セブン&アイ・ホールディングスは10月6日、阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと資本業務提携すると発表した。両社は、H2Oの発行済み株式の3%にあたる金額(約57億円)の株式を相互に持ち合う。また、セブン&アイ傘下の百貨店大手そごう・西武が運営するそごう神戸店(神戸市)、西武高槻店(大阪府高槻市)、そごう西神店(神戸市)の関西3店舗をH2Oが引き継ぐことでも合意した。
米グーグルは10月4日、新型スマートフォン(スマホ)や家庭向けスマートスピーカーなどを発表した。話しかけて操作する会話型人工知能(AI)「アシスタント」を標準搭載した。AIを利用したサービス競争が激しさを増すなか、ソフトとハードの一体開発を強化し、同様の垂直統合モデルを強みとする米アップルに対抗する。新型スマホはグーグルが端末のデザインや仕様、流通などへの関与を大幅に強めた最初のスマホとなる。今回からはグーグルブランドのみとし、名称も「ネクサス」から「ピクセル」に刷新した。
アップルの「iPhone」に対抗する最上位機種と位置づけるピクセルの画面サイズは5型と5.5型の2種類。15分間の充電で7時間使える急速充電機能や、撮影した写真や動画を容量無制限で保存できるクラウドサービスなどをつけた。米国での価格は649ドル(約6万6000円)。日本での発売は未定。
話しかけ「アシスタント」を呼び出すと、検索や地図などグーグルの各種サービスだけでなく、スマホ内の他のアプリも音声だけで起動し、店舗の予約などができる。
サッカーJリーグのサンフレッチェ広島に入団が内定した、昌平高校の松本泰志選手は10月3日、同校で記者会見し、「1年目からスタメン出場し、日本代表に顔になれるようにがんばりたい」と意気込みを語った。
松本選手は、高校1年生の頃からレギュラーとして多くの公式戦に出場し、同校初の全国大会出場にも貢献。2年生の頃は怪我に苦しみながらも、チームの中心選手として活躍。3年生となった今年は、主に左サイドでプレー。両足ともにキックの精度が高く、高校総体では大会優秀選手にも選出された。
松本泰志選手がプロを目指すきっかけは、「不調だった2年生の頃に監督から励まされて意識が変わった」と記者の問いに答えた。将来の目標は、「1年目からスタメンで出れるように練習に励み、サンフレッチェや日本代表の顔になれるようにがんばりたい」と意気込みを語った。サンフレッチェのスカウト・村山哲也氏によると、松本選手の存在は彼が1年生の頃から知っていて、今年広島県で開かれたインターハイの後に、サンフレッチェの合同練習に参加してもらい、左右差のない正確なボールコントロールをはじめ、トリッキーさやアイディアを兼ね備えた得点に繋げるの自分なりの形を持っているのが特徴的」という。
「CEATEC(シーテック)ジャパン2016」が10月4日、幕張メッセ(千葉市)で開幕した。出展社・団体数が前年比22%増の648で4年ぶりにプラスとなり、2008年(804社・団体)以来の規模まで戻した。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を主なテーマに国内外の企業が製品やサービスを披露する。
日立製作所やトヨタ自動車、シャープなどのブースでは接客などの企業向けや家庭用のロボットを相次いで展示。来場者の目をひいた。パナソニックはIoTを活用した技術で暮らしやビジネスが変わる様子をブースで紹介する。家電色は一段と薄まった。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)やセコム、タカラトミー、JTBなど異業種がそろう「IoTタウン」が会場中央に設けられた。金融とITを組み合わせたフィンテックなどIoTを活用したサービスを紹介。新たな街の形を提案する。
文部科学省は9月29日、全国の小学6年と中学3年を対象にした2016年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト、学テ)の結果を公表した。各回の全国平均を100として正答率が低い3県と比較したところ、07年度に3.7ポイントあった中学数学Bの差が今回は2.0ポイントに改善。上位と下位の差も縮まった。小学校の算数Bを除く小中7科目で07年度より数値が向上し、15年度と比べても5科目で改善した。、文科省は「各地で学力の底上げが続いた成果」と分析している。
今年4月、全国の国公私立の小中学校2万9千校に在籍する207万人が国語、算数・数学で受け、それぞれに知識を問うA問題と活用力を測るB問題が出題された。