Category: 塾ニュース

教職員の専門的知識向上とネットワーク拡充を目指して ドコモgaccoとFindアクティブラーニングが協業

株式会社ドコモgaccoと株式会社Findアクティブラーニングは、双方の利用者に対して両社のコンテンツを相互に提供することを目標に掲げ、その第一弾として、Findアクティブラーニングが運営する教育動画配信サイト「Find!アクティブ・ラーニング」にドコモgaccoが運営するオンライン講座提供サイト「gacco®(ガッコ)」と連携した特設ページを1月19日(木)より開設することを明らかにした。

ドコモgaccoは、大規模公開オンライン講座(MOOC)である「gacco®」の運営を通じて、これまで26万人の会員に対し、大学教授をはじめとする専門家による講座を150以上提供してまいりました。各講座にはディスカッションボードがあり、受講者同士の交流も活発に行われているのが特徴のひとつ。

Find!アクティブラーニングは、教職員向け教育動画配信サイト「Find!アクティブ・ラーニング」を立ち上げ、今回の学習指導要領改訂の目玉の一つと言われている「アクティブ・ラーニング」関連情報を配信している。これまでに1100を超える動画を配信しており、13万人以上の教職員が利用している。

特設サイトイメージ

そして、ドコモaccoとFindアクティブラーニングは、双方のコンテンツを生かし、最新の教育ノウハウや専門的知識の提供に加え、教職員だけに限らず学びを通した交流が広がるように連携する。

「Find!アクティブ・ラーニング」に「gacco®(ガッコ)」と連携した特設ページを開設し、「Find!アクティブラーニング」会員には、児童・生徒の関心喚起を図る話題づくりや、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、大学教授や専門家による本格的なgacco講座が利用できる。「gacco®」会員においても、教育関連に興味のある学生・保護者・教育関係者の方々に向けて、「Find!アクティブ・ラーニング」で配信されているアクティブ・ラーニングを実践している授業の様子や最新の教育ノウハウを紹介する。さらに、ドコモgaccoは、「Find!アクティブラーニング」を利用している教職員の方々の声を取り入れ、教育に関する講座の企画・提供を行う。

 

外部リンク:「ドコモgacco」×「Find!アクティブ・ラーニング」 特設サイト

安心塾バイト認証、運営はじまる 全国学習塾協会が認証基準を公表

公益社団法人 全国学習塾協会(東京・豊島区、安藤大作会長)は26日、安心塾バイト認証の認証機関として、全国の学習塾事業者に向けて認証審査申請の受付と認定を開始することに合わせて、同認証の認証基準を明らかにした。

今回新たにはじまる安心塾バイト認証は、2015年12 月25 日に、厚生労働省が文部科学省と連携して学生アルバイトの多い業界団体に向けて要請した、労働基準関係法令の遵守のほか、シフト設定などの課題解決に向けた自主的な点検の実施にあたってまとめられた、学生アルバイトの労働条件に関する共通課題に関する自主点検表に沿って、同協会が策定した「安心塾バイト認証基準」に適合する、マネジメントシステムのPDCAサイクルが構築されていることを認証する。

ここ数年、学習塾には比較的多くの非正規労働者がアルバイトとして従事しており、学習塾事業者は労働基準関係法令を遵守し、アルバイト等について適正な労働条件を確保することが必要とるものの、求職者に向けた労働契約の締結の際の労働条件の明示や、休憩時間の付与等に関する十分な情報提供、勤務シフトの設定に関する配慮がなされていないケースも、一部の事業者に対して指摘されていた。そのため、同協会では求職者等が安心して就労できる環境を整備しようと、安心塾バイト認証を施行する準備を進めてきた。

安心塾バイトの認証マーク

安心塾バイト認証を取得した事業所には、認証マークが入った認証登録証が発行される。さらに、求職者等が勤務先を選定する際の目安とするため、安心塾バイト認証の取得事業所を同協会のウェブサイトで順次公表していくという。

同協会は、学習塾における労働環境に関する認証をはじめとする、第三者認証制度の着実な実施によって、従業者・求職者のみならず学習塾を利用する子供とその保護者から信頼を得られる安心・安全で成熟した業界の形成に貢献していきたいとしている。

安心塾バイト新規申請審査の流れ

安心塾バイト認証に関する詳細・問い合わせは、同協会のウェブサイトならびに同協会事務局(公益社団法人全国学習塾協会 安心塾バイト認証制度事務局(TEL.03-6915-2293 Email:anshin@jja.or.jp)へ。

WinStar個別ONE(兵庫県)塾に携わる者だからこそ、あえて。 目指したのは「塾のない社会」|疾風の如く|2016年1月号

どこを向いて仕事をしている?
 誰のため、何のために塾で働く?
 忘れてしまっていないか子供のための教育を自分が楽しみながら働くという当たり前のことを

WinStar個別ONE(兵庫県)

代表 北浦 壮さん

WinStar個別ONE 北浦 壮氏

塾は趣味でやりたい

戦火に散った戦場カメラマン・ロバート=キャパは言った。「私の一番の願いは、失業することだ」。世界に平和が訪れ、戦場カメラマンという仕事が必要ない社会の実現を願った言葉である。
 思えば、すべての仕事はそんな悲しい皮肉をはらんでいると言っていい。塾だってそうだ。子供たちの学力向上が塾の第一義だとすれば、塾を必要としない世の中にするのが、塾人が目指す最終目的地なのかもしれない。まあ、頭では理解しても、心からそう思うのはたやすくないが。
 しかし、北浦壮(三六)は違った。はばからずそれを口にする。「子供たちが塾なんて行かずに済むようするのが最終目標です」。同時に「塾は趣味でやりたい」とも言い切る。誤解を受けそうな言葉だが、もちろん塾という仕事を舐めているわけではない。そこにこそ、北浦が塾をやる理由、目指した理想があった。

心臓病の少年との出会い

いわゆる〝夜の街〟でアルバイトをしながら、二六歳まで司法浪人を続けたが挫折。それが周囲の笑い物になっているような気がして、いたたまれず故郷を逃げ出し、縁もゆかりもない地で大手進学塾に就職した。「僕は基本的に、逃げてばかりのダメ人間なんですよ」と笑うが、そんな自然体も彼の魅力だ。
 塾を選んだのは、かつて「教育で人は変わる」喜びを経験していたからだ。高一のころ、近所のとある小学生の家庭教師を頼まれたのだが、その子は心臓病を患っており、気も弱く、二〇歳まで生きられないとも言われていた。ふさぎこみがちな我が子を心配した母親が、「せめて話し相手に……」と北浦を引き合わせたのだ。
 勉強もそれなりに教えたが、くだらない日常のこと、女の子のこと、ちょっと悪い遊びのこと……まともな学校や塾なら大問題になりそうな話題もたくさん語りあった。それはお世辞にも上品な「教育」ではなかったが、血の通った真実がたくさんあった。「臭いものに蓋をしない」――それこそ北浦の教育であり、その姿勢は塾を開いた今も変わらない。やがて少年は奇跡的に回復し、明るく元気になったうえ社会復帰も遂げ、今でも友達のような存在だという。そこに北浦は「人を育てる」という教育の純粋な楽しさを見出したのだ。

売上を追い求めない塾を作りたい

しかし、最初に就職した塾は、いわゆる軍隊式で売り上げ至上主義。自身は常にトップクラスの成果を出してはいたものの、違和感をぬぐえなかった。後に転職した塾もそれは同じで、どこか社員たちが、生徒でなく会社のほうを向いて仕事をしているように感じたのだ。子供たちには「生きる力」だ、「夢を持て」だと言いながら、当の先生たちが仕事、ひいては人生を楽しんでいるようには到底見えなかった。
「この人たちは、誰のため、何のために塾で働いているんだ?」。そう思ったとき、独立するのは自明の理だったと言えよう。

夏のキャンプにて。その笑顔から、いかに子供たちと一体になって楽しんでいるかよく分かる

そこで、開業するに当たって重視したのは「自分も子供も」笑いあえる塾。営利に走らない塾。教育が売上追求の犠牲にならないよう、事業を多角展開し、利益の多くはそこで出そうと考えたのだ。北浦自身が塾を「楽しめる」こととは、自分の利益に惑わされず、純粋に子供たちの利益を追求できることであり、「塾は趣味でやりたい」という言葉の真意もここにある。
 だから、今でもチラシはほとんど打たないし、無理な入塾も迫らない。塾生の成績が上昇してきたら、平気で(もっとハイレベルな)他塾への転塾を勧める。不思議なもので、そうすればするほど生徒は増えたし、生徒たちの成績も上がった。塾生同士も結束が強く、小学生から浪人生まで、まるで家族のような関係性だという。個別指導塾では珍しいことだ。
「塾というより、教育を通じた地域サロンのような場にしたい」と北浦。もしかしたらそれは、彼の目指した「塾のない社会」の第一歩、あるいは進化した塾の形なのかもしれない。(敬称略)

文/松見敬彦

北浦 壮 TAKESHI KITAURA

1979年生まれ、大阪府出身。塾が過剰な営利主義に走ることを疑問視し、理想を求めて独立開業。「自分(講師や社員)が幸せでないのに、他人(生徒)を幸せにはできない」という理念のもと、塾の社会的地位向上を目指す。そのため、各教室長がプロとして独立した裁量権を持って教室運営するスタイルを取る。気さくな人柄で「僕みたいな人間でも、楽しいことを追求して生きていけるんだと子供らに伝えたい」と語る。
●WEBサイト
http://www.win-star.jp/
●ブログ
http://ameblo.jp/hoshitea/

麹町学園女子中学校・高等学校|挑む私学|月刊私塾界2016年2月号掲載

昨年、創立110周年を迎えた麴町学園女子中学校高等学校。伝統ある同校だが、ここ数年は教育改革に関する大きなトピックスが聞こえてこなかった。
 しかし、今、財団法人実用英語推進機構代表理事であり、「英語教育の在り方に関する有識者会議」の委員も務める安河内哲也氏を特別顧問に招き、まさに大改革がおこなわれている。
 そこで今回は、英語教育改革を中心に、次代を見据えた進化に挑む同校にフォーカスしたい。

麹町学園女子中学校・高等学校

校長 山本 三郎氏
特別顧問 安河内 哲也氏

麹町学園の校舎

麹町学園の校舎

「みらい型学力」

グローバル社会、情報化社会、そして大学入試改革に対応するためにこれから求められる力を、麴町学園女子中学校高等学校では総称して「みらい型学力」と呼んでいる。
 その内容の一つは、「思考型授業」。講義型と思考型の学習を組み合わせた指導法を展開し、身につけた知識をもとに生徒間でディスカッションを行いながら理解を深めるために、各教科でアクティブラーニングを行う。

16代校長の山本三郎氏

16代校長の山本三郎氏

二つ目は、「みらい科」だ。これは、同校が独自に実施している進路教育プログラムだ。課題対応力や人間関係形成能力を感得できる「みらい論文」、「クリティカルシンキング授業」、自己理解、自己管理能力を醸成するための「レジリエンス教育」など多岐に渡っている。

みらい型学力のイメージ

みらい型学力のイメージ

三つ目は、「グローバルプログラム」である。同校では、中学2年生時には、全員参加のアイルランドへの海外研修旅行を用意している。また、中学3年生のGA・SAプレコースでは、3学期時にニュージーランドへの3ヶ月留学も用意し、英語を使うことから異文化理解、多様な人々との協働を通して学びを深めていく。
 もちろん、希望者には短期・長期を問わず海外留学の門戸を開いている。
 昨年16代校長として着任した山本三郎氏は、これらを掲げて学校改革に着手。さらに、英語科特別顧問に安河内哲也氏を招き、英語教育改革「アクティブイングリッシュ」を新たな柱に据えている。

「アクティブイングリッシュ」
英語科特別顧問の安河内哲也氏

英語科特別顧問として安河内哲也氏を昨年10月に迎えた。

昨年10月より特別顧問に就任した安河内氏と英語科でミーティングを重ね、共働して着々と改革を進めている。
 例えば、英語科の10の約束である。その内容は、
1・授業では最新のテクノロジーをフル活用します。
2・授業の半分以上は生徒の言語活動に当てます。
3・すべての教員は音声を重視した指導します。
4・頭を使わない丸写しのような作業はやらせません。
5・教師も積極的に英語を話します。
6・無計画な宿題は出しません。
7・英語の授業では全文訳は書かせません。
8・決められた教材を中心に反復を重視します。
9・ネイティヴの音声を多く使います。
10・英語が楽しくなる工夫を授業に盛り込みます。
となっている。
 これを公約し、実行に移すのは相当覚悟のいることだろう。
 しかし、これらを実行するために、「英語は音声教育の徹底」、「ICTのフル活用」、「チームティーチング」、「アクティブラーニング」、「モチベーションを上げる体験」の5つの柱を中心に据え、4技能を磨き、使える英語を身につける取り組みを強化していく。
 具体的な変化としては、2016年度の新中学1年生からは、これまでおこなってきた朝読書に加えて、毎朝10分の英語の音声活動を開始する。これは全国的にも類を見ない新しい取り組みだ。

i LoungeでのChristmas

2015年9月に新設したi Loungeで安河内哲也氏。

もちろん、他学年の在校生に対しても同様に、導入準備を始めている。さらに、ユニークな試みとして英語の歌による合唱コンクールも計画されている。
 ICTの活用については、全教室にプロジェクターとスクリーンが設置された。その使い方を生徒にもレクチャーし、朝の音声活動などを生徒が中心になり運営していく。さらに、無線LANも全教室に備え、海外の大学の講義をネット閲覧できるようにすることも検討している。
 また、チームティーチングを導入することにより、教員間で教材の共有化やメソッドの統一が期待できる。そして、教員に時間的余裕が生まれ、空いた時間に研修をおこなうなど、指導力の研鑽に充てることができ、教員のスキル向上を図ることができる。
「アクティブラーニング」については、先に挙げたように、生徒が授業運営に参加することで、自ずと能動的に学ぶ環境が整備される。
 また、平常点による定性的評価、CAN‐DOリストも導入される。

i Lounge

i Loungeでリラックスしながら英語に親しむ生徒たち

そして、「モチベーションを上げる体験」。同校には、校内英語村として、英語のみで運営されるスペース〝iLOUNGE〟が設置された。その中では、お菓子なども食べることができ、リラックスしながら、英語に親しむことができるようになっている。
 また、〝多読ライブラリ〟を設置し、本棚には多数の洋書が置かれる。
さらに、教材の選定、作業型宿題の廃止、定期試験のフォーマットの統一、英語関係のイベントの誘致、英語コンテストなど、わずか数ヶ月で数えきれないほどの改革が実行されようとしている。
 まさしく「アクティブイングリッシュ」である。

山本校長

就任以来、次々と改革を実行に移す山本校長

改革はまだ序章に過ぎない

安河内氏は言う。「この学校で英語教育を変えられなかったらどこでもできない。不易である過去の伝統も大事ですが、それに固執していれば輝を失ってしまいます。私学としての魅力を発揮するためには、常に次代を見据え、進化することが不可欠です」
 また、山本校長は、「現在、授業時間は34時間体制ですが、来年からは7時間目を作り、その時間にキャリア教育や国際理解教育として、社会で活躍する女性を招いた授業等を行う予定です。しかし、まだ〝やります〟という段階です。本当に試されるのは、次年度。今、次年度に向けて様々な準備をしています」と語る。

開校当時の様子

1905年に大築佛郎氏によって開校された当時の様子

麴町学園女子中学校高等学校は、これまでよりもスピードを上げ、高みを目指した改革を進めている。そうした改革は、同校だけでなく、他校、さらには公教育全体の試金石となるのではないだろうか。
 ぜひ、新しい学校教育の旗手となってもらいたい。

■学校データ
学校法人 麹町学園
麹町学園女子中学校・高等学校
〒102-0083
東京都千代田区麹町3-8
http://www.kojimachi.ed.jp
TEL :03-3263-3011(代)
FAX :03-3265-8777
2017年1月12日(木)、21日(土)に入試説明会を実施

資格スクエアがオンライン受講でも参加できる講義空間「WEBスクーリング」を国家資格講座で開始 資格試験業界初

オンライン資格試験サービス「資格スクエア」を運営する株式会社サイトビジット(東京・品川区、鬼頭政人代表)は、オンラインでリアルタイムの対面型授業を受講できる司法試験・予備試験講座の「WEBスクーリング」を、2017年1月18日より資格試験業界で初めて開始する。

オンライン講座の最大の課題とされる「継続率」を高めるために、講師と生徒が定期的に画面上で交流することにより、居住地域を問わず、受講者がモチベーションを高い状態で維持できる環境を提供する。

WEBスクーリングのイメージ

資格スクエアのWEBスクーリングは、司法試験・予備試験指導の実績20年以上の専任講師が担当し、毎月第4月曜日、各1時間実施される。複数の生徒が同時に参加する講義では、講師がテーマを伝え、生徒がコメント欄に回答を入力する形で進められる。生放送のディスカッション形式で、ほかの学習者の回答もコメント欄で閲覧することができる。予備試験受験生がつまずきやすいテーマを、オンライン講座の進捗に合わせて解説する。

1月18日(水)の20時からは、WEBスクーリングを無料で公開する。参加には事前の申し込みが必要。詳細は、Eメールで同社に連絡すると視聴方法が案内される。

 

◎WEBスクーリングコースについて

〈1:基礎攻略講座+WEBスクーリング〉
司法試験・予備試験に必要となる7科目の基礎知識を網羅的に学んでいく講座。
講師:吉野勲(基礎攻略講座)+高野泰衡(基礎攻講座 ※一部、WEBスクーリング)
受講形態:WEB学習
講義時間:約300時間(基礎攻略講座)+毎月1~2回(WEBスクーリング)
受講期間:お申込み日より18ヶ月
受講料:26万8000円(税別)
※製本テキスト、AI搭載問題演習機能「脳科学ラーニング」を無償でご提供いたします。

〈2:基礎攻略講座+論文攻略講座+WEBスクーリング〉
基礎攻略講座に加え、試験の最難関と言われる論文式試験の対策について、2013年予備試験最年少合格者の旧司&予備試験答案・全7科目400通弱を使用し、徹底分析していく講座。
講師:吉野勲(基礎攻略講座、論文攻略講座)+高野泰衡(基礎攻略講座※一部、論文攻略講座※一部、WEBスクーリング)
受講形態:WEB学習
講義時間:約300時間(基礎攻略講座)+約120時間(論文攻略講座)+毎月1~2回(WEBスクーリング)
受講期間:お申込み日より18ヶ月
受講料:34万8000円(税別)
※基礎攻略講座では、製本テキスト、AI搭載問題演習機能「脳科学ラーニング」を無償でご提供いたします。

小中高生対象に未踏人材発掘育成事業の魅力伝えるイベント 12月17日に開催

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が行う人材発掘及び育成プロジェクト「未踏人材発掘育成事業(通称:未踏)」の活動や魅力について小中高生ならびに高専生にも広く知ってもらおうと、12月17日(土)に一般社団法人未踏が主催するイベントが開催される。場所は、日本のトップYouTuberである「Hikakin」らが在籍するUUUM株式会社(東京都港区6丁目10−1)。

「未踏」は、プロジェクトを提案して採択されると、最高で使途自由な170万円程度(18歳以下の場合)のプロジェクト費用が採択期間中(2017年度は2017年6月から2018年3月)に受け取ることができる。お金がないが時間とアイデアと技術がある若い開発者には夢の様な取り組みとなる。しかも、様々な分野のエキスパートであるプロジェクトマネージャーや、あらゆる分野で活躍する未踏の卒業生から、定期的にアドバイスをもらうこともでき、卒業後は未踏コミュニティの一員として様々なメリットを享受できる。

ただ、これまでは未踏に関する情報は採択者が多い一部の大学(例えば東京大学や筑波大学等…)以外では、なかなか手に入れにくいというのが実情だったため、小中高生や高専生ではなかなか情報に触れる機会もなかったのが実情だ。

2017年度の応募期限である2017年3月3日を前に、このイベントに参加して、主旨や目的を理解したうえで書類を作成しても十分間に合うように日程を調整したといい、「未踏ってなんだろう?」「未踏のレベルってどんななんだろう?」「自分のレベルでついていけるんだろうか?」「未踏に採択されるとどんなメリットがあるんだろう?」「過去に未踏に採択された中高生はどんなプロジェクトをやっていたんだろう?」といった疑問を持つ小中高生ならびに、高専生はぜひ参加してほしい。

同イベントの開催時間は14時から18時で、参加費は無料。この日は、未踏の卒業生でもあるメディアアーティストの落合陽一氏や、株式会社UUUMでCTOを務める尾藤正人氏らの講演も聞くことができる。なお、同イベントは未成年者を対象に行われるため、親権者同意書に保護者がサインして当日提出する必要がある。参加申込みならびに親権者同意書のダウンロードは専用サイトから。

キットメール  全国の郵便局で販売開始

日本郵便とネスレ日本(神戸市)は12月6日、受験生に人気があるチョコレート菓子「キットカット」に、手書きの応援メッセージを添えて郵送できる商品「キットメール」の販売を始めた。全国の郵便局(一部の局は除く)で来年3月31日まで扱う。

保育所 空きビル・空き店舗に開設しやすく 東京都

東京都は、待機児童の解消に向け、空きビル・空き店舗を保育所に転用しやすくする規制緩和に乗り出す。建物の安全性を証明する建築基準法上の「検査済証」がなくても、区市町村が安全性を確認すれば、保育所を開設できるようにする。年内にも保育所設置の要綱などを改正し、空きビルを使った保育所の新設を後押しする。

 都は5日付で保育所設置手続きの要綱を改正する通知を区市町村に出した。要綱改正後は空きビルを保育所に転用する際、建物の検査済証がなくても、区市町村が安全を確かめれば認めるようにする。建てた当時の建築基準法の関係規定に適合していると区市町村が確認した文書があれば、検査済証の代わりになる。

ミャンマーに介護施設、学研

学研ホールディングスはミャンマーで介護施設の運営に乗り出す。グループで介護事業を手がける学研ココファン(東京・品川)が来年4月、現地で通所介護(デイサービス)の事業所を開く。日本に続き、これから高齢化が進むとみられるアジアで事業を拡大する計画で、2020年までに中国や東南アジアのうち3カ国10拠点で介護サービスを提供する。運営は現地の合弁会社「学研エースエデュケーション」が手がける予定。日本の介護事業者のミャンマー進出は初めて。最大都市ヤンゴンの市中心部にデイサービス事業所を設ける。

新元素名称を「ニホニウム」元素記号は「Nh」

理化学研究所のチームが発見し、命名権を獲得した原子番号113番の新元素について、元素名を決める国際純正・応用化学連合は11月30日、理研の提案通り名称を「ニホニウム」(nihonium)、元素記号を「Nh」に正式に決定した。アジアで発見された元素が周期表に記載されるのは初の快挙で、同連合はニホニウムを記した周期表をホームページで公表した。