ロボ団、地元小学校にてプログラミング教育の普及推進に寄与


大阪府堺市の学童保育事業である「のびのび/放課後ルーム」。対象となっている堺市立白鷺小学校の「放課後ルーム」で、夏休み中にも関わらず、小学生たちが無我夢中になってロボット制作に取り組んでいる姿があった。夢見る株式会社(大阪府;代表取締役 重見彰則)と堺市教育委員会が協力して取り組んできたプログラミング学習モデルの構築を目的にした実証事業の一幕である。
 総務省では「2020年度プログラミング教育必修化」に向け、プログラミング教育が、子供たちの論理的思考力や課題解決力を育てるとともに、ICTに関する基礎的な知識・スキルを身につけさせるものとして極めて重要と位置づけ、プログラミング教育の低コストかつ効果的な実施手法や指導者の育成方法等を、クラウドを活用しつつ実証し、全国に普及させるべく、平成28年度より「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業に取り組んでいる。この平成28年度の当初予算にてまず11の案件が採択され、続く平成28年度第2次補正予算に伴う「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業にて19もの案件を採択。今回はこの第2次補正で採択された案件の一つ。夢見る株式会社の代表の重見氏は、総務省が提唱する普及推進事業に共鳴し、まず本社のある堺市で何かできることはないかと考え、今回の追加公募に至った。
 同社が提供する「ロボ団」は「世界でも勝負できる子どもを育てる」をミッションに、ロボットプログラミング教室を展開。先の見えない時代を生き抜く子ども達に必要だと考えている「情報編集力」を育むことを目的にした「ロボ団」。今回、採択された事業は、この「ロボ団」を誰でも取り組みやすく、効果的で、続けられるロボット教材型ブログラミング学習モデルを公教育の場で構築し、実施検証することを目的にして進められている。
 実証校の一つである白鷺小学校での事業が区切りをつけることもあり、総務省の担当役員などの関係者がこの日に一同に集まり、授業の視察とともに、意見交換なども行われた。
 この白鷺小学校での事業の検証を踏まえながら、続く堺市立安井小学校での実証事業を進めて行く予定。今後の展開が楽しみだ。

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