山口大 「世界一大きな郵便ポスト」ギネスに認定

 山口大工学部の学生らが作った郵便ポストのレプリカが、「世界一大きな郵便ポスト」としてギネス記録に認定された。昨年11月に完成。最も高い部分は7,2メートル。幅3,6メートル、奥行き3メートルで体積約68立方メートル。ギネス記録は体積で競い、これまでの記録を約5立方メートル上回った。電子メールにはない、手紙の魅力をPRするのが狙い。山口県宇部市の公園に設置、今月20日から9月末まで、実際に投函できる。

小樽商科大 味覚研究で食の海外輸出後押し

 小樽商科大学ビジネス創造センター(CBC)は、外国人と日本人の味覚の違いを調査して、海外で売れる食品の開発を行う企業や人物を支援する。経営戦略の立案や起業を促し、地元経済の活性化を後押しする。CBCが主眼に置くのは、企業や地域だけでは解決できない課題への取り組み。他の地域や、国外の情報を集めるとともに、研究者が一歩引いて見渡す視点から、ビジネスの改善点や工夫を提案する役目を果たす。CBCは食の海外輸出という「実業」に結びつけるための研究の最前線に身を置く。

芥川賞に藤野可織氏 直木賞は桜木紫乃氏

 第149回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が7月17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は藤野可織氏の「爪と目」(「新潮」4月号)、直木賞は桜木紫乃氏の「ホテルローヤル」(集英社刊)に決まった。藤野氏は京都府生まれ。同志社大大学院修士課程修了。「いやしい鳥」で文学界新人賞。桜木氏は北海道釧路市生まれ。「雪虫」でオール読物新人賞。

タブレット端末1人に1台ずつ、 愛知・牛川小

 愛知県豊橋市立牛川小学校で、タブレット端末を使って学ぶ授業が始まった。NTTドコモが開発した学習プログラムを教材にして、端末はドコモが児童に1台ずつ貸し出す。ICTを活用した教育を掲げる同市と、教育分野への進出をめざすドコモの思惑が一致し実現した。今回、市の取り組みを知ったドコモ側が教材の提供を働きかけた。ドコモはタブレット端末45台を牛川小に無料で貸し出し、通信料も受け取らない。授業は1年間に全10コマで、10の世界自然遺産を学ぶ予定。

地方版の教育振興計画、市区町村の半数が策定せず

 文部科学省の調査で7月13日までに、2006年に成立した改正教育基本法で地方自治体に策定の努力義務が課された地方版の教育振興基本計画を、都道府県と政令市を除く1720の市区町村のうち半数近くが昨年までに策定していなかったことが分かった。昨年3月時点で策定していない市区町村(政令市を除く)は全体の47.8%。14.0%は「今後計画する」としているが、33.8%は「未定または検討中」となっている。都道府県と政令市はほとんどが策定済み。

国際物理オリンピック、日本は銀2・銅3 全員メダル 

 文部科学省は7月14日、世界の高校生らが参加してデンマークのコペンハーゲンで開催された「国際物理オリンピック」で、日本代表5人のうち、2人が銀、3人が銅メダルを獲得したと発表。銀メダルはいずれも灘高(兵庫)3年の榎優一さん(18)と大森亮さん(18)の2人。銅メダルは、洛南高(京都)3年の上田研二さん(17)、灘高3年の江馬英信さん(17)、大阪星光学院高(大阪)3年の沢岡洋光さん(17)の3人。国際物理オリンピックは1967年に始まり、日本は2006年から参加した。

全国小・中学生学力カップ 東京・帝国ホテルで表彰式

「全国小・中学生学力カップ2013」(小学4〜6年生と中学1〜3年生を対象とした学力テスト競技会:毎日新聞社・朝日新聞社後援)の表彰式が7月14日、東京・帝国ホテルであり、各学年の金賞(全国トップ10)受賞者68人のうち57人が参加した。競技会は6月に開かれ、全国から過去最多となる2万7200人が挑戦した。運営委員会の山本千秋委員長は「将来の日本を支える人になってほしい」とあいさつ。毎日新聞社「教育と新聞」推進本部の中村秀明本部長から毎日新聞社賞も贈られた。競技会は三重県の学習塾「eisu」が「将来役に立つ本当の学力を伸ばそう」と06年から始めた。11年から全国規模の大会になった。

不登校きっかけ、「友人関係」最多52%

 文部科学省は7月12日、中学時代に不登校だった人を対象にした追跡調査の結果を公表。調査は1999年に続いて2回目。不登校になったきっかけは「友人関係」が最多の52.9%で「勉強が分からない」も31.2%に。文科省は「対人関係や学力不足に悩む傾向は前回調査よりも顕著。分析を進め支援策の強化につなげたい」としている。調査対象は2006年度に「学校嫌い」を理由に30日以上欠席し、中学を卒業した男女約4万1千人。卒業から5年後の11年に、在校中の状況や進路、不登校による不利益があったかなどを追跡調査し、約1600人から有効回答を得た。

携帯ゲーム「毎日している」中学生が35.6%

 東京都教育委員会が今年1、2月、携帯電話やスマートフォンを持つ都内の公立校の児童・生徒1万2390人に携帯やスマホのゲームの利用時間を聞いたところ、ゲームを「毎日している」と答えたのは32.2%。高校生の9.4%は「2時間超」。スマホの利用状況は、小学生が19.1%(11年度10.4%)、中学生が35.6%(同13.4%)、高校生が66.6%(同29.5%)と急増。スマホの急速な普及で、ゲームへの依存的傾向が表れ始めた。寝不足を感じる子供も増えており、リーフレットを作成するなどして適正な利用を促している。

人工甘味料入り飲料で健康リスク増大も

 人口甘味料を使ったダイエット飲料を日常的に消費すれば、普通の清涼飲料水以上に肥満や生活習慣病のリスクが高まる恐れがあるという調査結果が7月10日の医学誌に発表された。米パデュー大学の研究チームが、ダイエットソーダに使われている人口甘味料には、体内や脳内の仕組みを混乱させる作用があることをつきとめた。ダイエットソーダばかり飲んでいる人が本物の糖分を摂取すると、血糖値や血圧を調整するホルモンが分泌されなくなるという。