文部科学省は10月21日、中央教育審議会大学分科会の質向上・質保証システム部会を開き、大学の教育情報を横断的に比較できる新たなデータプラットフォームについて、公表項目や情報の示し方を検討した。会合では、ベネッセi-キャリアとリクルートが、大学選択時の情報源や民間サービスにおける情報提供の現状を報告した。
文科省が検討しているプラットフォームは、大学改革支援・学位授与機構に設置し、情報公表機能として「Univ-map(仮称)」を実装する構想だ。大学や学部の基本情報に加え、新たな大学評価制度の評価結果、全国学生調査から選んだ学修成果、入学者選抜、卒業後の進路、取得可能な資格、経済的支援などの情報を学部単位で掲載する方向で検討している。
評価結果以外のデータは毎年度更新し、大学間の比較・分析機能や各大学の詳細ページへのリンク、外部システムがデータを利用するためのAPIも設ける方針。ただし、学生調査のどの項目を載せるか、大学間で比較可能な基準をどう整えるか、情報の信頼性を誰が担保するかなどは引き続き検討課題となる。
高校生の大学選択で利用できる公的情報が整えば、学習塾や予備校の進路指導にも影響する。偏差値や入試科目だけでなく、学修成果や卒業後の進路を含めて大学を比較する環境が整う可能性があり、最終的な掲載項目と運用開始時期が注目される。



