集英社文庫新刊「金の角持つ子どもたち」5月20日発売

 2021年5月20日に集英社文庫から新刊として藤岡陽子著「金の角持つ子どもたち」が発売される。
 小学6年生で中学受験を決意した俊介、その決意を支援する家族、その決意に秘められた思い。
 俊介を指導する塾講師、加地は「子どもの頭には金の角が見える」と言う。
 ストーリーは家族、俊介本人、そして俊介を指導する塾講師のそれぞれの立場から詳細に語られる。
 著者の取材力は圧巻だ。保護者との面接・面談、進路指導時の描写はもちろん、合宿や日々の授業の描写もそれぞれの立場で非常に細やかに表現され、「塾の日常」がありありと浮かぶ。弊誌読者の皆様が自分の若い頃を思い出すかもしれない。
 塾の若手、生徒、悩む保護者に勧めるなど、月刊私塾界読者の皆様にぜひ読んでいただきたいおすすめの小説です。

金の角持つ子どもたち
著:藤岡陽子
集英社文庫
2021年5月20日発売予定
定価:660円(税込)
文庫版/288ページ

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