放課後教室 行橋市、週3回に

福岡県行橋市は今年度から基礎学力を強化する小学生の「放課後教室」を週1回から3回に増やすほか、行橋北小を「教育ICT(情報通信技術)推進校」とし、タブレット端末を積極活用する取り組みを始める。放課後教室は基礎学力をつけるため2007年度から小学校高学年と中学生の希望者に実施している。教員免許を持つ社会人が放課後、宿題やドリルのアドバイスをするもので、小学校では昨年度、237人が参加した。今年度は小学校での実施数を週3回に増やし、基礎の定着をはかっていく。いずれも学力向上を目的としている。

パラリンピックに向け学習指導要領に「パラリンピック教育」を盛り込む

2020年東京五輪・パラリンピックに向け、文部科学省は、小中高校などの学習指導要領に「パラリンピック教育」を盛り込む方針を決めた。児童生徒に障害への理解や障害者との共生について学ばせるのが狙いで、18年度からの実施を目指す。

専門職大学、中教審に諮問 文科相

下村博文文部科学相は4月14日、実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度づくりを中央教育審議会(中教審)に諮問した。質の高い職業人養成や社会人の学び直しなどが目的で、現在の大学と同水準の教育内容とする。中教審は新たに特別部会を設置し、具体的な名称や学位の在り方、必要な教員数などの詳細を検討する。下村文科相は諮問にあたり「質の高い実践的な職業教育充実の必要性が高まっている」として、高校生の進路の選択肢拡大や就職後の社会人が学習しやすい仕組みとなるよう求めた。

「2015年版世界IT報告」日本の総合順位は10位

世界経済フォーラムは4月15日、各国・地域のIT(情報技術)分野の競争力を比較した「2015年版世界IT報告」を発表した。日本の総合順位は143カ国・地域の中で10位と前年より6つ順位を上げた。首位は前年2位のシンガポールで、04年以来11年ぶりにトップに立った。同報告はITの利用環境や活用度などを示す統計のほか、経営者へのアンケート結果をもとに競争力を分析する。日本は04年に8位だったことがあるが、2年前には21位にまで後退していた。

OECD日本の経済政策に外国人や女性の活用を求める提言

経済協力開発機構(OECD)は4月15日、日本の経済政策への提言をまとめた対日審査報告書を発表した。労働力不足の問題を優先度の高い政策として挙げ、外国人や女性の活用を求めた。企業統治の強化や労働市場改革などによるビジネス環境の改善が、生産性向上につながるとした。報告では、2015年の日本の実質成長率を1%、16年は1.4%と予測。3月時点の見通しを据え置いた。

朝食の習慣を 各大学で取り組みが始まる

大阪大学は4月9日から、豊中キャンパス(豊中市)の学生食堂で無料朝食を始める。ケロッグと連携し、同社製品のシリアルと果物、乳製品などのセットを提供。今月末までの平日午前8~10時に、1日200食を学生に無料で提供。実際は300円ほどかかるが、ケロッグがシリアルを寄付したほか、残りの費用は保護者や卒業生の寄付による基金から約100万円を充てた。学食で朝食を無料または100円で提供するサービスは関西では、1~2年前から立命館大など私立を中心に広がった。
東京経済大(国分寺市)では8日、「100円朝食」がスタートした。大学の父母の会が補助し、昨年度、期間限定で提供。今年度は土日曜を除く授業日に100食限定で実施することになった。この日のメインのおかずはシューマイにキャベツを添え、ご飯に豚汁、それに切り干し大根やひじき煮、ホウレン草のごまあえなどから選べる小鉢が二つ。メインのおかずは日替わりで、サワラの西京焼きやサケの塩焼き、から揚げ、コロッケ、肉団子などが並ぶ。都内では駒沢大や明治大で今年度も100円朝食をする予定だ。

欽ちゃん 駒大入学式に出席

駒沢大仏教学部の社会人入試に合格したコメディアンの萩本欽一さん(73)が4月8日、東京都世田谷区の同大キャンパスで開かれた入学式に出席した。会場には、黒いスーツ姿に通学用に新調した青い背負いかばんを持参して現れ、式典では合掌するなど仏教系大学ならではの光景も見られた。入学式終了後の記者会見で「学校に通って学ぶことを通して何か新しいことが生まれたら」と語った萩本さん。「すてきな若い人たちと出会いたい」と、新生活に期待を膨らませていた。

羽田―那覇片道で最安9900円 期間限定7月17日~8月30日 全日空の格安深夜便

全日空は7月17日~8月30日、羽田―那覇片道で最安9990円の深夜便「ギャラクシーフライト」を運航する。羽田午後10時55分発、那覇午前1時半着と、那覇午前3時半発、羽田午前5時50分着の1日1往復。今年は米ボーイングの旅客機「777」を運航する。座席数は昨年の約2倍の1便405席に。

英語イマージョン教育 フェリーチェ玉村国際小が開校

株式会社「群馬フェリーチェ学園」(玉村町飯塚)が私塾として運営してきたインターナショナルスクール小学部が4月4日、学校教育法に基づく設置認可を受けた私立小学校として開校式を迎える。英語イマージョン(英語漬け)教育を掲げる田村正幸校長は「語学習得の黄金期と言われる12歳までに本物の英語力を身につけさせたい」と意欲を燃やす。玉村町が昨年5月、国際教育特区を国に申請した。6月に認定を受け、「フェリーチェ玉村国際小学校」の設置認可に至った。株式会社立の小学校の開設は県内で初めて。

学童保育と子供教室一体に

校舎などの学校施設を活用しながら、放課後子供教室と学童保育を一体運営するキッズクラブは、14年度で横浜市内に89カ所ある。市は19年度までに全341の小学校区をカバーしたい考え。東京都世田谷区も「新BOP(Base of playing)」と名づけた同様のクラブを全64小学校で運営している。校舎を利用することで安全面などにも配慮。保護者が子育てに充てられる時間の違いなどにかかわらず、機能的に子供を受け入れられる環境を整えるのが狙いだ。