Category: 塾ニュース

早朝・夜間のベビーシッター半額補助 厚労省、来年度に

厚生労働省は2017年度から共働き世帯などが早朝や夜間でも子どもを見てもらえるよう、子育てサービスを拡充する。国がベビーシッターの利用料を半額補助するほか、保育所や小学生用の放課後の児童クラブを1つの場所で一緒に運営できるようにする。待機児童が集中する都市部を中心に子育ての受け皿を整え、女性の労働参加を支援する。財源が限られるため、保護者の所得に上限を設ける方向で調整する。保育所では通常、延長保育を含めても夜8時前後までしか子どもを預けられない。朝は7時からの預け入れが多い。

AI普及へ新団体設立  グーグル、アマゾン、フェイスブック、IBM、マイクロソフト

グーグルを傘下に持つ米アルファベット、米アマゾン・ドット・コム、米フェイスブック、米IBM、米マイクロソフトの5社は9月28日、人工知能(AI)の普及・啓蒙に向けた新団体を設立すると発表した。AI技術の進歩が加速し、様々な製品やサービスに広がるなか、AIに関する人々の理解を深め、安全を確保するための共通の指針づくりに取り組む。

西之島、39億年前の大陸創成を再現か

約39億年前に地球に陸地や大陸ができたのは、数多くの海底火山の噴火によるものだという研究成果を、海洋研究開発機構の田村芳彦・上席研究員(海洋地質学)らのチームが発表した。9月27日、英電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。海底火山の噴火で陸地を広げた小笠原諸島の西之島(東京都)は、太古の大陸創成を再現している可能性があるという。

法科大学院、補助金基礎額ゼロ7校 文科省、最高評価は9校

文部科学省は9月26日、2017年度に法科大学院に交付する補助金の基準の一つとなる評価結果を公表した。司法試験の合格率などが指標で、補助対象の国立・私立大計41校のうち9校を最高評価とする一方、7校は補助金の「基礎額」がゼロになる最低ランクとした。前年の最高と最低はそれぞれ13校、4校だった。
同日開かれた中央教育審議会の法科大学院特別委員会に示した。最低評価は国立の金沢大と、私立の北海学園大、青山学院大、明治大、桐蔭横浜大、南山大、近畿大。

年金受給資格、10年に短縮 法改正案を閣議決定

政府は9月26日、年金受給資格期間を25年から10年に短縮することを盛り込んだ年金機能強化法改正案を閣議決定した。来年10月から支給を開始する。年金支給額の上昇を抑える「マクロ経済スライド」を強める国民年金法改正案とともに、臨時国会での成立を目指す。

保育定員442人、板橋区が拡大 来年度、当初計画比

東京都板橋区は9月26日、2017年度の保育定員について当初の計画から442人分増やすと発表した。区内の待機児童数が今年4月時点で376人と高止まりしているため、認可保育所の増設や改築などで定員をさらに拡大する。同年度末に待機児童ゼロを目指す。区議会9月定例会に提出した補正予算案に、認可保育所の整備にかかる補助金など約5億5千万円を盛り込んだ。追加で整備するのは私立認可保育所3カ所。加えて保育所の改築や定員の見直しなどでも定員増を見込む。

松戸市が市内の全公立保育所で「英語あそび」をスタート

松戸市はこの9月より、市内の全公立保育所17か所において、ネイティブ講師による「英語あそび」をスタートした。規模の小さい町や一部保育所での導入事例はあるものの、人口50万人規模の都市の公立保育所で、一斉にこうした活動を採り入れるのは全国初となる。

これまでも松戸市では小学校5年生からの英語教育に力を入れていたが、今年9月から小学校1年生に対象を拡大した。この小学校での英語教育に連動する形で、保育所での「英語あそび」の導入に踏み切った。松戸市では今年4月に待機児童ゼロを達成するなど子育て支援に力を入れている。本事業も保育の充実の一環として、幼児期の子どもが異文化体験や国際交流をすることで、豊かな人間関係を育みながら、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、国際化に対応できる人材の育成につなげたいとしている。

松戸市は全公立保育所17か所でネイティブ講師による「英語あそび」を開始した。

松戸市は全公立保育所17か所でネイティブ講師による「英語あそび」を開始した。

「英語あそび」の対象は年長にあたる5歳児クラス。活動の実施期間は16年9月から17年2月までだが、次年度以降も継続する予定だという。実施頻度は1保育所あたり月1回で、1回の活動時間は約30分〜40分だ。

この事業を受託したのは株式会社ZEホールディングス(ZEHD)傘下の株式会社エデュケーショナルネットワーク(東京・千代田区)で、同じくZEHD傘下の株式会社シェーンコーポレーション(同)と連携して保育所にネイティブの講師を派遣し、活動を実施する。松戸市は事業委託に際し、保育の中で子どもが楽しく活動できるように、集団指導の経験が豊富なネイティブ講師の派遣を委託している。

初回の授業に参加した子どもたちは、カードに合わせて走る・歩く・ジャンプするといった運動をしたり、カードに描いてある色と同じ色を教室内で探したりするなど、楽しそうに英語に親しんでいた。また、オールイングリッシュによる授業は初めてだったにもかかわらず、講師の言っていることを理解しているのが印象的だった。活動を受けた子どもからも「英語で遊べて面白かったし、英語が好きになりそう」といった声が聞かれた。

松戸市の担当者は「オリンピックの後だったということもあり、子どもたちが外国に興味を持っていた。子どもたちがネイティブ講師と遊ぶ中で英語にふれ、言葉や異文化に興味をもってもらいたい」と話す。

働き方改革、9項目で 実現会議始動 外国人受け入れ 首相が検討表明

政府は9月27日、首相官邸で「働き方改革実現会議」(議長・安倍晋三首相)の初会合を開いた。首相は「外国人材の受け入れの問題」「非正規雇用の処遇改善」「時間外労働の上限規制のあり方」など9項目を検討すると表明した。今年度中に具体策を盛り込んだ実行計画を策定し「スピード感をもって国会に関連法案を提出する」と語った。

 首相は働き方改革について「第3の矢、構造改革の柱だ。もはや先送りは許されない」と指摘。同改革で所得や消費の拡大、出生率の改善につなげる考えを示した。外国人材の受け入れをめぐっては、現在の技能実習制度で期間を超えて不法就労になるケースが多発するなどの問題点がある。首相の表明を受け、同会議では今後、介護や建設など分野ごとに外国人労働者の受け入れ数を決めて管理する制度などを検討。単純労働の外国人受け入れには自民党の一部に異論があるため慎重に検討を進める見通しだ。

日本、世界競争力8位に後退  世界経済フォーラム

世界経済フォーラムが9月28日発表した2016年版の「世界競争力報告」によると、日本の総合順位は前年より2つ下がり8位だった。07年から一貫して5位以内に入っていた「技術革新」が8位に下がったほか、投資家保護や企業倫理を含む「制度」が16位へと3つ低下したことが響いた。アジア勢ではインドが39位と順位を16も上げて躍進した。

木星の衛星から水蒸気? NASA、宇宙望遠鏡で確認 海の存在可能性高まる

米航空宇宙局(NASA)は9月26日、宇宙望遠鏡による観測結果をもとに、木星の衛星「エウロパ」の地表から水蒸気が噴出している可能性があると発表した。エウロパは地球以外の太陽系で生命が存在する可能性が高い星のひとつで、内部に海が存在する可能性が高まった。研究成果を29日付の天文学誌に論文として掲載する。エウロパが木星の前を通過する瞬間を狙い、ハッブル宇宙望遠鏡が10回撮影したところ、水蒸気とみられる噴出の影を3回確認できた。200キロメートル上空まで噴き上がっていたという。