Category: 塾ニュース

自治体が奨学金を肩代わり 条件は住んで働くこと

地域での就労を条件に奨学金の返済を肩代わりする自治体が10県程度で導入している。地方では東京などへの若者の流出に歯止めがかからず、労働力不足が深刻化している。奨学金返済の負担を軽減することで地域への転入を促し、労働力の確保につなげる。2014年度に奨学金を利用している大学生・短大生は103万8000人で、全学生数に占める割合は38.7%。授業料や入学料が高止まりしており、奨学金の利用者が増えているとされる。返済に苦しむ人も多く、3カ月以上延滞している人は約17万人にのぼる。

新人弁護士の平均年収 2010年度と比べ210万減

法務省の調査で2015年の新人弁護士の平均年収は568万円となり、5年前の10年に比べ210万円減ったことがわかった。新人ばかりではなく、全体的に弁護士の平均年収は低下傾向にある。15年の弁護士の平均年収調査は、法務省が日弁連などの協力を得て今年3月に実施。弁護士2万1313人に調査票を送り、7912人から回答を得た(回収率37%)。収入源だった消費者金融への過払い金返還請求の業務が一巡したほか、法曹人口の拡大で「弁護士余り」の状況が続いていることも背景にあるとみられる。

次期学習指導要領 小学5、6年生の英語授業時間を70時間に

文部科学省は8月1日、文科相の諮問機関、中央教育審議会(中教審)の特別部会に、小中高校の次期学習指導要領改定に向けた審議のまとめを示した。国際化に対応するため、小学5、6年生の英語を正式な教科にし、年間授業時間を70(単位時間45分)にする。高校の科目は、思考力や表現力を重視する大学入試改革と一体的な改革を目指し、地理歴史や国語を中心に大幅に再編。日本史と世界史を融合し近現代を中心に歴史を考察する新科目「歴史総合」を設ける。

配偶者控除を「夫婦」に転換 政府税調、9月から議論

政府の税制調査会は専業主婦世帯らを優遇する配偶者控除の見直しや子育て世帯の税負担軽減などを柱にした所得税改革の議論を9月から始める。配偶者控除は夫婦であれば妻の年収にかかわらず一定額を控除できる制度への転換を軸に検討する。自民党税制調査会も今秋から2017年度税制改正議論を始める。ビールや発泡酒などの税額を統一する酒税の改革に踏み出せるかも焦点だ。

化学五輪 日本代表は金1銀3 参加4人全員がメダル獲得

文部科学省は8月1日、世界の高校生らが参加し、ジョージア(グルジア)で開かれた「国際化学オリンピック」で、日本代表4人のうち、1人が金、3人が銀メダルを獲得したと発表した。金は海陽中等教育学校(愛知県)5年の坂部圭哉さん(16)。銀は筑波大付属高(東京都)3年の秋山茂義さん(17)、灘高(兵庫県)2年の海士部佑紀さん(17)と同2年の平翔太さん(16)。坂部さんは今月20日から三重県津市で開かれる「国際地学オリンピック」にも出場予定。

ポール・スミスの活動の軌跡をたどる展覧会を開催

英国の人気デザイナー、ポール・スミス(70)の活動の軌跡をたどる「HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH」展が、東京都内で開かれている。最初に開いた小さな店の再現やデザインの発想源、過去の作品など約2800点が並び、伝統性の中にも明るさや遊び心に満ちたポールの服作りの核心に迫る展示になっている。会場に入ると、壁にポールが10代から集めた写真や絵画が約400点、有名作家の作品から子供の落書きまでぎっしりと並ぶ。8月23日まで、台東区の上野の森美術館で。

大規模私立大学 来年度の入学定員の増加幅が4倍になる可能性あり

文部科学省の発表で、全学年の定員が計8千人以上の大規模な私立大学で、来年度の入学定員の増加幅が4760人に上り、今年度(1200人)の約4倍になる可能性があることがわかった。定員増の規制本格化を前に、駆け込み申請があったとみられる。文科省によると、来年度の定員増を希望する私大は例年通り、3月と6月に申請。6月には20大学から計2058人の申請があり、このうち大規模大は中央大(東京都)、明治学院大(同)、神戸学院大(神戸市)の計894人だった。

欧州音楽配信大手スポティファイ、日本上陸 有料版は月980円

スウェーデンの音楽配信サービス大手、スポティファイは近く日本でサービスを始める。無料版と月980円の有料版を用意する。同社は聴き放題の音楽配信の先駆けとして知られる。広告収入で稼ぐ無料版を中心に利用者を増やしてきた。日本でもほぼ海外同様のサービスを提供する。2006年に創業したスポティファイは世界に1億人超の利用者がおり、最大手の一角。広告表示がない有料版の会員数も約3000万人を数える。日本での展開については電通と資本・業務提携を結んで進出準備を進めてきた。

 今夏にも日本で試験サービスに乗りだし、今秋から一般向けに事業を開始する見通しだ。楽曲提供についてエイベックス・グループ・ホールディングスやユニバーサルミュージックなど主要なレコード会社と合意したもよう。

桜丘中高・全生徒、全教職員にiPadを導入

学校法人桜丘 桜丘中学・高等学校(東京・北区、立野有文理事長)は、2013年度から開始したICT教育の結果、16年度から全校生徒・全教職員がiPadを活用した学校生活を開始した。桜丘中高は、13年度より、専任教職員がiPadを導入、翌14年度の中高新入生より、生徒への導入を段階的に進めてきた。

16年度は、約1080名の全校生徒に約100名の専任・非常勤講師を含む全教職員がiPadを使用し授業やホームルームを中心に学校生活のあらゆる場面において、創造的な活用を試みる。

東京個別指導学院、会話重視の英検対策講座

東京個別指導学院は英会話学校のベルリッツ・ジャパン(東京・港)と組み、27日から実用英語技能検定(英検)の対策講座を始める。東京個別の12拠点で開講し、1回80分の授業のうち40分間、ベルリッツの外国人講師がリスニングとスピーキング対策を指導する。2020年度の大学入試改革を前に、英語4技能(聞く・話す・読む・書く)を評価する英検の受検ニーズが高まっている。講座の対象は英検準2級・2級の合格を目指す生徒。全10回で、価格は税別4万8000円。