西菱電機株式会社(大阪市、西井 希伊 代表取締役社長)は、鳥取市に納入している自治体向け防災アプリ「防災コンシェル」に、このたび4つの新機能を追加した。
これらの新機能は、鳥取市および住民の皆様からの要望を反映して開発・実装したものであり、災害時における住民の皆様の不安解消と、運用に携わる市職員の業務効率化を同時に実現した。
「防災コンシェル」は、自治体が防災情報や緊急情報を住民の皆様が保有するスマートフォンや専用のタブレットに伝達することが可能な自治体向けの専用アプリケーション。
防災行政無線やJアラートとの連動、ハザードマップや避難所情報の確認ができるほか、GPS機能を利用し、現在地の浸水危険度やAR(拡張現実)による避難経路のリアルタイム表示など、多様な機能を備えている。アプリは自治体が提供し、住民の皆様は無償でダウンロードでき、配信される防災情報などを入手することができる。今回、鳥取市に追加した新機能は、災害時の情報共有体制をさらに強化し、より安心して暮らせる地域づくりに貢献する。
■ 鳥取市防災アプリに追加された4つの新機能
① マイ・タイムライン作成機能
ユーザーが災害の種類ごとに、選択や簡単な入力だけで、防災知識を学びながら自分専用の避難行動計画(マイ・タイムライン)を作成できる機能。子供向けの入力機能も備えており、家庭や学校での防災教育ツールとしても活用でき、地域全体の防災意識向上に貢献する。
② コミュニケーション支援ボード機能
アプリ内に登録されている文字やイラストを使って簡単に状況を説明できる機能。聴覚障がいのある方や、外国人の方との円滑なコミュニケーションを支援する。また、オフラインでも利用できるため、通信環境に左右されず、支援活動を円滑に進めることができる。
③ Lアラート避難所情報連携機能
Lアラートシステムから配信される避難所情報を基に避難所の開設状況をアプリに自動反映することが可能。これにより、これまで手動で行っていた避難所開設情報の入力を自動化でき、緊急時の情報入力作業を大幅に削減、迅速な情報発信が可能になる。
④ お知らせテキスト自動翻訳機能
日本語で配信した情報が、ユーザーの端末設定言語に応じて自動で翻訳される。言語ごとの入力作業が不要になり、配信作業が短縮されるほか、外国人の方も安心して防災情報を入手できる。
※対応言語は全9か国語(日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・ポルトガル語・ロシア語・ベトナム語)




