SAPIX・代ゼミグループ 中学1年生を対象に大学入試改革に向けた論理力評価テストを実施

SAPIX・代ゼミグループは、「中高一貫 中1トップレベル模試」(英・数・国)に続けて、「論理力評価テストSRT(高大接続・大学入試改革対応)」を11月15日に初めて実施した。2020年に向けて高大接続・大学入試改革が進められているが、新制度のもとで新たなテストを受験予定の中学1年生を対象におこなわれた。

このテストでは、「数理探究」と「解釈探究」の2科目で試験を実施。「数理探究」は、数学・理科をベースに定量的表現から論理的思考力や表現する力を測り、「解釈探究」は、定性的表現から論理的思考力や表現する力を測った。問題は、「数理探究」が大問3問、「解釈探究」は大問2問から構成され、選択式問題と記述式問題が複合的に出題された。試験時間は、1教科45分。

髙宮敏郎氏

SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表の髙宮敏郎氏

実は、この模試は新テストだけに対応しているとは言っていない。「必ずしもひとつのテストだけを見ているわけではなく、現在議論されている新テストの全容がわからない中では、国公立大学は既存のテストを続けるしかありません」と髙宮敏郎(SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表)氏は言う。では、このテストの真意は何か?

髙宮氏はこう続ける。「ただ、その中で、思考力を測る問題にシフトしていくのだろうと思っています。我々の選択式問題+記述式問題で、記述式はそういった国公立大学の個別試験の対策にもなりうるのかなと思っています。もうすこし広くとらえ、個別の試験も含めて対応しています。おそらく新テストは、思考力をいろいろな教科でトレーニングして、それを総合的に見ることになるのではないでしょうか」

このSRTテストを受験した人には、解説動画を提供しており、受験後の復習などに役立てることができる。また、出題の方針や意図も同時に公開している。さらにこの模試の結果を踏まえ、現在いろいろな科目との相関が分析されている。2016年の早々に、試験の採用校や来年度実施を検討中の学校に向けて、それぞれの教科との相関関係について発表するという。同グループは、英語の外部テストに関しても対応を進めている。2016年4月からGTEC CBT、TEAPといった日本の高校生向けに開発された英語4技能型試験の対策講座を開始する予定だ。

今年の訪日外国人、1900万人超え

今年日本を訪れた外国人旅行者が、12月19日時点で1900万人を超えた。石井啓一国土交通相が22日、閣議後の記者会見で明らかにした。年間では1900万人台後半に達する見通しだ。過去最高だった昨年の1341万人から5割近く伸びた。一方、日本から海外に出かける人は伸び悩んでおり、1970年以来45年ぶりに入国者が出国者を上回る見通し。政府は2020年までに2千万人という目標を掲げていたが、達成が確実になったことから、首相を議長とする「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」を立ち上げ、次の目標づくりを急いでいる。

「学び直し高校」大阪でも府立高3校…小中学校の内容から指導

小中での学習内容を高校で学び直す取り組みが広がっている。勉強が苦手だった生徒らの意欲を高め、自信を持ってもらうのが狙いだ。大阪府教育委員会は今年度から、西成高と長吉高(大阪市)、箕面東高(大阪府箕面市)を「エンパワメントスクール」に改編。中学までに不登校などを経験した生徒たちに学び直しの場を提供し、エンパワメント(力を引き出す)の実現をめざす。意欲ある生徒を迎えようと、入試では学力検査はあるが、面接や調査書を重視する。夏休み前までに欠席者や中退者が大幅に減る効果が出ている。

私立の学習費、公立の3.38倍 文科省「子供の学習費調査」

文部科学省の「2014年度子供の学習費調査」で12月24日、幼稚園~高校がすべて私立だと、授業料や塾代などの学習費は、すべて公立の場合の3.38倍なることが分かった。私立と公立の差は、比較できる06年度以降で最大だった10年度と並んだ。15年間すべて私立に通った場合の学習費は約1770万円。すべて公立だと約523万円で、12000万円以上の開きがあった。差は3.38倍で、前回12年度を0.02ポイント上回った。

 1年間に必要だった授業料や修学旅行費、通学費、図書費、学習塾費、その他学校外活動の月謝などの学年別平均を単純合計した。

千葉市 商品券で塾やパソコン教室などで割引き

習い事や資格取得の講座、健康のためのスポーツ教室といったサービスを市民らが安く利用できる「ひとづくり応援カタログ商品券」を千葉市が12月から販売、好評だ。約60の業者が参加。利用できるサービスはパソコン教室や学習塾、スイミングスクール、医療機関での人間ドックなど210種類に及ぶ。商品券を使うと通常より4割引きになる。市内の各世帯に配られたカタログから選んで予約、コンビニにある端末を通じて商品券を購入する。12月の販売開始から1週間で約2千枚が売れている。

28年度文科省予算 5兆3216億円

文科省予算案の総額は平成27年度比133億円減の5兆3216億円。いじめ・不登校対策としてスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの学校などへの配置を増やすため、27年度比8億円増の計57億円を確保。貧困家庭の多い中学への複数配置をそれぞれ400人増やすほか、不登校支援のため教育支援センター250カ所へのスクールカウンセラーの新規配置などに充てる。

 予算編成の焦点となっていた教職員定数については、学校現場の課題に応じて政策的に配分する「加配定数」525人を増やすことで馳浩文科相と麻生太郎財務相が合意し、11億円を計上した。

郵政民営化委員会 ゆうちょ銀行の預け入れ限度額引き上げの意見書まとめる

政府の郵政民営化委員会(委員長・増田寛也元総務相)は12月25日、ゆうちょ銀行の預け入れ限度額を現行の1000万円から1300万円に引き上げることを容認する意見書をまとめた。かんぽ生命保険の加入限度額も現行の1300万円から2000万円への引き上げを認める。これを受けて、総務省と金融庁は年明けから必要な政令改正手続きに入り、来年4月から実施する見通し。限度額引き上げは、ゆうちょ銀行は1991年以来25年ぶり、かんぽ生命は86年以来30年ぶりとなる。

マニアックな講師募集? 武田塾が業界の常識を打ち破る新たな講師採用サイトをオープン

「授業をしない」独自の個別指導スタイルで教育業界に旋風を巻き起こす武田塾。その武田塾を全国87箇所に展開する株式会社A.ver(東京都文京区、林尚弘社長)が、特設サイト「マニアックすぎる塾講師・採用2016」をスタートさせた。

おいおい、「マニアック」ってなんだよ……。

塾講師がマニアックだったら、生徒たちをきちんと指導できないだろ……。

でも、武田塾はそうは考えない。これは、勉強が好き、受験が得意、でも「マニアック」な趣味や価値観を持っていて、社会に相容れない若者を校舎長、塾講師(常勤/非常勤)として採用するというもの。「これらの背景には、人とは違う「マニアック」な人生を尊重し、社会の新しい居場所としてありたいという武田塾の想いがあるのだ。

そして武田塾には、そんな「マニアック」な講師たちが大勢所属している。例えば、芸能プロダクションやタクシードライバーを経た校舎本部長。中卒で大企業に就職し、起業し、さらに大検を取って、早稲田大学政経学部を卒業した校舎長。武田塾に魅かれて大学を中退した講師、などなど。

みな人とは違う生き方、価値観を持っている人たちばかり。しかし、そんな人たちが一堂に集まり、難関大学合格者を輩出しているのが武田塾なのだ。

今回は、大学生~30代ぐらいを対象にこんな「マニアック」な人材を大々的に募集する。さらに「マニアック」な人たちのために、勤務スタイルは、正社員、契約社員、アルバイトと自由に選ぶことができる。

まずは、2016年1月13日(水)と1月21日(木)の19時から、東京・御茶ノ水で現役の校舎長・講師を交えての説明会を行う(いずれの日程も参加できない場合は、個別に対応してくれる)。

応募・詳細は、特設サイト「マニアックすぎる塾講師・採用2016」から。武田塾は、授業スタイルだけでなく、講師募集まで独自のスタイルを貫く。どうやら新年も武田塾は歩みを止める気は全くないようだ。

 

「マニアックすぎる塾講師・採用2016」

16年度予算案を閣議決定、一般会計96.7兆円

政府は12月24日、2016年度予算案を閣議決定した。国の予算の基本的規模を示す一般会計の歳出総額は96兆7218億円と4年連続で過去最高を更新した。安倍晋三首相が掲げる「一億総活躍」の関連政策もあり、社会保障費が膨らむ。来年夏の参院選を控えて公共事業費を4年連続で増やすほか、中国の台頭を意識して外交・防衛費も手厚くする。税収は25年ぶりの高水準を見込むが、歳出の切り込みはほぼ手つかずで財政健全化に課題を残している。

ホンダジェット1号機、米で顧客に納入 受注100機以上

ホンダは12月24日、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の1号機を米国で顧客に納入したと発表した。今月8日に米連邦航空局(FAA)から安全性のお墨付きとなる型式認証を取得し、顧客向け訓練や整備などのサービス体制を整えていた。米国を中心に計100機以上の受注があり、順次、生産して納入する。