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ヒューマンアカデミーランゲージスクール 2018年4月より「英検®対策講座」で、新たに5級コースを提供開始

ヒューマンアカデミー株式会社(東京・新宿区 新井孝高代表取締役)は、小・中学生向け英語教室「ヒューマンアカデミーランゲージスクール」の「英検®対策講座」において、これまでの3級、4級コースに加え、2018年4月より新たに5級コースの提供を開始する。
 2020年度より実施される新学習指導要領により、今まで小学校5年生から「外国語活動」として行われていた授業が小学校3年生から始まり、小学5・6年生では英語が教科化されるなど、学校での英語教育の早期化の流れを受け、家庭でも英語教育に関する関心が高まっている。また同じく2020年度より、大学入試センター試験が「大学入学共通テスト」に変わり、英検®(※1)やTOEIC、TOEFLなど民間試験が大学入試に活用される予定となっているのをはじめ、中学や高校入試でも、すでに英検®を英語試験の代わりに利用している学校があるなど、英検資格を所有していると優遇される制度が一般化されつつある。こうした動きにともない、小学生以下の英検受験者は年々増加傾向にあり、2016年度は37万人を超えるなど低年齢化が進んでいる。

 ヒューマンアカデミーランゲージスクールにおいても、「英検対策に特化した講座が欲しい」という保護者の増加を受け、2017年11月より「英検®対策講座」3級・4級コースを提供している。生徒一人ひとりに合わせてカスタマイズ化された学習プランの提案や、ネイティブ講師とのマンツーマンレッスンなど、独自の学習メソッドが特長の「英検®対策講座」は、2017年度第3回実用英語技能検定において、3級で83%、4級では100%と、高い合格率(※2)を誇っている。ヒューマンアカデミーランゲージスクールでは、こうした合格実績に裏打ちされた確かな学習メソッドをもとに、昨今の英語学習の低年齢化に対応する講座ラインナップの拡充を図るべく、「英検®対策講座」5級コースの提供を開始することとなった。

「英検®対策講座 5級」の特長は
①英検書の売上シェアNo.1(※3)の旺文社のテキストを使用
自宅では、わかりやすいテキストで英語4技能をバランスよく学習。
全ての漢字にふりがなが付いているので、小学生から安心して取組める。

②日本人講師による学習アドバイス(全8回)
講師が、一人ひとりにあわせて学習プランをカスタマイズ。
週1回の通塾で、講師が学習の進み具合を確認しながら、丁寧に指導。最後までやり切ることができる。

③外国人講師によるスピーキング対策模擬面接(全8回のうち、4回目と8回目の通塾時に実施)
面接・スピーキングテストの対策レッスンでは、まず日本語による解説ビデオでポイントを学ぶ。その後、ネイティブ講師とのオンラインのマンツーマンレッスンで、本番のテストさながらの模擬面接を行うので、実践感覚で楽しみながら知識を定着させ、学習効果を高めることができる。

④合格保証制度あり
所定の条件を満たした上で、合格できなかった場合は、受講料を全額返金します。
(詳細はこちら http://hals.athuman.com/lesson/

■「英検®対策講座 5級」の概要
対象学年:小学4年生~中学2年生 (小学1~3年生も英語力に応じて受講可)
受講期間:2カ月
受講回数:8回(オンラインマンツーマンレッスン2回含む)
受講費用:5,600円(税込、別途テキスト代・諸費用あり)
※諸費用は教室により異なる。

※1:英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標。
※2:2017年度第3回検定(2018年1~2月実施)の合格率の算出根拠
・ヒューマンアカデミーランゲージスクール「英検®対策講座」受講者のうち、2017年度第3回実用英語技能検定(英検®)を受験し、合否結果を弊社にご報告いただいた方を分母として算出(未受験者、および途中退会者は除く)
・複数の級に合格された方については、複数の合格者数として集計
※3:日販オープンネットワーク「WIN」約2,700書店調べ(2015年1月~12月の英検書ジャンル売上部数より)

小中学生向けスプリングキャンプ 白馬で開催

小中学生向けの教育プログラムを提供している株式会社ImaginEx(川崎市中原区)は、3月29日〜4月3日の6日間、5泊6日のスプリングキャンプを長野県白馬村で開催する。仲間とともに自分を見つけ出し、世界で活躍する第一歩となることを目指すこのキャンプの対象は高校生で、定員は35名。費用は宿泊・食事・アクティビティを含め118000円(税込)となっている。

プログラムではアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、日本と世界で経験を積んできた講師と共に自分の興味を掘り下げ、理想とする将来に近づくための方法を身につける。さらには国の代表として世界に実存する問題に取り組み、国連会議のような国際交渉も実践。交渉中にはハプニングも設定されていて、単に戦略を練って議論を行うだけではなく、世界のリーダーが身につけているコミュニケーションや交渉スキルを習得し、想定外の事態に対応しながら課題解決に挑んでいく。

そのほか、新たな仲間との絆を深めるべく、白馬の大自然で熱気球に乗るなど、アクティビティも満載。以前参加した高校生からは「自分が想像していた以上に生まれ変わることができた」「他人がしてくれるのを待つのではなく、自分から行動する大切さや楽しさを学んだ」といった声が挙がっている。また保護者からは「留学プログラムに関して自分で聞くようになるなど、将来のことについて具体的に考え始めたよう」とのうれしい感想が寄せられている。

同社では3月4日(日)にキャンプに関する説明会を開催することにしていて、両日とも場所はGoodfind東京セミナールーム(東京・港区:青山一丁目駅より徒歩3分)、開催時間は10時〜11時半となっている。

また本スプリングキャンプでは友達紹介キャンペーンも実施。ImaginExが主催するプログラムに初めて参加する友人と一緒に申し込んだ場合、紹介者・被紹介者ともに7000円をキャッシュバック。一人5名まで適用され、最大で3万5000円が還元される。

佐世保市のイベントに全教研がプログラミング道場を出展

佐世保市と佐世保市教育委員会の共催による、「英語で交わるまちSASEBOプロジェクト『Sasebo Expo2018』」が2月3日、佐世保市民文化ホールにて開催された。

このイベントは「英語が話せるまち」の実現に向け、佐世保市民への英語教育や異文化理解の促進を目的としている。イベントの開催を目指し、2017年から本格的な準備に着手した佐世保市が、市民を中心としたプロジェクトチームを組み、ディスカッションを繰り返すことで実現に至った。

日米両国の子供たちにプログラミングをレクチャーする全教研 グローバル室の秦有樹室長

佐世保市内にはアメリカの海軍基地があり、日常的に米兵らが中心商店街を行き交っている。そのまちの特徴を地域資源として生かそうと「英語で交わるまちSASEBOプロジェクト」事業の一環で、市と市教育委員会が、賛同する民間事業者らに呼びかけて始まった。

当日は、書道、折り紙、陶芸、龍王太鼓の演奏など市民による出展もあり、270名以上の子供たちが参加した。

九州を中心に学習塾を展開する学研グループの株式会社全教研も「プログラミング道場 RoboRAVE」としてイベントに出展。全教研は既に海外で指導実績のあるプログラミング教材「プログラミング道場」の英語版を使い、米軍基地の子供たちと佐世保市の子供たちの架け橋を「プログラミング道場RoboRAVE」として提供した。

プログラミングを楽しむ子供たち

車型ロボットの仕組みを説明した後、プログラムの組み方を教え、その後は米軍基地の子供たちと佐世保市の子供たちがペアになったり、対戦相手となったりして競技に挑んだ。

株式会社全教研 グローバル室の秦有樹室長は「ロボットプログラミングを通して国際交流することが、プログラミング道場の教育的な目的の一つです。今回は佐世保市の取り組みに参加させていただき、日米の子どもたちが当プログラムを通して交流することができました。また、この春からはプログラミング道場を導入いただいている教室と、私たちのパートナー企業であるマレーシアのDream EDGE社をネットで繋いだ交流も順次行っていきます」と話す。ローカルだけでなく、グローバルにも展開する全教研の取り組みに注目したい。

渋谷教育学園渋谷高校、PDA高校生即興型英語ディベート全国大会でチーム優勝

一般社団法人パーラメンタリーディベート人財育成協会(PDA)主催の「第3回 PDA高校生即興型英語ディベート全国大会」が、昨年12月23日、24日の2日間、東京大学生産技術研究所で開催された。全国から59校64チームの参加校が集った。
 PDAは、グローバルに活躍する人財育成のひとつの手法として、英語での発信力、論理的思考力、幅広い知識・考え方、プレゼンテーション力、コミュニケーション力など複数の力を効果的に訓練できる即興型英語ディベート(パーラメンタリーディベート)を推進している。
 今大会は、高校生たちが日々の即興型英語ディベートの取り組みの成果を試す場として設けられた。
 チーム戦は3人一組のチームで行われた。論題に対して、賛成、反対の立場に分かれ、主張・考察を論理的に組み立て、英語で意見を述べる。論題は、毎回ディベート開始15分前にはじめて発表された。
 決勝戦の論題は、『Development of AI weapons should be banned.(AI兵器の開発を禁止すべきだ)』。決勝戦に勝ち上がってきた渋谷教育学園渋谷高等学校と浅野高等学校が意見をぶつけあった。
 PDAのユニークな試みとして評価方法があげられる。ディベーターへの評価だけでなく、生徒も勝敗を決めるジャッジのコメントに対して、いかに納得できたか、また次への学習意欲を高めることができたかの観点で点数をつける。平均点が高かった22名の先生も表彰された。
 また、次のディベートまでの準備時間の間には、これまでの論題についてそれぞれの専門家によるキーノートレクチャーも開催。準々決勝に残らなかったチームや教員に勉強の機会として提供されるなど、ディベートを通して複合的に学べる環境が作られていた。
 PDAの中川智皓代表理事は即興型英語ディベートについて、「去年と変化したところは、全国高等学校校長会に後援していただいたことです。これによって、さらに全国から様々な高校が集まり普及が加速しています」と語る。
 即興型英語ディベートのフォーマットは、普段の授業に落とし込め、授業の一環として取り入れやすく、学校単位で活用できるのも普及が進む特徴のひとつだ。
「教育委員会でも教員研修に使っていただいています」と中川氏は続ける。
 結果は、以下の通りとなった。
 <チーム賞>
 優勝:渋谷教育学園渋谷高校
 準優勝:浅野高校
 第3位:豊島岡女子学園高校

 また、学校全体で一般生徒向けに即興型英語ディベートを授業導入している学校も提出された書類やカリキュラムを元に表彰された。
〈授業導入優秀賞〉
 京都府立嵯峨野高校
 山口県立宇部高校
 群馬県立前橋高校

 上記の学校は、1月19日から21日まで開催される世界交流大会へ出場する。

「Think!Think!」を用いたカンボジア王国における思考力教育の導入がJICA中小企業支援事業に採択

左:花まるラボ代表 川島慶、右:ハン・チュオンナロン大臣

株式会社花まるラボ(本社:東京都文京区 代表取締役:川島 慶)は、子ども向け思考力育成アプリ「Think!Think!」を用いたカンボジアにおける提案事業が、独立行政法人国際協力機構(JICA)の「2017年度第2回 中小企業海外展開支援事業~案件化調査~」に採択されたことを発表した。

思考力育成アプリ「Think!Think!」は、Googleによるアプリ表彰を世界/日本にてW受賞し(*1)、現在世界50ヶ国以上に40万ユーザーを持つ、急成長中の知育アプリ。JICAが毎年2回公募を行なっている「中小企業海外展開支援事業」の採択を受け、同アプリとその知見を活用して、カンボジア王国における思考力教育の導入事業を手がける。

カンボジアでは、主にポル・ポト政権時代に多大な打撃を受けた教育環境の整備、学力の向上が国家の最優先課題となっている。2014年の高校卒業試験の合格率は僅か26%、ハン・チュオンナロン大臣による政策により大幅な改善を見せているものの、未だに人材競争力の強化は喫緊の課題だ。
(*1) Google Play Awards 2017 Best App for Kids部門ファイナリスト / Google Play Best of 2017 入賞

採択事業詳細
調査名:「カンボジア王国におけるアプリ教材「Think!Think!」を用いた思考力教育の導入に関する案件化調査」

概要:国内外で実績のあるアプリ教材「Think!Think!」を用いて、カンボジアの初等教育における生徒の思考力強化を図り、カンボジア王国の開発課題である、“教育の質の向上”に貢献する。
具体的には、モデル校において約40クラスを対象に実証実験を行う他、カリキュラムへの思考力育成授業の導入可能性、教員の育成等も視野に取り組みを行う。

※JICA中小企業海外展開支援事業についての詳細はこちら
https://www.jica.go.jp/press/2017/20171226_01.html

2018年度の公立小学校の英語「専科教員」1000人増が決定

上智大学言語教育開発研究センター長の吉田研作氏

2018年度の公立小学校の教職員定数について、文部科学省は昨年12月18日、英語を専門的に教える「専科教員」の1000人増を決めた。この背景には、2020年度から全面実施される小学校の英語教科化がある。
今回の教科化は、3、4年生で慣れ親しんだ英語をベースにしながら、5・6年生では一歩踏み込み、読み書きに必要な知識を含めて理解できるように指導するのが要点だ。「話す」「聞く」に重点が置かれている。「読み」「書き」は中学校に入ったときに困らないように土台作りをするのがポイント。

しかし、教科になることで教員が英語教育の専門的な訓練を受けていないことが懸念される。
「専科教員を1000人増やすという予算が出たが、かなり多くの外部人材に頼らざるを得ない。まだ少ないのが実情だが、2020年にかけてどんどん増えてくるのではないか」と、上智大学言語教育開発研究センター長の吉田研作氏は語る。
このような背景の中、吉田氏は小学校教員が英語教育をするにあたり、学習指導要領の熟読を勧める。

その上で、「中学校では小学校で何をやっているかを知らず、過度の期待を持って受け入れ、『結局できないじゃないか』と言っているのが現状です。これは、小学校でどのような英語教育が求められているかをわかっていないことが大きく、接点を見出せていない。小学校英語教科の学習指導要領を中学校の先生にも読んでもらうことで、中学校への連携がうまくいくと思います」と続ける。

指導者向け教材も充実してきた。mpi松香フォニックスは、吉田氏監修の「小学校英語 はじめる教科書」の販売を開始。学習指導要領に沿って書かれており、理論面、実戦面の両方からアプローチがされている。教材を使った指導法の具体的な事例、現場で活用できる授業ノウハウまで総合的に網羅されている。
2018年度からは、英語教科の授業を先行実施する学校も多い。文科省も小学校英語の新教材「We Can!」を公表するなど、環境づくりをしている。しかし、不安材料は多い。学校はもちろんのこと、学習塾にとっても小学校英語への対応が急がれる。

JCB、Global Football Academyと提携し、東南アジアで子供サッカー教室を開催

株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区)は、Samurai Pte Ltd (本社:シンガポール、Co-founder:斉藤 泰一郎)が運営するGlobal Football Academyと提携し、東南アジアで子供たちを対象としたサッカー教室を開催する。その第一弾を、2017年12月17日(日)、18日(月)の二日間、ミャンマーのヤンゴン市で開催した。今後、東南アジアの他の国々でのサッカー教室の実施を検討しているそうだ。

<ミャンマーにおける子供サッカー教室開催概要>
1.実施概要
【主催】JCB
【運営】GFAがオーガナイザーとなり、ミャンマーナショナルリーグの選手やコーチが指導者として参加。

2.開催日時、場所、参加者
(1) 【日時】2017年12月17日(日)
【場所】ヤンゴン市Myanmar Football Federation soccer field (Thuwana)
【参加者】約90人の子供たちと選手やコーチを合わせ約100人

(2) 【日時】2017年12月18日(月)
【場所】ヤンゴン市児童養育施設ドリームトレイン(注)にて開催
【参加者】約40人の子供たちと選手やコーチを合わせ約50人

東京で「フィリピン留学」を体験「フィリピン留学EXPO2017」開催

フィリピン政府観光省は、「フィリピン留学EXPO 2017」を2017年11月19日(日)に「(株)DMM.com、 24階セミナースペース」(東京港区六本木3−2−1住友不動産六本木グランドタワー24階)で開催する。
日本からのアクセスの良さと、世界有数の英語を話す国として、フィリピンには日本をはじめ多くの国の人々が英語の語学留学に訪れている。

「フィリピン留学EXPO 2017」では、フィリピン語学留学の良さを様々な視点から“実体験”していただくことを目的に開催する。人気の英語学校をはじめ、「ビジネスパーソンの語学留学」や「親子留学」といったテーマで、セミナーも開催する予定だ。また、フィリピンヒロット(マッサージ)の体験コーナー、コーヒーやドライマンゴーの試食といった、フィリピンの魅力も体験できる。

□□ 「フィリピン留学EXPO 2017」開催概要 □□
主催:フィリピン政府観光省
協力:DMM留学
日時:2017年11月19日(日)11:00~17:00 (途中入退場自由)
会場:(株)DMM.com 24階セミナースペース(港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー24階)
    http://office.sumitomo-rd.co.jp/63/access.html
参加料:無料
申し込み:事前登録制
登録サイト: https://formcreator.jp/answer.php?key=WIcLmacLsqEs3%2FKu5wHZFQ%3D%3D
*事前登録をされずに当日ご参加も可能です。
*事前登録してご来場された方全員に、キーホルダーなどのフィリピングッズをプレゼントいたします。

アクセス:南北線「六本木一丁目駅」直結
     日比谷線・大江戸線「六本木駅」より徒歩5分
     銀座線・南北線・丸ノ内線「溜池山王駅(国会議事堂前駅)」より徒歩8分
     日比谷線「神谷町駅」より徒歩10分

外国人留学生のための祭典「語学留学生フェア2017~進学・就職・国際交流~」開催

日本語教育機関に在籍する外国人留学生を対象に進路情報の提供を行う株式会社さんぽう(本社 東京都渋谷区:代表取締役社長 渡邉王雄)は、10月24日(火)に池袋サンシャインシティ文化会館にて「語学留学生フェア2017~進学・就職・国際交流~」を開催する。対象は国内の日本語教育機関・大学・専門学校等に在籍する外国人留学生。3,500名以上の来場を予定している。参加費無料。入退場自由。
 100以上の国公立大学・私立大学・専門学校・企業が参加し、例年3,500名以上の来場がある。留学生にとっては、各大学・専門学校の教授や入試担当者から、それぞれの学校の特色や学びの特徴、入試の傾向と対策などに関する最新の情報を得られる絶好の機会となっている。
 留学生専用の進学予備校による講演会や、出版社による書籍販売が行われることにくわえ、留学生対象の住宅紹介企業や口座開設サポートの企業も参加する。また、10月は日本語教育機関への新入生が来日する時期でもあるため、日本語が分からない学生でも楽しめるように日本文化体験コーナー(浴衣・茶道・書道・サムライ体験)も用意している。

主催:語学留学生フェア実行委員会  運営:株式会社さんぽう
協力:株式会社ミューズの里/一般財団法人 民族衣裳文化普及協会/公益社団法人 全日本書道教育協会/フライワイヤー合同会社
後援:一般社団法人 日本語学校ネットワーク/公益社団法人東京都専修学校各種学校協会

■日時:2017年10月24日(火)10:00~16:30
■場所:池袋サンシャインシティ文化会館2階コンベンションホールD
■アクセス:JR、地下鉄丸の内線・有楽町線、副都心線、西武池袋線、東武東上線/池袋駅東口より、徒歩10分(サンシャインシティ入り口〈地下道〉をご利用下さい)。地下鉄有楽町線/東池袋駅 2番出口より、徒歩4分

【お問い合わせ先】
株式会社さんぽう 国際事業部
TEL:03-3378-1041

【書評】中高生にも読ませたい、グローバルな世界を生き抜くキャリア教育の必読書

「地域がグローバルに生きるには」(帯野久美子著/学芸出版社)
-地方創生と大学教育-

評者:龍谷大学付属平安中学高等学校
校長補佐 平井 正朗

同書の最大の魅力は、地方の一国立大学の成功事例にとどまることなく、地方創生と今後の大学教育のプロトタイプを示すのと同時に、グローバルな世界を生き抜くキャリア教育の必読書として中高生にも有益なことだ。

今、中等教育は大きな変革を遂げようとしている。文部科学省から大学入試改革はじめ、〝主体的で対話的で深い学び〞(アクティブ・ラーニング)、カリキュラム・マネジメント、英語教育等、様々な施策が打ち出され、教育の内容そのものが問われている。背景にあるものは、先が見えない時代、地球規模の課題に対応できるコンピテンシー育成に他ならない。日本の学校はと言えば、入試を突破し、序列化された学校へ進学することが主流であったため、受験生は自らの意思に関係なく必要な科目を優先してきた。時は移り、個々のポテンシャルを最大限に引き出し、明確な正解がない現代社会の難問に果敢にチャレンジできる背景知識、論理的思考力、問題解決能力が求められる時代である。その意味で、同書に例示された和歌山大学におけるグローバル教育の4本柱である〝ダイバーシティー力〞、〝アイデンティティ力〞、〝コミュニケーション力〞、〝人間基礎力〞(「世界宗教講座」、「ジャパンスタディ」「実践英語クラス」「TOEICステップアップ講座」「タイ/インドネシア/ラオス/ベトナムプログラム」等として結実)は、学びの領域を広げ、自ら問いを立て、自らの頭で考え、納得解を探求するという21世紀型スキルのロール・モデルになっている。これは何をどのように学び、身につけたかという次期学習指導要領の「習得→活用→探究」という方向性とも一致する。同時に、若者が世界に飛び出し、異文化を肌で感じ、多様な価値観を尊重するとともに、日本を外から見つめ直し、時代を生き抜く力を身につけることや文理融合の見識も有する学際的な人材育成を示唆するものとなっている。

英語教育に関する所見も正鵠を得ている。グローバル教育イコール英語教育ではないことを指摘した上で、「英語は、メッセージを伝えたい部分にエネルギーをかけてくる言語なので、すべての文字を頭の中で変換し、解読する必要はない。聞こえない音は聞く必要がないから発音していないので、エネルギーの高い部分だけを聞いて、それをつなぎ合わせて全体を理解すればよいのだ」といった分かりやすい文体を駆使し、英語教育界が長年、取り組んできた諸問題と真摯に向きあい、コミュニケーション・ツールとしての英語、小中高大での英語のトータル設計、教員養成を提案されている。

さらに、ビジネスパースンとしての著者の豊富な経験からのアプローチは、ダイバーシティーをイノベーションのために進める欧米企業とキャッチアップ型の現場のオペレーション効率改善を重視し、新しいネットワークづくりには乏しいと言われる日本企業を二項対立的に捉える〝生きた教材〞にもなっている。

特筆すべき地方創生と大学教育についての筆者の主張は、「強い意志と、人の優しさに涙する感性を備えた若者を社会に輩出することができたのだ」という成功体験に基づき、「グローバルは地域を世界に開き、地域を若者の活躍の場とするキーワード」とし、「各地の小さな大学が、小さな自治体の、小さな資源を掘り起こすことで、地方の意識は変わっていく。それが、地方の創生に、ひいては美しい日本の創造につながっていくはずだ」という言説に集約されている。

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