習字の「筆っこ」から、キッズ向け硬筆用教材「筆っこ式 ひらがなの教科書」「筆っこ式 もち方かき方練習帳」をリリース

岐阜県可児市を拠点に「立志塾」を運営する株式会社シルヴァンブリーズ(高木悦夫代表)は、2013年から習字教室「習字の筆っこ」の展開をスタート。そして今年2月から、新たにキッズ向けの硬筆用練習教材「筆っこ式 ひらがなの教科書」と「筆っこ式 もち方かき方練習帳」をリリースする。

FC(フランチャイズ・チェーン)でも展開している「習字の筆っこ」は現在、中規模から個人経営の塾まで約60教室が導入しており、その数は年々増加している。同社の高木悦夫代表は「文科省も推奨している習字は説明不要の圧倒的なコモディティ(日用品的にありふれた)商品。当社では導入から3年で5倍の生徒を集めている」と話す。

今回、人気を集めている「筆っこ」のシリーズ商品として発売する「筆っこ式 ひらがなの教科書」と「筆っこ式 もち方かき方練習帳」は、およそ2年がかりで開発。幼稚園生〜小学2年生を対象としており、5段階に分けて硬筆文字の練習ができるようになっている。

ひらがなの教科書

5段階でひらがなの書き方を習得していく

1段階目では発音することによって音とひらがなを認識。2段階目では、クレヨンでひらがなのカタチを塗りつぶす作業を通じてひらがなの造形に馴染むようできており、3段階目ではひらがなの始筆と終筆の座標を、シールを貼ることによって覚えることが可能だ。さらに4段階目では鉛筆の正しい持ち方と安定した運び方を学び、5段階目では2〜4段階でつかんだ造形感覚を繰り返しの練習のなかで体得していく。

幼稚園生などに始筆と終筆の指導を言葉で伝えるのは難しいが、この教材を使えばどこから書いてどこで書き終えるか、自然と身につけることができる。また、なぞり書きの場合は字を覚えにくいのに対し、クレヨンで塗ったり座標を使ったりして字のカタチを認識すれば、覚えもよくなる。「文字は早く書けるようになればいいというものではなく、ゆっくり対峙することが必要」と高木代表は言う。

「筆っこ」シリーズの新商品

「筆っこ」シリーズの新商品

指導時間は1回あたり35分が目安で、週1回、4カ月で修了できるようになっている。また、シールを使って褒めるなど、子供のモチベーションを維持できるよう工夫されているこの教材は、先生の研修などは必要なく、アルバイトでも指導できるようマニュアル化されているのも特長だ。

販売価格は6800円で、すでに栃木、埼玉、神奈川などの塾での採用が決定しているという。同社では今後、幼稚園や私立小学校でも採用してもらうよう働きかけるほか、社団法人を設立して「持ち方マイスター資格」のような制度をつくる計画もある。

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