ECCがオンライン英会話を開始

ECC(大阪市)は4月1日から、定額で毎日受講できるオンライン英会話サービス「ECCオンライン」を始める。利用者は午前10時から午前0時までの間で、授業の時間を自由に選ぶ。最低金額として月に900円を払うと25分の授業を2回受けられ、500円の追加で1回ずつ増える。6400円で毎日利用できるようになる仕組み。講師が利用者のパソコンの画面に会話の内容に関連する文字や絵をかいたり、教科書を表示したりする。授業はフィリピン子会社が雇用した講師が受け持つ。2020年までに年間15億円の事業に育てることを目指す。

長崎大と東芝、エボラウイルス20分で判定 従来の3分の1

長崎大学と東芝は3月12日までに、エボラ出血熱のウイルスを短時間で検出できる新手法を開発したと発表した。エボラウイルスの判定では、患者の血液や尿などから採取したウイルスのDNAを試薬で増幅させてエボラウイルスに特有の遺伝子型があるかを調べる。長崎大と東芝はDNAを従来の4倍以上の速さで増幅させる試薬の開発に成功し、時間短縮のめどを付けた。従来、判定に1時間半から2時間かかっていたのが20分程度に縮まる。17日からギニアで実際に使い、有効性を確かめる。

立命館大学国際関係学部、これからのグローバル教育についてのシンポジウムを開催

在学生と交えた行われた活発なパネルディスカッション

在学生を交え行われた活発なパネルディスカッション

立命館大学国際関係学部は3月4日(水)、「英語による学部専門教育は日本の大学をどう変えるか」をテーマにシンポジウムを開催した。同学部は国際化拠点整備事業への採択を受けて、2011年に英語のみで卒業可能なグローバル・スタディーズ専攻を設置。2015年3月に初めて卒業生を輩出する。それにあたり、2010年に同じく英語による学位プログラムを設置した早稲田大学政治経済学部を招聘し、同イベントを催すことになった。

スーパーグローバル大学(SGU)創世支援スタートによって、英語で学ぶ専攻の設置をはじめとした大学の国際化の進展が期待されており、学習塾・予備校業界においてもその時流に合わせた動きが現れつつある。同イベントでは、同学部で学んだ留学生、日本人の生徒がパネルディスカッションに登壇するなどし、立命館大学国際関係学部の成果を垣間見られる機会となった。

鹿屋体育大  スポーツ選手向けサプリ開発

鹿屋体育大学(鹿児島県鹿屋市)は食品加工のアネット(同)とスポーツ選手向けのサプリメント「スポーツハイブリッドサプリ」を共同開発した。原材料に鹿屋市内で収穫したサツマイモ「すいおう」の茎と葉を使い、生薬の原料になる冬虫夏草を使用した。すいおうはサツマイモが持つ葉のえぐ味と青臭さを取り除いた新品種。ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富なため、地元では葉野菜や青汁にして食べられているという。価格は2~4週間分で3600円。製造・販売をアネットが担い、鹿児島市内の駅やホテルで本格的に販売を始めた。

大阪府教育長が辞職表明

大阪府の中原徹教育長(44)は3月11日、府教育委員会の臨時会議で教育長の辞職を表明した。職員らへのパワーハラスメントや威圧的言動を府教委の第三者委員会に認定され、「現場に迷惑をかけており決断した」としている。松井一郎知事には伝えており、知事も同意する見通しだ。 中原氏は弁護士出身。橋下徹・大阪市長の大学時代の友人で、橋下氏の府知事時代に公募された府立高校の校長を経て、2013年春に教育長に就任した。

国立大学長に自由予算枠

政府は2015年度、国立大学の学長が自由に使える予算枠を新設する。予算配分を通じた国立大改革は来年度に本格化する。国立大への運営費交付金(15年度予算案は1兆945億円)に「学長裁量経費」と呼ぶ資金枠を設ける。各大学が教職員の人件費や出張費、光熱水費、施設補修費などにあてる一般経費のうち、人件費などを除いた額の5%相当額を最低でも学長の自由枠とするよう求める。学長のリーダーシップを強化し、各大学の独自の取り組みを後押しする。18年度にも国からの交付金の配分に成果主義を導入する。

京産大、法科大学院を廃止

京都産業大は3月3日までに、法科大学院の入学者募集を2016年度から停止すると発表した。入学者の受け入れは今年4月が最後となり、全ての在校生が修了した時点で廃止とする。入学者の減少が続き、将来の見通しが立たなくなったためという。廃止を含めた法科大学院の募集停止は全国で24例目。京産大は04年4月に法科大学院を開設。08年度から定員割れが続いていた。 

静岡県立大薬用植物園

静岡県立大学薬用植物園には約850種類の植物がそろう。敷地は5400平方メートル。園内には学生が足を運ぶだけでなく、近くに住む中高年を中心に散歩コースにもなっている。身近なものではアロエやアサガオ。中にはウコンやドクダミなどの植物も多く栽培されている。薬学部を持つ大学には薬用植物園の設置が義務付けられており、県立大でも26年前に植物園を設置した。研究や授業で使う植物を育てるため、基本的には学生向けだ。ただ同大学は開園に合わせて植物園を平日限定で一般開放した。

タミフル原料生産、ヒラタケ菌糸に青色LED照射で

信州大農学部の小嶋政信教授らが、抗インフルエンザ薬「タミフル」の原料となるシキミ酸を、キノコのヒラタケの菌糸に青色LEDを当てて生産する技術を開発したと発表した。実験の結果、ヒラタケの菌糸に36時間、青色光の刺激を与えると、菌糸1キロあたり0・45グラムのシキミ酸ができることが分かった。シキミ酸は、中国で生産される八角から抽出すると1キロあたり30~80グラム程度が抽出されるが、収穫は年1回。ヒラタケは八角に比べて安価で、どこでも通年で製造できる。

お小遣いいつ頃からあげてる?キッズスター調査

キッズスター(東京・世田谷)が2月、アプリのユーザーで就学前の子供がいる全国の644世帯に実施した調査で、16%が小遣いを与えていると答えた。与えるタイミング(複数回答)については「子供が手伝いをした時」(33%)、「定期的に」(19%)といった回答が目立った。与えていない世帯に、与え始めようと考えている時期を聞いたところ、「小学校1年生」が36%と最多で「まだ分からない」が16%で続いた。