ライフイズテック、教員対象の校務生成AI活用研修を神戸山手女子中学校高等学校にて開催

 ライフイズテック株式会社(東京・港区、水野 雄介 代表取締役CEO)は、校務生成AI活用研修を神戸山手女子中学校高等学校の教員35名を対象に開催したことを発表した。

 ChatGPTをはじめとする生成AIが登場し、学校現場においても教務・校務の両面で生成AIの活用が議論されている。校務生成AI活用研修は、教職員の方々に向け、教育現場の仕事における生成AIの利活用方法や可能性について、ワークショップを交えながら学んでいただける実践型の研修。
 研修当日はライフイズテック取締役・最高AI教育戦略責任者(CEAIO)の讃井康智が講師を務め、AIの歴史的変遷から生成AI(LLM)の特徴と仕組み、活用する際のポイントを解説し、後半はChatGPTを校務に活用するための実践型ワークショップを行った。加えて、文部科学省より公表された「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」​​​​についても解説を行った上で、学校現場における生成AIの活用可能性や今後の教員の役割の変化などについてもディスカッションを行った。
 参加した先生方からは、「(ChatGPTへの)質問の投げ方を工夫したり、内容を補足することで、より精度の高い答えを得ることができると分かった」「生徒が有効で正しい情報を「選ぶ」ための良いトレーニングで使えると思った。ネット上での情報を鵜呑みにしすぎてはいけないということも学べると思う」「ChatGPTへの問いかけの答えを理解した上で、回答の間違いや不足を補っていくという逆の活用をすることで、学びが深まるのではないか」といった声が聞かれた。
 ライフイズテックでは、今後も学校や自治体、教員の方々などと連携し、テクノロジーを活用し新たな価値を創造していくデジタル人材育成を推進していく。

 神戸山手女子中学校高等学校 平井 正朗校長は「高度な知能をもった生成AIが人間を凌ぐ言語能力を獲得しようとしている今、知的作業を担い始めるテクノロジーとどう向き合うべきか。人間にしかできない能力開発や教育の質の向上が急務です。本校も教員向け研修に留まらず、2学期から情報科を中心に生徒向けにも生成AIを活用した取り組みを開始します。キーワードは「AIとの共存」です。AIに振り回されることなく、人間にしかできないことを明確にして、さらなる教育実践に邁進したく思います。時代の潮流に対応する教育を展開するための努力は教職員の必須事項なのです。」とコメントした。

神戸山手女子中学校高等学校「校務生成AI活用研修」概要
実施日:2023年8月21日(月)14時〜15時30分
参加者:教員35名
研修概要:
・生成AIの基礎知識
・ChatGPTを校務に活用する実践型ワークショップ
・生成AIと学校教育に関するディスカッション

みんなが私塾界!