東京と並んで私学が多いことで有名な京都。京都の公立高校といえば、大学の進学実績などで私学に大きく水をあけられた時代もあった。ただ、2002年に「堀川の奇跡」として、公立の市立堀川高校から国立大学が一気に106名の合格者数を増やしたことが一つの象徴的なトピックに代表されるように、ここ数年、京都の学校事情が劇的に変わってきた。
このような京都の独特な背景の中で、中高進学研究会(以下、中高進研)による「第4回塾対象公立高等学校合同説明会」が、キャンパスプラザ京都にて催された。当日は教育の最先端で日々切磋琢磨している塾人たちで会場を埋め尽くし、京都の進学実績を下支えしている学習塾関係者の注目の高さが伺えた。
中高進研の代表の西川時代氏曰く、「ミスマッチを無くす」ことを目的としたこの説明会。「堀川の奇跡」で注目を集めた堀川高校をはじめ、SSHに認定された桃山高校、SGHに認定された鳥羽高等学校など、京都市乙訓地域の公立高校全27校が一同に会し、2日に渡って各々の担当者が順次プレゼンテーションをしていく。
中高進研の副代表の林慶吾氏は「今回参加していただいた学校関係者、塾関係者全員で、受験生の笑顔、そしてその生徒の入学後にいきいきと生活していくことができることを願い、今回のイベントを企画した」と語る。
いろいろな配慮の下、可能な限り個々の公立高校の情報を発信する場を提供し、学校情報を知らないことによるミスマッチを解消させる一助となった同会。今後も期待したい。