英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(以下、THE)を有するTES Globalは、国内総合パートナーであるベネッセグループの協力のもと、大学の教学改革やグローバル化の推進に向けて、第2回となる「THE世界大学ランキング 日本版2018」を発表した。
世界版ランキングでは「研究力」を軸に据えていますが、日本版ランキングは、日本の教育事情に、より即した形で大学の魅力や特性が表れるように、大学の「教育力」を測る設計となっている。
昨年に続き、日本版ランキングの指標は「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野13項目で構成されている。既存の大学ランキングは、主に入学時の学力を軸に作成されているが、本ランキングは学生の学びの質や成長性に焦点を当て、総合150位までの大学のランキングを作成している。
今年度の変更点は、ランキング指標において、国際性の充実を図る目的で、新たに2つの項目(日本人学生の留学比率、外国語で行われている講座の比率)が追加となり、国際性分野の割合が4%増加している。それに伴い、教育リソースの2項目(学生一人あたりの資金、教員一人あたりの競争的資金獲得数)の割合がそれぞれ2%減少している。また、より教育力を評価する目的で、教育成果(企業人事・研究者の評判調査)の割合が均等化している。