米最高裁「政治的中立でない」58% 保守化への不信感浮き彫りに

 ロイターとイプソスが6月11~12日に米国で実施した世論調査で、連邦最高裁判所が「政治的に中立ではない」と考える米国民が58%に達したことが分かった。「中立である」との回答は20%にとどまり、22%は「分からない」「無回答」だった。特に民主党支持層では「中立ではない」との回答が74%に達しており、保守化する司法への強い不信感が浮き彫りになった。
 調査は成人1136人を対象に行われ、誤差は±3ポイント(政党別は±5~6ポイント)。共和党支持者では29%が中立と答えたが、それでも54%は否定的だった。全体として、米国民の多くが、近年の最高裁の判断に対して政治的偏向を感じている状況がうかがえる。

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