中学生の睡眠、年100時間不足 保護者の7割は「足りている」と認識にギャップ

 中学生の睡眠時間が推奨水準を下回る一方で、保護者の多くが「十分」と認識している実態が明らかになった。学習塾選びサービスを運営する株式会社DeltaXの調査で分かった。

 調査によると、中学生の平日の平均睡眠時間は7.56時間。厚生労働省が推奨する8~10時間と比べ、約26分不足している。1日あたりの差は小さいものの、平日ベースで換算すると年間で約100時間の不足に相当する。

 睡眠時間の分布では「8時間」が33%で最も多く、「7時間」が28%で続いた。全体として極端な短時間睡眠は少ないものの、8時間未満は55%に達し、半数以上が慢性的な睡眠不足の状態にあるとみられる。

 生活リズムを見ると、平日の就寝時間は23時前後、起床は6時台が中心。起床時間が学校により固定されるため、睡眠時間は就寝時間に大きく左右されている。

 一方、休日の平均睡眠時間は8.4時間と増加するが、起床時間の遅れにより生活リズムが後ろ倒しになる傾向も確認された。保護者の86%が「休日は平日より遅く起きてもよい」としており、平日の不足分を補う一方で、週明けの生活への影響も懸念される。

 こうした実態に対し、保護者の認識にはズレがある。「子どもの睡眠は足りている」との回答は、「十分」(24%)と「まあまあ」(47%)を合わせて約7割に達した。

 実際には推奨水準を下回る状態が続いているにもかかわらず、多くの家庭では問題視されていない状況が浮き彫りとなった。また、睡眠改善のために具体的な対策を講じている家庭は32%にとどまった。

 生活リズムの乱れの背景としては、スマートフォンやゲームの利用が挙げられる。保護者からは「使用時間が長くなりがち」「制限しても守られない」といった声が多く、夜間の利用が就寝時間の遅れにつながっているとみられる。

 対策としては、利用時間のルール設定に加え、「寝室に持ち込ませない」「アプリで使用制限をかける」など、家庭ごとにさまざまな工夫が行われている。

 今回の調査からは、中学生の睡眠不足が慢性的に続いている一方で、その深刻さが十分に認識されていない実態が明らかになった。起床時間の調整が難しい中で、睡眠時間を確保するには就寝時間を前倒しする必要がある。

 そのためには、夜間のスマートフォンやゲームの利用をどうコントロールするかが重要な課題となりそうだ。

アンケート調査概要
調査対象:中学生の子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2026年2月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「中学生の生活リズム」に関する実態調査
https://bestjuku.com/shingaku/s-article/49763/

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