アルプス電気は仮想現実(VR)関連機器向けの触覚デバイスを開発した。モーターなどの電子部品を組み合わせてモノを握った際の固さや温かさなどの感覚を疑似的に作り出す。触覚デバイスを内蔵した装置を握るとモーターの力で指を押し戻して固さや柔らかさを伝える仕組み。ヒーターや冷却部品を組み込めば温かさや冷たさを表現できる。VRを利用したゲーム機だけでなく、保守作業や手術などのトレーニングに使う機器の需要を見込む。
有限会社碇塾(群馬県太田市)の創業者で塾長の碇優さんが、かねてより病気療養中のところ、11月23日に逝去した。享年73歳。
碇さんは、1974年6月に群馬県太田市で碇塾を創立し、今年で開塾42年を迎えていた。公益社団法人全国学習塾協会の副会長として、各地で開催される研修会にも精力的に参加したほか、「碇の数学」としてYouTubeに独自の解き方を動画で配信するなど、後進育成のために熱心に取り組みを続けていた。
2007年9月10日の朝日新聞には、「碇先生の技術を学ぼうと、ほかの塾の若手講師が毎月、教えを請いに集まる。『数学はコーチがよければ必ずできるようになる』という先生。塾の垣根を越え、いいコーチが育って、数学の得意な子が増えることを願っている」と記事が掲載された。葬儀には、業界団体の代表者らをはじめ、全国から関係者が弔問に訪れ、碇さんとの突然の別れを惜しんだ。
岐阜県内に東進ゼミナールをはじめ複数ブランドの学習塾15校を展開する株式会社東進(飯田裕紀社長)は、来春から新たに「ナユタス」という音楽指導コースを本格的に展開する。すでに多治見駅前校、各務原校、コータス岐阜駅前校の3校ではテスト的にナユタスをスタート。中学生、高校生や大学生、社会人など、10代から30代まで25人が音楽を学んでいる。
ナユタスで用意しているコースは「洋楽・英会話コース」「ボーカル/プロボーカルコース」「声優コース」「DTMコース」など多彩だ。例えば洋楽・英会話コースでは、音楽を聴いたり歌ったりする他、歌詞の意味や文法を学んだり、作詞をしたりする。そうしたレッスンを通し、4技能の習得を目指す。
東進ゼミナールの飯田裕紀代表取締役社長は、「都内であれば音楽を習える場所はありますが、地方にはほとんどない。そこで音楽を教育に組み込んだらいいのではないかと思い、今年の3月くらいから構想を練って準備してきました」とナユタスを立ち上げるに至った経緯について話す。
レッスンはマンツーマンによっておこなわれ、週1回50分、土日に実施を予定している。土日であれば塾も空いているので、空き教室を有効に活用することが可能だ。レッスン料は幼児〜小学3年生8500円、小学4年生〜中学生1万500円、高校生・大学生・社会人1万2000円となっている。
また、東進ゼミナールは1年に1回、レコード会社やプロダクションの担当者を呼んで発表会も開催する予定だ。そこで担当者の目に留まれば、デビューすることも可能だという。
そして今回ナユタスをスタートさせるに当たり、東進ゼミナールは10月29日と30日に名古屋市でおこなわれた、ハロウィンイベントにカラオケコンテストブースを出展した。2日間を通じて最高得点を獲得するとギターがプレゼントされることもあって、子供からシニアまで多くの参加者が集まった。参加者はみな物怖じすることなく全力で歌を披露し、ブースは大いに賑わっていた。「子供たちは大人が思っているより表現したがっています。コミュニケーションが苦手な子も、歌うことでどんどん性格が開いていくんです」と、飯田氏は音楽が持つ可能性について語る。
さらに東進ゼミナールではナユタス立ち上げのために教材も開発しているとのこと。「塾で音楽を教えるというのは、ありそうでありませんでした。しかし私たちがそれを展開することで、教材の提供などをはじめ、様々な環境整備ができたらと思っています。そして、現在は3校で運営していますが、音楽と教育は相乗効果が高いと実感しています」と話す。将来は、ナユタスをFC展開することも予定しているという。ナユタスのFCに関する問い合わせは、Email iida-h◆toshin-seminar.co.jpへ。
(◆は ”@” アットマーク)