舞踏家の土方巽(1928~86年)の功績を伝える美術館が10月下旬、秋田県羽後町にオープンする予定だ。約50年前、土方の姿を捉えた写真集の撮影現場となった縁があり、住民有志が発案した。土方は白塗りの肉体で感情を表現する前衛芸術「暗黒舞踏」の創始者。30代だった昭和40年秋、田園風景が広がる羽後町の田代地区を突然訪れ、子供を抱きかかえて田んぼの中を走るなど奇抜なパフォーマンスを披露。その様子を若手写真家だった細江英公さんが撮影、44年に写真集「鎌鼬」を出版した。
米グーグルは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と組み、今秋にも日本でスマートフォン(スマホ)を使った電子決済サービス「アンドロイドペイ」を始める。日本はIC交通乗車券「スイカ」や「楽天Edy(エディ)」などが普及するが、利用は国内に限られる。「世界仕様」のサービス上陸で、消費者は海外でも自分のスマホで買い物ができるようになる。
スマホ決済を巡っては米アップルも「アップルペイ」と呼ぶ独自サービスを日本で始める準備を進めているもようだ。スマホの基本ソフト(OS)を握る世界2強が参入することで、国内勢との顧客の囲い込み競争は激しくなりそうだ。世界で使える便利さや他のサービスとの連携など使い勝手の良さで消費者の支持を集め、利用可能店舗を増やせれば、勢力図を塗り替える可能性もある。