Archive for: 12月 2023

順天堂大学 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「2023年度 大学発新産業創出基金事業プロジェクト推進型 起業実証支援」の採択決定

 順天堂大学(新井 一 学長)は、事業プロモーターBeyond Next Ventures株式会社と共同で、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が公募した「2023年度 大学発新産業創出基金事業プロジェクト推進型 起業実証支援」に申請し、採択さた。

「大学発新産業創出基金事業プロジェクト推進型 起業実証支援」

採択の概要
プロジェクト名:革新的細胞運命変換技術による人工膵島の開発と1型糖尿病根治治療法の実用化
研 究 代 表 者 :順天堂大学大学院医学研究科 難病の診断と治療研究センター 特任教授 松本 征仁
 
■プロジェクトのポイント
 再現性の高いダイレクトリプログラミング技術の開発(次世代型の細胞運命変換療法)。超高効率で安全性が高く、体細胞から機能的インスリン産生細胞を作出。全ての1型糖尿病患者に対する新規治療法を実現するスタートアップ設立を目指す。
 
■内容と今後の展開
 細胞の運命を変換するダイレクトリプログラミング技術は、多能性幹細胞を介さずに体細胞から目的とする細胞への誘導を可能にする。試験管内および生体内でダイレクトリプログラミングを可能にする技術は、次世代型の再生医療技術として注目を集めている。細胞運命の変換技術はこれまでの治療とは異なり、不要な細胞を除去する、もしくは必要な細胞を補充するだけでなく、不要な細胞を必要な細胞に変換することが可能になるため、これまで治療や治癒ができないと考えられてきた難治性疾患に対しても高い有効性を示すことが期待されている。さらに他家移植のみならず、患者由来の体細胞を目的とする膵β細胞へ分化転換させることが可能となるため、より安全で多くの患者を救済し得る革新的な技術として大きな期待が寄せられている。

 順天堂大学では、この細胞運命の変換技術を用いて超高効率に膵β細胞を創り出し、ヒト体細胞を用いた有効性と品質の開発・検証を実施する。難治性疾患診断治療学/難病の診断と治療研究センター 松本征仁 特任教授らが見出したK因子は体細胞Aから体細胞Bへと垣根を越えて細胞の運命を超高効率に変換させることが明らかとなっている。将来、臨床試験には多くの労力と費用が必要となるため、本製品の開発が順調に進んだ暁には、多くの1型糖尿病患者に届けられる細胞運命変換技術を基軸とするベストインクラス(当該分野の最適)の革新的な創薬、そしてスタートアップ設立によるグローバルな展開に挑戦し、再生医療分野のゲームチェンジャーとして患者に新たな治療選択肢を提供することを目指す。

〈参考〉
<科学技術振興機構(JST) HP 大学発新産業創出基金事業プロジェクト推進型 起業実証支援>
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1653/pdf/info1653.pdf

ユニフォームネット 魅力的な会津型×バンダナをデザイン 地元文化と学生を繋ぐデザインコンペ開催

 ユニフォーム専門商社㈱ユニフォームネットは、創業の地である福島県内での取り組みや地域への貢献を目指した活動を行ってきた。学校法人国際総合学園FSGカレッジリーグ 国際アート&デザイン大学校(福島県郡山市)との産学連携事業は2019年からスタートし、今年で五回目となる催し。

 今回のデザインコンペの大きな題材となるのが、喜多方の染型紙「会津型」。 会津型は、江戸後期から昭和初期にかけて福島県で広まった染型紙。その良さを引き出すために、デザインテーマは「バンダナ」に決定。会津型を管理する喜多方市協力のもと、国際アート&デザイン大学校在校生よりデザインを募り、優秀作を選出した。

 喜多方の染型紙「会津型」とは江戸時代から着物の柄を染めるため使われてきた染型紙(そめかたがみ)。
伊勢白子や京都、江戸に並ぶ一大産地として喜多方(福島県会津地方)にも染型紙文化があり、東北地方の服飾文化に寄与してきた。近代化が進む時代の流れの中で1935年頃に途絶えたものの、その半世紀後に現存する染型紙約37,000点が発見された。
 現在では福島県及び喜多方市の有形民俗文化財となり、研究資源として保存、管理され、近年ではその魅力を伝える活動が盛んに行われている。

■本年度の受賞作
 今回のデザインコンでは総勢26名の力作が集まった。柄を活かしたデザインが多く、レベルの高さが感じられる中、FSG学園祭投票や関係各位による投票を経て、喜多方市長賞1名、優秀賞3名が決定した。捺染技術を持つ平半染工株式会社(福島県須賀川市)の力を借りて喜多方市長賞デザインバンダナ実物を作成。12月に国際アート&デザイン大学校校舎にて開催した表彰式で参加学生全員に最優秀賞のバンダナを贈呈した。

 過去4回のコンペでは、会津型という題材はそのままに、Tシャツ、サンダル、ワインボトルラベル、賞状と各回でテーマを決めて実施してきた。今回はその4回よりもデザインレギュレーションを緩和し、一辺約50cmのバンダナの中に、参加学生が思い思いにデザインを描いた。自由度が高いからこそ、参加学生が細かい部分にまで創意工夫を重ねたのが第五回目の特長となった。

学研教育総合研究所 小学生・中学生の日常生活に関する調査を実施

 株式会社学研ホールディングス(東京・品川区、宮原 博昭 代表取締役社長)の調査・研究機関である学研教育総合研究所は、2023年10月27日(金)~11月1日(水)の6日間、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、全国の中学生の子どもを持つ保護者を対象に「中学生調査」を実施し、小学生調査では1,200名、中学生調査では600名の有効サンプルを集計した。今回は、小学生調査および中学生調査のうち、ふだんの生活実態や生活意識に関する結果を「小学生・中学生白書 小学生・中学生の日常生活に関する調査」として2023年12月22日に公表した。

URL:https://www.gakken.jp/kyouikusouken/whitepaper/index.html                  調査協力機関:ネットエイジア株式会社

お正月にもらったお年玉
小学生では平均21,064円、2年連続の減少から一転、増加に
中学生では平均27,255円、2020年調査から1,544円減少

 今年(2023年)のお正月にもらったお年玉の総額(すべてを足した額)をきいたところ、小学生では平均21,064円、中学生では平均27,255円でした。

 平均額を過去の調査と比較すると、小学生では2020年21,241円→2021年20,823円→2022年20,047円→2023年21,064円と、2年連続の減少から増加に転じた。コロナ禍の影響が一定の落ち着きを見せ、2023年のお正月は帰省先に親族・親戚が集まるケースが増えたと予測する。他方、中学生では2020年28,799円→2023年27,255円と1,544円の減少となった。

「推しがいる」小学生の53%、中学生の66% 推しのジャンルは?
小学生男子の1位「YouTuber」、小学生女子の1位「アニメ・まんがキャラクター」、
中学生男子の1位「YouTuber」、中学生女子の1位「アイドル」

 “推し活”についてきいたところ、“推し”がいる人の割合は、小学生では52.7%、中学生では66.0%となった。男女・学年別にみると、小学生男子では49.0%、小学生女子では56.3%、中学生男子では59.0%、中学生女子では73.0%と、いずれも女子のほうが高くなった。

 “推し”のジャンルをみると、小学生男子の1位は「YouTuber」、小学生女子の1位は「アニメ・まんがキャラクター」、中学生男子の1位は「YouTuber」、中学生女子の1位は「アイドル」だった。

「今、悩んでいることがある」小学生の42%、中学生の61%
小学生の悩み事1位「学校での友だち関係」、中学生の悩み事1位「学習に関すること」
「不安や悩みがあっても相談しない」小学生の11%、中学生の9%

 悩み事についてきいたところ、今、悩んでいることがある人の割合は、小学生では41.6%、中学生では60.8%となった。男女・学年別にみると、小学生では男子が42.2%、女子が41.0%と男子のほうが高くなったのに対し、中学生では男子が59.7%、女子が62.0%と女子のほうが高くなった。

 今、悩んでいることをみると、小学生では「学校での友だち関係」、中学生では「学習に関すること」が1位だった。

 また、不安や悩みがあるときに相談するかをきいたところ、小学生では「相談する」が89.4%、「相談しない」が10.6%、中学生では「相談する」が90.7%、「相談しない」が9.3%となった。男女・学年別にみると、「相談しない」と回答した人の割合は、小学生男子11.5%、小学生女子9.7%、中学生男子11.3%、中学生女子7.3%と、いずれも男子のほうが高くなった。

 不安や悩みがあるときに相談する相手をみると、小学生・中学生ともに1位は「母親」で、小学生では「父親」が2位、中学生では「友だち」が2位だった。

【小学生調査】

●小学生の好きな食べ物
「おすし」は2000年調査以降不動の1位、2位「ラーメン」3位「カレーライス」

●小学生が今年のお正月にもらったお年玉
もらった金額は平均21,064円、2022年調査から1,017円増加

●小学生のお年玉の使い道
「貯金」がダントツ、2位「おもちゃ」3位「ゲーム機・ゲームソフト」

●「今、悩んでいることがある」小学生の42%
悩み事のTOP3は「学校での友だち関係」「学習に関すること」「学校での先生との関わり」

●「推しがいる」小学生の53%
推しのジャンルTOP2は「アニメ・まんがキャラクター」「YouTuber」

●イメージする“憧れる大人像” 
1位「心優しい人」2位「お金持ち」3位「朗らかで明るい人」

【中学生調査】

●中学生が今年のお正月にもらったお年玉
もらった金額は平均27,255円、2020年調査から1,544円減少

●中学生のお年玉の使い道 
1位「貯金」2位「お菓子などの食べ物」3位「本・雑誌」

●「今、悩んでいることがある」中学生の61%、3年生では68%
悩み事の1位は「学習に関すること」、2位は「学校での友だち関係」、
3位は「学校での先生との関わり」

●「推しがいる」中学生の66%、推しのジャンルは?
男子の1位「YouTuber」、女子の1位「アイドル」

●中学生がイメージする“憧れる大人像”
1位「心優しい人」、2位「朗らかで明るい人」、3位「お金持ち」
男子では「誠実な人」、女子では「朗らかで明るい人」が2位

■株式会社学研ホールディングス(GAKKEN HOLDINGS CO.,LTD.)

https://www.gakken.co.jp/

科学技術・学術審議会 第71回総会

 12月22日、科学技術・学術審議会 第71回総会が開催され、大野会長から盛山大臣へ「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」についての建議が手交された。総会には今枝副大臣、本田大臣政務官も出席した。

本建議では、
〇地震・火山現象の解明と発生予測を目指す観測研究を一層強化するとともに、津波や火山灰などの災害誘因予測や防災リテラシー向上のための研究を充実すること
〇理学、工学、人文学・社会科学の連携を強化し、「総合知」により成果を創出すること
など、約3年間の議論の上で策定された令和6年から10年度の計画がまとめられている。

 盛山大臣は、とりまとめへの委員皆様の尽力に感謝を申し上げるとともに、地震調査研究推進本部や来年4月に設置される火山調査研究推進本部の下で関係機関一体となって調査研究を推進していくとし、本計画における基礎研究は両本部の取組の科学的・技術的な裏付けとなる大変重要なものだと話した。
そして、
「災害の軽減という国民の期待に応えるためにも、関係省庁と連携して、関係機関において地震・火山の観測研究が着実に実施できるよう、しっかり取り組んでまいります。」
と述べた。

▶科学技術・学術審議会(第71回)配布資料(文部科学省HP)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu0/shiryo/mext_00015.html

月刊私塾界2024年1月号(通巻513号)

巻頭言

謹賀新年

 第3次AIブームと云われて久しい。これは爆発的に普及したインターネットとともに、ビッグデータを使った機械学習が広がり、更にディープラーニングの開発により拍車がかかる。

 しかし、AIと言えばGoogleやIBM、マイクロソフトなどが代表的企業で、日本企業の名は出て来ない。この彼我の差や如何に。答えは、若手が権限や発言権を持っているかどうかに因る。硬くなってしまった頭では、新しい世界を創造、想像できない。

 ノーベル物理学賞に輝く天野 教授は、24歳時の窒化ガリウム結晶創製という研究成果で受賞した。アインシュタインは25歳時の研究で受賞した。アップルやマイクロソフトの創業者が頭角を現すのも20代前半である。

 学習塾業界でも同じような現象が起きている。AIを利用したアダプティヴラーニング、探究学習、ICTをフル活用した英語教育、そして授業料無料の学習塾などなど。皆20代から30代半ばの方が立ち上げている。どれも斬新なアイデア満載だ。古い世代では及びもつかないフォーマットである。

 彼ら彼女らに共通することがある。世の中を変えようとする強い意志、利益一辺倒でない、基本的にオープンソースであり独占しない、アライアンスに対してもオープン、覇権を目指さないなどだ。

 AIが普及し、多くの仕事がなくなると云われるが、前記のようなマインドであれば、恐れることは無い。そして社会を変革することを期待する。 

(如己 一)

目次

  • 16 CatchUp1 株式会社エスイーシー 教務力の強化により生徒募集が順調に推移
  • 18 CatchUp2 株式会社エドベック AI時代にナンセンスな英語評価から脱却を
      最先端AI技術を搭載した英語スピーキング 評価・問題作成プラットフォーム
  • 24 HOT TOPICS 01 ニュース作文コンクール 受賞者東京の部表彰式 2023
  • 26 HOT TOPICS 02 私塾協同組合連合会・東京私塾協同組合 共催  第24回 全国研修大会
  • 28 HOT TOPICS 03 融合の1年から、新結合の1年へ。
  • 32 挑む私学 中京高等学校
  • 35 目次・巻頭言
  • 36 NEWS ARCHIVES
  • 64 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 65 【特集】編集部が選んだ 2023年重大ニュース 注目のキーワード2024
  • 80 SPECIAL REPORT 独自のネットワークを持つNEAが 秋の特別セミナーを開催
  • 86 TOP LEADER Interview 日本の教育カンパニーとして世界にも貢献。 株式会社スプリックス
  • 96 企業研究(131) 株式会社W&SE
  • 99 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(359)
  • 100 疾風の如く(173)オンライン高校数学克服塾 MeTa(東京都)代表 春日 幹雄 さん
  • 102 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(128)
  • 104 白書界隈徘徊話(105)
  • 106 For Whom the 塾 Tolls(29)
  • 108 塾の家計簿(77)
  • 110 自ら動き出すチームにする方法(112) 中谷彰宏
  • 112 シン・ジュクジン(26)
  • 113 芸術見聞録(126)
  • 114 わが子、就学中(34)
  • 115 塾長の机
  • 116 為田裕行の「教育ICT行」(106)
  • 117 10¹⁵ PETA(34)
  • 118 現代学習塾経営概論(10)
  • 119 Opinion from School(54)
  • 120 林明夫の「歩きながら考える」(221)
  • 122 新・授業改革を目指して(136) 石川幸夫
  • 124 私塾界インサイト(70)
  • 128 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(26)
  • 130 咲かせよ桜(107) 小林哲夫
  • 134 論点2024(1) 幼児教育・保育無償化について
  • 138 編集後記
  • 140 Book Review
  • 142 塾長のためのガジェット講座

令和5年度スポーツ功労者顕彰(プロスポーツ分野)授与式

 12月21日、盛山大臣は、「令和5年度スポーツ功労者顕彰(プロスポーツ分野)授与式」に出席し、プロスポーツ分野において、特に優れた成果を挙げた者、多年にわたりスポーツの向上発展に貢献した者として本顕彰を受賞された3名の方に、顕彰状を授与した。

 令和5年度は、綾部美知枝 氏(女子サッカー)、舘信秀 氏(モータースポーツ)、東福寺保雄 氏(モーターサイクルスポーツ)が受賞した。

 盛山大臣は、受賞者3名の御功績を紹介し、長年にわたる御尽力と、我が国プロスポーツ界を築きあげてきたこれまでの御功績に感謝を伝えるとともに、引き続き、皆様とともに 日本のスポーツの更なる発展に取り組んでまいりたいと述べた。

▶令和5年度スポーツ功労者(プロスポーツ分野)功績概要一覧
https://www.mext.go.jp/sports/content/20231218-spt_sposeisy-000033117_1.pdf(PDF:142KB)PDF

スポーツ功労者顕彰(プロスポーツ分野)とは平成2年度から行われ、プロスポーツ分野において、日本のスポーツ振興に関し特に功績顕著な者に対して贈られる文部科学大臣顕彰。令和5年度は内閣総理大臣賞である「日本プロスポーツ大賞」 (主催:(公財)日本プロスポーツ協会)と合同で式典を実施。

ヘッドウォータースコンサルティング 東京都教育委員会と共同で都立学校生を対象にアプリ作成ワークショップを開催

 株式会社ヘッドウォータースコンサルティング(東京・新宿区、加藤 健司 代表取締役)とAIソリューション事業を手掛ける株式会社ヘッドウォータース(東京・新宿区、篠田 庸介 代表取締役)は、東京都教育委員会が都立学校生を対象に企画した「みんなでアプリ作ろうキャンペーン」の「アプリ作成ワークショップ」を開催した。

「みんなでアプリ作ろうキャンペーン」は、日本で不足しているIT人材を東京都がより多く供給していく目的で運営されている。都立学校生を対象に、授業や課外活動を通して開発したアプリの公開ができる環境を整備し、身近な問題や国・都の問題に関心をもってDXで解決することを学ぶ機会を提供している。

名 称:みんなでアプリ作ろうキャンペーン
実施期間:令和5年6月1日から令和6年3月中旬まで
付与アカウント数:最大5,000名
アカウントでできること:Microsoft Power Apps 有償版の利用
申込方法:学校を通して教育委員会に参加申込み表を提出

詳細は下記へ
https://infoedu.metro.tokyo.lg.jp/minnadeapli.html

■ヘッドウォータースグループによる「アプリ作成ワークショップ」について
①ワークショップ開催
アプリ作成について学べるワークショップを開催し、延べ3,550人の学生が参加した。
期 間:令和5年6月、7月、8月
形 式:1クラス40名程度、約4時間のワークショップを合計で14回実施
内 容:Microsoft Power Platform を使い、アプリの設計から開発まで体験する中高生向けカリキュラムを提供。講師やメンターをヘッドウォータースグループ社員が務めた。

②サポートサイトの運営
令和5年7月1日から9月30日まで、「みんなでアプリ作ろうキャンペーン」の参加者へ向けて、サポート情報の案内やチャットによる開発支援を行うサポートサイトを運営した。

N/S高で文部科学省のメタバース実証調査を実施

 学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校、S高等学校は、学園で導入しているバーチャル教材を企画・開発する株式会社バーチャルキャストと共同で、同社が文部科学省より受託した「令和5年度文部科学省における基本的な政策の立案・評価に関する調査研究(中等教育段階における通信制学校へのメタバース活用を見据えた技術的な課題と論点の実証調査)」を実施する(受託期間:2023年11月〜2024年3月)。

 日本の学校でのコンピューターの活用状況は、2018年の経済協力開発機構(OECD)の調査で最下位となるなど、ICT環境整備が急務とされてきた。文部科学省は、全国の児童生徒が1人1台使用できるPC端末を用意し、通信ネットワークを整備する「GIGAスクール構想」を2019年より実施するなど、教育DXを推進している。この取り組みの結果、2022年の同調査で、日本は3分野(読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシー)において世界トップレベルの習熟度となっており、その要因の一部に、生徒が学校でのICT機器の使用に慣れ、授業改善が進んだことで、読解力や科学的リテラシーの上昇が見られたことが挙げられている。

 今後より教育DXを加速させるため、デジタル教科書・デジタル教材の導入、クラウド環境の整備なども検討されている。また、単に紙からデジタルへの移行を目指すだけではなく、子どもたちの学び方そのものを変革することが重要視されており、メタバース・AR・VR、生成系AIといった最先端技術や教育データの利活用に向けた実証調査・研究も行われている。

 学校法人角川ドワンゴ学園は2021年に、バーチャルキャストが運営するメタバースプラットフォーム「バーチャルキャスト」の機能を基に開発したバーチャル教材を導入し、履修可能なバーチャル授業は現在6,000本を超えている。生徒はメタバース空間を利用して、理科の実験や歴史的遺産施設への訪問、面接練習や英会話レッスンのほか、バーチャル体育祭、バーチャル修学旅行、入学式などのイベントにも参加することができる。

 学園とバーチャルキャストが実施してきたメタバース空間上での学習機会の提供やプラットフォーム構築、通年でさまざまな授業・行事を企画運営し新しい学習体験を推進している実績から、学校法人角川ドワンゴ学園では、文部科学省から委託を受け、遠隔教育、通信制高校などへのメタバースの導入を検討するにあたっての実証調査を行うことになった。

 今回の実証調査では、メタバースを学校現場に実装する上での要件調査を実施する。
 メタバース上でN/S高の生徒が参加するグループワークやオンライン英会話学習、特別授業、ネット部活といった各取り組みを通じて、VRデバイスやアプリの使用感、コミュニケーションの取りやすさなどを調査する「UXの課題特定」と、使用するデバイスやアプリごとの同時接続数およびパフォーマンスや安定性、必要なネットワーク帯域幅などを調査する「同時接続可能数やネットワーク要件」について、意見やデータ集計を行う。また、この調査結果をもとにした、今後のメタバースの利活用方法についての整理、メタバース上で取得できる情報の取り扱い方についての検証なども実施する。

 受託期間は2023年11月から2024年3月までで、2024年3月には、この実証調査の結果をとりまとめて文部科学省に提出する予定。調査結果は後日、文部科学省から公表される。
 学校法人角川ドワンゴ学園とバーチャルキャストは、この実証調査を通じて、教育現場へのメタバース実装の実態把握を行うとともに得られた知見を広く共有し、さらなる普及に貢献できればと考えている。

文部科学省「令和5年度文部科学省における基本的な政策の立案・評価に関する調査研究(中等教育段階における通信制学校へのメタバース活用を見据えた技術的な課題と論点の実証調査)」概要
【受託期間】2023年11月~2024年3月
【実施者】株式会社バーチャルキャスト、学校法人角川ドワンゴ学園
【調査対象】角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校の生徒、教職員
【調査内容】
A.メタバースの教育への実装上におけるUXの課題特定(使用するデバイスやアプリごとの教職員及び生徒の使用感アンケート、VR酔いの調査、教職員間・生徒間・教職員と生徒間それぞれのコミュニケーションの取りやすさの調査、教職員の学習活動や成果物の評価のしやすさの調査)
B.メタバースの同時接続可能数やネットワーク要件の調査(使用するデバイスやアプリごとの同時接続数の調査、増加した場合のパフォーマンスや安定性への影響、使用するデバイスやアプリごとに必要なネットワーク帯域幅の調査、メタバースの品質や快適性にどのような影響があるかの検証)
C.A及びBの調査を実施したうえでの遠隔教育にメタバースを活用するフィージビリティ整理
D.メタバースで取得できる情報の取り扱い(メタバース上で取得できる教育データの収集・保管・共有に関連する国内外の法律や規制の調査、国内外のプラットフォームのプライバシーポリシー及びデータの利活用状況の調査、専門家を含めたワークショップによる論点の整理)
【使用アプリ】
2Dメタバース:oVice、Gather
3Dメタバース(ヘッドマウントディスプレイあり/なし):Cluster、VRChat、RecRoom
【実施内容】
ワークショップ、オンライン英会話学習、オンライン特別授業、ネット部活のコミュニティ活動など
【当学園のメタバース活用実績】
・バーチャル学習

・入学式

・バーチャル体育祭、バーチャル修学旅行

・Meta日本法人Facebook Japanと連携した次世代XRクリエイター向け教育プログラム「Immersive Learning Academy」

中高生向け探究学習コンテスト「本気de地域探究プロジェクト」の最終審査で広尾学園小石川高等学校の植原鈴音さんがグランプリを獲得

 パナソニック サイクルテック株式会社は、RESAS活用教育推進委員会が主催する「自宅de地域探究」に協賛し、中高生向けに「本気de地域探究プロジェクト」を実施した。
 このプロジェクトでは、中高生のみなさんが電動アシスト自転車についての探究学習を行い、課題抽出とそれを解決するアイデアをパナソニック サイクルテックへプレゼンした。
 このプロジェクトにおいてのパナソニック サイクルテックの役割と目的は、中高生のみなさんが探究学習を進めていく中での疑問の解決や助言などの探究学習支援を行うとともに、企画内容の審査、表彰など、民間企業の視点からサポートすることで、創造性を育む機会になることや、中高生のみなさんのアイデアが企業・地方自治体の活動に繋がり、地域を元気にすること。

 2023年12月9日に、パナソニック サイクルテック本社、及びオンラインで開催された最終審査会では一次審査を通過した8グループの高校生が、それぞれ各地域の市場調査や分析、地域課題解決のプロセスとアイデアについて発表した。
 最終審査の結果、グランプリに輝いたのは、広尾学園小石川高等学校 植原 鈴音さんの「放置自転車撲滅計画in浦安」。
続いて、準グランプリは、山形県立山形東高等学校 奈良 昴弥さんの「電動自転車による社会構造改革の未来」、RESAS活用教育推進委員会特別賞は、三重県立昴学園高等学校 山中 百合花さんの「住みやすい町大台町人口増加プロジェクト」、パナソニック サイクルテック特別賞は、長野県立松本県ヶ丘高等学校 水谷 俊介さんの「危険を予測する子ども向け電動自転車 Birds eye Bicycle ぴーちゃん」が受賞した。

<主催>
RESAS活用教育推進委員会
https://www.resas-edu.com/

<共催>
一般社団法人 SATSUMA FLAG
一般社団法人 教育ソリューション研究協議会
https://esc.or.jp/

<協賛>
パナソニック サイクルテック株式会社
https://cycle.panasonic.com/

「コエテコ byGMO」でAIを利活用するための知識が習得できる『G検定対策単語集』を提供開始

 GMOインターネットグループのGMOメディア株式会社(森 輝幸 代表取締役社長)は、運営するプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ byGMO」で、2023年12月25日(月)より、『G検定(ジェネラリスト検定)対策単語集』の提供を開始する。
『G検定』は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施する、AI・ディープラーニングの活⽤リテラシー習得のための検定試験。ディープラーニングをはじめとする、AIに関する様々な技術的な手法やビジネス活用のための基礎知識を有しているかどうかを検定する。IT・AIに関する学習を通じて、DX人材として活躍していきたいと考える人に最適だ。

「コエテコ byGMO」は、2017年11月に開設したプログラミング教育ポータルサイト。2023年6月末時点で掲載された教室数は12,800を超えている。子ども向け教育サービスだけでなく、社会人向けなどのサービスも複数展開し、老若男女問わず幅広い分野の学びの場を提供している。
「コエテコ byGMO」には、リスキングや業務のスキルアップを目的として受講をしている社会人のユーザーも多く、パソコンやスマートフォンで過去問をもとに学習ができる『ITパスポート対策講座』や『基本情報技術者 科目A(旧午前試験)修了認定過去問題集講座』を提供している。
 開発した『G検定(ジェネラリスト検定)対策単語集』は、合格に必要な約600語の用語を網羅した単語集。重要なポイントに絞ったシンプルな解説や、抽象的な概念の理解を助ける図解も充実している。PC・スマートフォンなど端末を選ばず学習でき、リスキリングに取り組む社会人でも、仕事の隙間時間に手軽に学習ができるツールとなっている。

■『G検定(ジェネラリスト検定)対策単語集』概要
 商品名
G検定(ジェネラリスト検定)対策講座
 料金
980円(税込)
 内容
『G検定』合格に必要な約600語を試験の出題順に収録
 URL
https://college.coeteco.jp/live/mlj6cyj4