関西外国語大学の学生と留学生が、大阪府枚方市穂谷地区で荒廃した竹林の整備活動に取り組んでいる。地域の里山保全活動に参加しながら、環境問題や持続可能な地域づくりについて実践的に学ぶ取り組みで、2026年度から本格的にスタートした。活動には、ボランティア団体「ひまわり」に加え、同大学国際共生学部のゼミ「Global Engagement Research Group」の学生や留学生が参加。穂谷地区は、豊かな自然環境が残る都市近郊の里山として知られ、2009年には「にほんの里100選」に選定されている。また、環境省の「モニタリング1000」のコアサイトや、生物多様性保全上重要な里山にも指定されている。
一方で近年は、耕作放棄地の増加などを背景に竹林が拡大。放置された竹林の荒廃によって、生態系への影響や保水性低下などの課題が指摘されている。こうした状況を受け、地域では竹林整備による自然再生への取り組みが進められている。学生らは4月26日に現地で体験学習を実施。午前中には、自然環境保護活動を行う団体から、生物多様性やネイチャーポジティブ(自然再興)、竹林保全の意義について講義を受けた。午後には実際に竹林へ入り、枯れた竹や曲がった竹の伐採、安全な作業手順、伐採後の竹の活用方法などを学んだ。参加した留学生は、「竹林は美しいという印象しかなかったが、環境保護の大切さや難しさを学ぶことができた」とコメントしている。
今回の取り組みは、国際共生学部の福田和生准教授が指導する「Sustainable Community Building」プロジェクトの一環として実施されている。環境問題をテーマに、学生のボランティア精神や地域課題への関心を育み、「learning by doing(実践による学び)」を重視した教育を展開する。大学側は、「教室内の学びにとどまらず、地域社会との関わりを通じて、持続可能な社会の実現に貢献できる人材育成を進めたい」としている。



