質的充実
・教職員の負担軽減および働き方改革の推進
・今後のセルフケア、メンタルケア、金融教育等の導入検討


【2025年度実施予定概要】
1授業
対象:高校3年生 約70人
内容:体育授業における専門講師のアウトソーシング事業
2部活動
対象:中学1年~高校2年 約20名
内容:部活動における専門講師のアウトソーシング事業

【今後の展望】
体育授業・部活動でのアウトソーシング導入を契機とし、今後はセルフケア、運動、メンタルケア、金融教育等の分野でも、地域の教育機関・企業・団体と連携を図り、より広範な教育支援体制の整備に取り組んでいく。


展開予定の授業・ワークショップ

セルフケア講座(中高生向け)
内容:呼吸法や姿勢改善、睡眠の質を高めるストレッチなど
目的:自己調整力を育み、日常のストレスをコントロールできるようにする
講師:理学療法士、ヨガインストラクター等

メンタルケア・マインドフルネス入門(高校生向け)
内容:感情の言語化、簡単な瞑想・マインドフルネス体験
目的:感情との向き合い方を学び、自分や他者を尊重する態度を養う
講師:心理士・キャリアカウンセラー等

金融教育ワークショップ(中学3年〜高校生対象)
内容:お金の流れ、キャッシュレス社会の仕組み、将来設計ゲームなど
目的:社会で必要な金銭リテラシーを身につける
講師:ファイナンシャルプランナー、経済教育の専門家

名桜大学と沖縄県警察、琉球大学病院が水難事故防止に向けた医学官連携協定を締結

 公立大学法人名桜大学(沖縄・名護市、高良文雄 理事長)と、沖縄県警察(沖縄・那覇市、小堀龍一郎 本部長)、国立大学法人琉球大学病院(沖縄・宜野湾市、鈴木幹男 病院長)は、水難事故の未然防止を図るため、水難事故事例の医学的原因究明、予防及び一次救命処置要領の研究等に係る相互連携に関する協定を締結した。
 名桜大学は、スポーツ健康科学の知見に基づき、水泳誘発性肺水腫(SIPE)を含む水難事故全般に関する予防及び一次救命処置要領の研究について、連携協力する。

 この協定は、水難事故事例の医学的原因究明、予防(ダイビング等利用客の健康状態を確認するための事前メディカルチェック表の作成や効果的な安全指導法等をいう)及び水難事故発生時における一次救命処置要領の研究並びにこれらの成果に基づく研修・講習等を通じた周知に関し、相互に連携するための役割等を定めることにより、相互の連携・協力体制を構築し、もって水難事故の未然防止を図ることを目的とする。

■協定内容
 県内のダイビング等の水難事故防止の未然防止を図る目的で、主に次の活動を行う。
⑴ 沖縄県警察
・水泳誘発性肺水腫(SIPE)※と思料される水難事故事例に関する情報の提供
・琉球大学病院及び名桜大学の共同研究による成果(予防及び一次救命処置要領)に基づく、プレジャーボート提供業者等への講習、広報啓発活動等
⑵ 琉球大学病院
・水泳誘発性肺水腫(SIPE)の疾患概念の確立に向けた研究をはじめとする医学的原因究明
・同予防・処置に関する研究
⑶ 名桜大学
・水泳誘発性肺水腫(SIPE)を含む水難事故全般に関する予防及び一次救命処置要領の研究

子どもが読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」、文京区の育成室(学童施設)で実証実験を開始

 株式会社Yondemy(東京・中央区、笹沼 颯太 代表取締役)は、2025年5月26日(月)より、東京都文京区の「駒本育成室」にて、子どもの読書習慣構築を目指した実証実験を開始する。
 子どもたちの日常的な読書習慣の構築を図るとともに、文京区発の実践的な読書教育の普及を目指す。

 ヨンデミーは、読み聞かせ以後をサポートする「読書教育」に特化し、AIを活用して、ひとりひとりの好みや読書レベルに合わせた最適な本を推薦。新しい読書体験を通じて、子どもたちの読書習慣の定着と成長をサポートしている。
 文京区は、日本の近代文化や教育の発祥地として豊かな文化的土壌を持ちながらも、近年では子どもたちの読書離れが課題となっており、家庭や地域における新たな読書支援のアプローチが求められていた。
 Yondemyは、文京区が実施する「文京共創フィールドプロジェクトB+(ビータス)」のピッチにおいて、子どもたちに新たな読書体験を提供する先進的なビジネスアイデアとして高い評価を得て、共創パートナー企業として採択。今回の連携が実現する運びとなった。


実証実験概要 
場所:駒本育成室
期間:2025年5月26日〜2026年3月頃(目安)
実施方法:
・ヨンデミーの利用を通じた読書体験の検証
・育成室内に読書の時間を定常的に設置
・子どもたちによる本の感想の共有を促進し、コミュニケーションの活性化を検証
・定期的に読書イベントの開催


実証実験の内容
 今回の実証実験では、文京区内の育成室(学童施設)において、以下の取り組みを実施する。
1. 育成室(学童施設)へ「ヨンデミー」を導入
タブレット端末1台を設置し、「ヨンデミー」をいつでも利用可能。(※導入初期は1台から開始し、今後の運用状況に応じて台数の追加を検討予定)
ヨンデミーがあらかじめ選書した本に加え、文京区の近隣図書館に所蔵されている本の中から、子ども一人ひとりの読書レベルや好みに合わせた本を推薦する。
今回の導入では、子どもたちが常に新鮮で“ハマる”一冊と出会えるよう、AIが好みやレベルに応じてぴったりな本を選書。新たな読書体験を通じて、継続的な読書意欲の育成を目指す。

2. 育成室(学童施設)内での「読書の時間」運用
育成室(学童施設)では、日々の活動スケジュールの中に「読書の時間」を設け、子どもたちが落ち着いて本と向き合える環境を整備する。日常の流れの中に読書を自然に組み込むことで、無理なく読書が習慣化されるよう支援していく。

3. 子どもたち同士の読書を通じたコミュニケーション
育成室(学童)単位でグルーピングし、ヨンデミー上で読書の感想を記録・共有できる機能を活用する。クラスメイトの感想を見ることができ、お互いの感想を読むことで、本を通じたコミュニケーションが生まれる。この仕組みを通じて、読書が「ひとりで楽しむもの」から「みんなで共有する体験」へと広がることで、読書に対する興味や関心の深化を図る。

4. 読書イベントの開催
定期的に読書に関連したイベントを開催予定。初期段階では、Yondemyが主催となり、教育的な要素を取り入れた本にまつわるワークショップなどを開催する。さらに、本格導入後には育成室の先生方に運営を委託し、継続的なイベントを展開していく予定。

ヒッグス粒子発見のATLAS実験などが2025年ブレークスルー賞受賞 日本からも多数参画

 2025年ブレークスルー賞の受賞者が4月5日(日本時間4月6日)に発表され、欧州合同原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で実施されている4つの国際共同実験が基礎物理学部門を受賞した。対象となったのは、ATLAS、CMS、ALICE、LHCbの4実験で、我々の自然観や宇宙観に根本的な変革をもたらした研究成果が評価された。

 とくに、2012年にヒッグス粒子を発見したATLAS実験には、日本から13の大学・研究機関、約160人が参画しており、東京大学素粒子物理国際研究センターは、現地拠点の整備や国内解析センターの設置を通じて国際研究の中核を担っている。
 この受賞を受け、ATLAS、ALICE、LHCbおよび日本国内で相補的な研究を行うBelle IIの研究者による合同記者説明会が、4月25日に東京大学本郷キャンパスの小柴ホールで開かれた。

ロイロノート、待望の「数式入力」機能をリリース

 株式会社LoiLoは、授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」に数式入力機能を追加した。アプリ内のキーボードを使うことで、数式を簡単に入力ができる。小中学校で扱う基礎的なものから高校で扱う発展的なものまで、様々な数式に対応している。
 ロイロノート・スクール は、小学校から大学まで、すべての教科で使える協働学習・授業支援プラットフォームだ。容量無制限で、学習資料や思考プロセスを記録でき、子どもたちの「考える力」や「学ぶ力」を育む。資料のやりとりや提出物の管理、思考ツールを活用した深い学び、協働編集による相互参照、自動採点テスト、AIによる高精度なWebフィルタなど、多彩な機能で「個別最適な学び」と「協働的な学び」の両立、教員の負担軽減を実現する。マルチプラットフォーム対応で、国内外約1万3000校、毎日280万人以上に利用されている。

京進・Jaceex Ventures LLPとインド北東部における日本語教育・人材開発に関する包括的な業務提携

 Indobox株式会社は、株式会社京進 Jaceex Ventures LLP(インド アッサム州グワハティ)と、「日本語教育」「日本文化研修」ならびに「雇用志向型スキル開発」に関する包括的な業務提携を行う。業務提携にあたり、4月15日に覚書(M0U)を取り交わした。これに基づき、3社が共同で主にインド北東部におけるインド人材の日本語教育や文化研修プログラムを推進し、日本国内のインド人材雇用拡大を目指す。

提携の目的および内容
 提携の目的は、インド人材と日本企業を結びつける教育カリキュラムの提供により、日印両国の課題を解決することで、持続可能な協力関係の構築を目指すもの。
・インド北東部における日本語教育および文化研修プログラムの開発
 地域特化型の人材育成を推進し、日本企業や教育機関のニーズに応じたカリキュラムを提供する。
・日本国内での事業主・教育機関との連携体制の構築
 重要業績評価指標(KPI)やサービスレベル合意(SLA)を策定し、インド人材の円滑な受け入れを支援する。
・知識共有と双方への影響力強化による持続可能な協力関係の構築
 コンソーシアム内で情報・知識を交換し、ベストプラクティスを取り入れ、日印両国に貢献する仕組みを普及させる。

武庫川女子大学と KCJ GROUP が包括連携協定を締結

 学校法人武庫川学院が運営する武庫川女子大学(兵庫・西宮市、髙橋 享子 学長)と、こどもの職業・社会体験施設「キッザニア甲子園」(兵庫・西宮市)を企画・運営する KCJ GROUP 株式会社(東京・中央区、圓谷 道成 代表取締役社長)は、地域社会の発展や人材育成などに寄与することを目的として、2025 年 5 月 21 日(水)に包括連携協定を締結した。

 武庫川女子大学と KCJ GROUP は、2009 年 3 月「キッザニア甲子園」開業以来、学生のアルバイトやインターンシップなどの採用を通じた人材育成や、講義におけるフィールドワーク、地域と連携した合同避難訓練の実施など、継続的な連携関係を築いてきた。今回、KCJ GROUP が掲げるパーパス「すべてのこども達に最高のエデュテインメント体験を提供し、豊かな未来社会に貢献する」と、武庫川女子大学が掲げる「自ら考え、動く」という人材育成方針が、教育・研究分野において方向性が一致していることから、さらなる連携強化を目的として、協定を締結する運びとなった。

 協定の具体例として、2025 年 8 月 7 日(木)に、大阪・関西万博「EXPO アリーナ『Matsuri』」で開催するキッザニア主催のイベント「こどもミライ祭り」に向けて、Zany8(キッザニア甲子園ダンスチーム)とともに、武庫川女子大学 健康・スポーツ科学部の学生たちが TEAM EXPO Dance アンバサダーとしてインクルーシブ・ダンスを創作し、ダンスを通じて共創の輪を広めていく活動を行っていく。

■これまでの連携について(抜粋)
2012 年 「キッザニア甲子園」3 周年記念式典に、附属中学・高校のマーチングバンド部が出演
2014 年 社会情報学科の丸山ゼミ(当時)が同施設を舞台にドラマを作成
2018 年 ひょうご理系女子未来塾で同施設とコラボしたプログラムを展開
2019~2020 年 経営学部が実践学習を実施
2022 年 キャリアセンターがインターンシップについてオンライン説明会を実施
2025 年 附属保育園の園児と教育学科の学生がキッザニア甲子園の避難訓練に参加
■包括連携協定の協力事項
1.教育、研究、社会貢献、文化、芸術、スポーツの振興、発展に関すること
2.武庫川女子大学の人材育成、キャリア形成、実習・実践学習等に関すること
3.KCJ GROUP の人材育成・研修に関すること、ならびにキッザニア甲子園の運営に関すること
4.その他、両者が協議して必要と認める事項に関すること
■連携予定プログラム例
1.TEAM EXPO 共創パートナーとしての連携(2025 年 4 月~8 月)
2.ジェンダー平等の推進として、ジェンダーギャップのある職業体験の実施(2025 年 5 月)
3.AI などをテーマとした次世代の女性起業家育成に向けた連携(時期未定)
■武庫川女子大学 について https://www.mukogawa-u.ac.jp/
■KCJ GROUP/キッザニア ジャパン について https://www.kidzania.jp/

駿台 日本語の「話す力」を100点満点のスコアで評価する新テスト『JPETスピーキングテスト』 リリース

 学校法人駿河台学園が運営する日本語能力評価試験協会(東京・千代田区)は、日本語を学ぶ外国人向けに、従来からの日本語能力評価試験(JPET(読解・聴解))に加えて、日本語の「話す力」を総合的に評価できるオンラインテストを開発し、4月より正規販売を開始した。
 日本での学びや仕事を求めて、来日する外国人が増加する今、日本語の「読む・聞く」に加え、実生活や企業、学校では、日本語を「話す力」が求められる。このテストは、いつでもどこでもスマートフォン1つで受験ができ、100点満点でのスコアとCFERのレベル評価が受けられるテスト。
 まずは団体(企業・学校など)を通しての申し込みを受け付ける。
 企業においては、外国人材の採用・研修・評価などで、日本語学校や大学・高校などの教育機関においては、入学テスト・学校内クラス分け・進路指導などで活用できる。