埼玉大学は11月5日、さいたま市内のキャンパスに図書館の新棟を開設した。新棟「ラーニングコモンズ」は地上3階建てで延べ床面積は約1600平方メートル。事業費約4億円を投じた。既存の図書館に隣接しており通路で往来できる。10人程度で使用できる予約制の学習室を3室整備。パソコンも用意しゼミの発表準備などに活用することを想定する。映像機材やマイクなどを置いた定員30人程度の個室も2室用意した。旧棟は従来通り図書スペースとして活用。新棟で学生同士の議論を促す一方、旧棟では静かに学習できる環境を整える。
三省堂(東京)が小中学校の校長ら11人を集めた会議で検定中の教科書を見せ、謝礼を渡していた問題で、11人が所属する教育委員会は10月30日、不適切な行為だったとして、処分の検討などを始めた。当時11人のうち長野、兵庫、大阪、奈良、京都、福岡、大分の7人が中学校長で埼玉が中学教頭、岐阜が小学校長、山梨が小学教頭、青森が市教委指導主事だった。同社が昨年11月に会議について文部科学省に報告した際、北口克彦社長の判断で、謝礼支払いの事実を伏せていたことも分かった。
今回の採択時に埼玉、長野、岐阜、大分の4人は各県内の市町村で採択に関わる立場になり、京都の1人は府内の市町村に指導、助言をする審議会の委員となった。同社の教科書を推すような発言はなかったとされる。
政府は10月30日、2015年度の文化勲章を、ノーベル生理学・医学賞を受賞する天然物有機化学・薬学の大村智氏(80)、同物理学賞を受賞する素粒子・宇宙線物理学の梶田隆章氏(56)、俳優の仲代達矢氏(82)、神経科学の中西重忠氏(73)ら7人に贈ると発表した。文化功労者には俳優・司会・エッセーの黒柳徹子氏(82)ら16人を選んだ。文化勲章はほかに、法律学・行政法学の塩野宏氏(84)、染織の志村ふくみ氏(91)、光通信工学の末松安晴氏(83)が受章する。
文化功労者は梶田氏が文化勲章と同時受章となるほか、情報科学・認知科学・学術振興の安西祐一郎氏(69)▽脚本の橋田寿賀子氏(90)▽細胞生物学の大隅良典氏(70)▽分子生物学の岡崎恒子氏(82)▽スポーツの川淵三郎氏(78)▽政治学の佐々木毅氏(73)▽歌舞伎の尾上菊五郎氏(73)▽生化学・分子生物学の西村暹氏(84)▽箏曲の野坂操寿氏(77)▽狂言の野村万作氏(84)▽民俗学・地方文化振興の野本寛一氏(78)▽応用物理学の浜川圭弘氏(83)▽漆芸の三谷吾一氏(96)▽小説の皆川博子氏(85)。
株式会社全教研(福岡県福岡市、中垣一明代表)は、今年から「プログラミング道場」のブランド名でプログラミング教育に積極的に投資をおこなっている。去る10月18日(日)には、阪急百貨店博多店内にて、小学生向けのプログラミング特化型の日帰りキャンプ「Code CAMP」を開催。会場内は定員を越える来場者があり、予想以上の反響に同社の担当の秦氏は「手応えを感じた」という。
当日の内容は、ロボット型や車型ロボットのミッションに各々が取組みというもの。中でもダイセン電子工業製の車型ロボットを用いたミッションでは、同社が用意するコースを参加した生徒が自らのロジックや走り方を考えてミッションを果たすというもので、楽しみながらSTEM教育を自然と体験させるイベントとなった。今後も「Code CAMP」は順次、開催し、11月10日、12月9日にはマレーシアでも予定している。
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