東京芸術大は2月23日、ロンドン芸術大、パリ国立高等美術学校、米国のシカゴ美術館付属美術大と、4大学での「共同学位」の設置に向けた連携協定を結んだ。東京芸大は新年度、10人程度の大学院生と教員がパリで2週間の共同授業を行った後に、新潟県で開かれる芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」で成果を発表する。2、3年後には、4大学の連名で修士の学位を得られるようにする方針だ。これまで、それぞれの大学と交流協定を結んできたが、今後は4大学間で教員や学生を交流させるという。
学校法人駒込学園(東京・文京区)は2月26日、同学園が創立90周年を迎えることを記念して「慈覚大師(じかくだいし)御影供天台声明公演(みえくてんだいしょうみょうこうえん)」を開催した。同学園は、前身の天台宗中学から、宗外の生徒も迎え入れ普通課程の教育をおこなう駒込中学校として、大正14(1925)年12月12日に文部省から認可を受け、翌年4月に開校した。
慈覚大師円仁(えんにん)は、比叡山の天台宗を開祖した伝教大師最澄(でんきょうだいしさいちょう)の意志を継承して数々の業績を残したことから、伝教大師とともに日本ではじめての大師号を朝廷から贈られた。今年は円仁の遷化から1150年目の遠忌にあたることから、大導師に同学園監事の天台宗知行院名誉住職の坂本観晃大僧正を迎え、声明(儀礼に用いられる仏典に節をつけた仏教音楽のひとつ )と雅楽を厳粛かつきらびやかに演奏した。
平安中期から現代に伝わる最高傑作とされる舞曲「納曽利(納蘇利=なそり)」も演じられ、今回のように30人あまりの出演者を迎えた大規模な声明公演は、国立劇場でもあまり見ることができないといい、同学園の生徒や同窓生らも参加して、日本文化の伝統や歴史を伝える貴重な催しとなった。
学習塾「開成教育セミナー」などを運営する株式会社成学社(大阪市北区、太田明弘代表)が、個別指導形態の学習塾「個別指導学院フリーステップ」のフランチャイズ(FC)教室を四国に開校する。同塾にとっては、四国で初めての教室展開となり、徳島県に2校、香川県に1校開校する。
同社は、同塾の教室展開の拡大を推し進め、直営教室の新規開校に加え、フランチャイズ展開も積極的におこなっている。そして、「個別指導学院フリーステップ」ブランドの教室を、2016年3月期を目途に、300教室運営することを目標に掲げている。同塾のは、生徒に対し細やかな気配りや目配りができる「1対2の指導」、計画的な指導を継続的に行うことができる「担任講師制」を採用している。また、2014年の大学受験では、関関同立の合格者数が672名にのぼるなど、個別指導塾としては、他塾を圧倒する大学受験指導ノウハウを持ち、フランチャイズ加盟塾に対しても、きめの細かいバックアップ体制を備えている。
FCに加盟した株式会社エスシャイン(徳島県板野郡、森誉範代表)は、四国で地域密着型学習塾を運営する「四国進学会」のグループ会社。四国進学グループは、小学生対象の学習塾からキャリアアップ支援など、幅広い年齢をカバーした教育事業を展開している。同グループでは、個別指導部門の強化を目指しており、フランチャイズ展開による新たな営業エリアの開拓を重点施策におく成学社とビジョンが合致し、今回のFC契約締結に至った。
教室は、3月2日に開校予定。成学社は、今回の3教室だけでなく、今後も四国進学会グループが運営するFC教室を拡大していくという。なお、本誌3月号の「学習塾フランチャイズ研究所」では、フリーステップのFCについて特集している。