受験を通して、多くの受験生・保護者が、「学力の向上に役立った」「精神的成長に役立った」「力を試すことができた」と回答

 株式会社栄光(東京都千代田区、下田勝昭 代表取締役社長)が運営する栄光ゼミナールが、2021年1月23日~3月31日にかけて、この春、国立・公立・私立高校を受験した受験生とその保護者を対象に、「受験生アンケート」を実施。その結果を公表した。

 受験生に、第一志望校を決定した時期を聞いた。最も多かったのは「中3の夏休み以降」(60.4%)。

「高校受験では、内申点と試験の合計点で合否判定を行うことや、内申点が出願条件であるなど、内申点が影響する場合が多い。また、模試の結果を参考に志望校選びを行う受験生も少なくない。そのため、内申点や模試の結果が出る中学3年生の夏休み以降に、第一志望校を決める受験生が多いと考えられる」と栄光は分析している。

 志望校・受験校を選ぶ上で、「学習面について重視したポイント」を、受験生・保護者にそれぞれ聞いた。

 受験生・保護者ともに最も重視したポイントは「成績・学力に相応」(受験生41.0%、保護者66.0%)だ。

 次いで、「学校の教育方針・校風」「大学への進学実績」と、受験生も保護者も、学校選びの際に学習面で重視した点は、同じ傾向にあることが明らかとなった。

 一方で、保護者よりも受験生が重視する点は「校舎や設備が整っている」「系列高校・大学に内部進学ができる」だった。

 また、「コロナ対応が適切だった」点を重視した受験生・保護者はわずかだった。

「学校選びにおいて、各学校のコロナ対応を気にかけていた家庭も一定数いるが、その他の項目の方が、より重視される傾向にあった」と栄光はコメントしている。

 受験生と保護者に、「『受験』とはどのようなものだったか」を聞いた。

 多くの受験生・保護者が、「学力の向上に役立った」「精神的成長に役立った」「力を試すことができた」と感じていることを挙げた。

 データ量の関係もあるだろうが、「親子のきずなが深まった」と感じたのは、保護者18.1%に対して、受験生は0%という結果は、多感な中高生の心情が垣間見える。

 アンケートでは、自由回答式でいくつかの質問もしている。

 受験生に対して「おすすめの勉強方法を教えてください」と聞いたところ、

・スマホはクローゼットなどの見えないところにしまい、絶対机には置かない。通知はオフにする。

・暗記は朝と夜だけでなくお風呂、トイレ、食事中、移動時間、登校中など細かな時間を有効に使う。

・時刻や場所など、日々の生活で勉強の基本とするルーティーンを決めて学習を進めた。

といった回答があった。

 また保護者には、「受験期の子どもとのかかわりにおいて、どのようなことを心がけていましたか」と聞いたところ、

・心配なことはたくさんありましたが、とにかく本人を信じて口出しせずに見守りました。

・本人の意志を尊重しながら、情報を提供していきました。生活環境をできる限り整えて、勉強しやすい雰囲気を作ることを心がけました。

といったように、受験生を尊重した対応が多く寄せられた。中には、

・反抗期と重なり、ぶつかることも多々ありましたが、勉強から逃げないことが、将来の自分の為になることを重ね重ね伝えました。

 といったようなこの時期だからこそ難しい局面がある中で、保護者の誠実さが見られる意見もあった。

 新型コロナ禍の影響については、

「コロナの影響で、公立高校では出題範囲の縮小等がありましたが、調査結果に例年と大きな傾向の変化は見られませんでした」と栄光はコメントしている。

〈調査概要〉

調査対象:栄光の教室に在籍していて、2021年に国立・公立・私立高校を受験した受験生とその保護者

調査方法:インターネット調査

調査期間:2021年1月23日(土)~3月31日(水)

回答者数:受験生144人、保護者94人

〈詳細〉

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000318.000049291.html

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