熊本大の新学部、推薦入試に「女子枠」 TSMC工場建設で人材需要が高まる

 熊本大学は、半導体やデータサイエンスに携わる人材育成のため2024年度に新たに設置する学部「情報融合学環」の推薦入試で、女子受験生に限定した「女子枠」を設けることを発表した。この女子枠は、理工系で低い女子学生の比率を高め、多様性を向上させるために設けられる。
 新学部の定員60人のうち、15人を募集する「学校推薦型選抜Ⅱ」に8人の女子枠を設け、学校長が推薦や、イノベーション創出や社会貢献に意欲を持つことが要件だ。24年1~2月、大学入学共通テストと面接で1期生を選抜する。
 熊本大学によると、22年度の入学者に占める女子学生の割合は全7学部で42・0%。ただ、は28・7%、工学部では19・4%と女子学生の比率が低いため、この女子枠を設けることで女子学生の割合を高め、半導体を含む製造業の女性比率の引き上げにも貢献したい考えだ。
 県内では台湾積体電路製造(TSMC)の進出で半導体関連産業の人材需要が急速に高まっており、熊本大学は5年後に100人以上の輩出を目標に掲げている。

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