「Romo(ロモ)」ロボット使いプログラミング体験

米国のロモティブ社が開発した教育用ロボット「Romo(ロモ)」は、スマホと駆動装置を組み合わせたロボットを使ってプログラミングを学ぶシステム。ロモは昨夏から日本での販売が始まり、今年2月には、米国のマサチューセッツ工科大メディアラボが開発したプログラミング学習用ツールと連動した新作も発表された。自分で入力したプログラム通りに動き回るロボットを見て、コンピューターの世界を体感してもらうのが狙いだ。

文科省有識者会議、「専門職の大学」新設提言

文部科学省の有識者会議は3月18日、「専門職業大学」などの名称で新たな大学の類型を設け、国の助成対象とする報告をまとめた。今回の報告は「社会のニーズは多様化し、学校での職業教育の充実が必要」と強調。体系的な教育課程を組み、教員数や校舎についての一定の基準を満たした学校を大学の類型として認める考えを提示した。名称は「専門職業大学」や「専門職大学」などの案を示した。修業年限は2~4年とし、学位も授与する。教育課程の優れた専門学校などが移行することを想定している。

ウコン含む飲料「琉大ゴールド」

琉球大学はウコンの栽培試験や選抜を繰り返し、肝機能の改善効果があるとされる成分「クルクミン」を豊富に含む品種を開発し、2012年に「琉大ゴールド」として品種登録した。琉大ゴールドを使った商品の一つが、居酒屋やコンビニエンスストアなどに置かれている生搾りウコンドリンク「翌ケロGOLD」。

4通りに変身するパーソナルモビリティー

アイシン精機(愛知県刈谷市)と千葉工業大は3月17日、電動三輪車やキックスケーターなど4通りに変形する1人用の小型乗り物(パーソナルモビリティー)を開発したと発表した。「ILY−A(アイリーエー)」と名付けられ、自動走行する腰掛け式のビークル、足こぎ式のキックスケーター、手押し車式のカート、持ち運べるキャリーに切り替えられる。ビークルは最高時速10キロで、飛び出してくる障害物を検知して止まったり、人混みで自動的に減速したりする機能が付いている。5年以内の商品化を目指す。

男性育休取得8割が目標「少子化社会対策大綱」

政府は2020年までの国の少子化政策の指針となる新たな「少子化社会対策大綱」をまとめた。新たな大綱では(1)子育て支援施策の充実(2)若い年齢での結婚・出産の実現(3)多子世帯への配慮(4)男女の働き方改革(5)地域の実情に即した取り組みを重点課題に挙げた。そのうえで約150の具体的な施策を列挙し、中長期の政策立案の指針にする。男性の育児への参画を促す施策も推進し、配偶者が出産した直後の男性の休暇取得率を80%まで高める目標を掲げる。

「なでしこ銘柄」40社を選定 経産省・東証

経済産業省と東京証券取引所は3月18日、「なでしこ銘柄」として、日産自動車や東芝など40社を選んだと発表した。2012年度から始まったなでしこ銘柄の選定は今回が3回目。女性登用や育児・介護と仕事の両立支援の広がりを受け、銘柄数は昨年の26社から5割増えた。東証1部上場企業1817社を調査対象とした。今回は中外製薬、TOTO、日本航空、三井物産、JPホールディングスなど21社が新たに選ばれた。東レ、住友金属鉱山、日産自動車、ニコン、東京急行電鉄、KDDIの6社は3年連続で選ばれている。

東大 ケンブリッジ大、オーストラリア国立大、北京大の3校と戦略提携

東京大学は3月18日までに、ケンブリッジ大、オーストラリア国立大、北京大の3校と全学規模で交流を深化させる「戦略的パートナーシップ」協定を結んだ。東大はこれまで、プリンストン大とのみ同協定を結んでいた。教員交換や学生の相互留学、先端研究分野での共同プロジェクトなどを通じ、東大が国際競争の中で遅れず、勝っていくことを目指す。昨年10月に英教育専門誌が発表した「世界大学ランキング」で東大は23位。同5位のケンブリッジ大は5位。オーストラリア国立大は45位、北京大は48位。

東京都心で桜が開花 平年より3日早く

気象庁は3月23日、東京都心で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より3日早く、昨年より2日早かった。

 同日朝日新聞の天声人語は、「相次ぎ届く花の便り」と題し、在原業平の読んだ〈世中(よのなか)に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 解説:もし桜がなかったなら、どんなにか春をのどかに過ごせるだろう〉を冒頭に、各地から届く花の便りをモチーフにしたエッセーを掲載した。歌にはそれほどに桜の存在は大きいという、逆説の賛辞が含まれると筆者は説く。掲載のタイミングが良すぎるというご意見はさておいて、業平の花に対する思い入れは日本人に共通する心情ではなかろうか。

 花を待ち望む心、花を見て美しい言える心、散る花に無常を感ずる心。これこそ日本人共通の花に対する想いだと思う。天声人語は、〈散ればこそいとゞ桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき〉。この世は無常、桜は散るからこそ素晴らしい、という称賛だ。古今、ほめ方も色々である、と結ぶが、西行法師の<願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ 解説:願いが叶うならば、何とか桜の下で春に死にたいものだ。しかも草木の萌え出ずる如月(陰暦二月)の満月の頃がい い)という辞世の歌>にして欲しいものである。花には無常が潜む、とまとめたら如何。

小中一貫制度化を「義務教育学校」に

政府は3月17日、小学校と中学校の義務教育9年間の小中一貫校を制度化する学校教育法改正案を閣議決定した。一貫校の名称は「義務教育学校」とし、小中学校などと同じ同法第1条で定める「学校」に位置付けた。
 義務教育学校は、地域の実情に合わせ、カリキュラムや学年の区切りを変更できる。校長は1人で、教員は原則として小中両方の免許が必要。校舎は離れていても、同じ敷地内でも設置できる。校長と教職員がそれぞれ別にいる小学校と中学校が一貫教育を行う「小中一貫型小学校・中学校」は、義務教育学校とはしない。

豊島区新庁舎、全フロア無料Wi―Fi

東京都豊島区は5月7日から新庁舎の全フロアと池袋駅周辺で公衆無線LAN「Wi―Fi」を無料で使えるようにする。提供する「TOSHIMA Free Wi―Fi」はパソコンやスマートフォンで電波を選択し、メールアドレスを登録すれば誰でもインターネットに接続できる。利用時間は1回60分までだが回数制限はない。無線ルーターを新庁舎内に50台設置する。理論上は1000~2000人が同時接続しても通信は安定しているという。職員用に整備予定だった無線ルーターに余力があったため、一部を開放することにした。