学習塾「栄光ゼミナール」を運営する株式会社栄光(東京・千代田区)は、9月1日の「防災の日」に向け、家庭の防災意識に関する調査をおこなった。対象は小学2年生〜高校3年生の子供を持つ保護者で、調査期間は2018年7月4日〜7月18日、有効回答は696人だった。
「子供と災害時の対応について話したことがありますか」との問いに対し、「ある」と回答したのは小学生の保護者85.9%、中高生の保護者91.3%であった。
「どのような機会に子供と災害時の対応について話しましたか」との質問については、小学生・中高生の保護者ともに「災害の報道があったとき」が約68%と、最も多かった。
「子供と離れているときに災害が起こった場合に備え、学校以外の子供の外出先(塾・習い事・学童など)の大人に対し、どのようなことを実践してほしいですか」との問いに関しては、小学生・中高生の保護者ともに「災害発生時に避難が必要となった場合、適切に安全な場所へ子供を誘導してほしい」が、67.6%と最も高い値となった。そのほかの回答としては「災害時に耐えられる安全性の高い設備設計や消火器設置などの環境を整備してほしい」「災害時の保護者への連絡方法や避難場所、引き渡しまでの対応を事前に説明してほしい」が上位に上がっている。
「災害時に備え、家庭で実践していることは何ですか」との質問に対しては、小学生・中高生ともに6割以上が「非常持ち出し品や家庭内での備蓄品を用意している」と回答した。
こうした調査結果が出るなか、栄光ではすでに災害に備え、全教室に「災害用備蓄品」を設置している。中身には防災ずきんやホイッスル、ラジオやアルミシート型毛布などに加え、特定アレルギー物質27品目不使用のアレルギーフリークッキーや氷砂糖、子供でも使いやすい簡易トイレなどが入っている。災害時に教室が安全だと判断された場合、生徒が保護者の迎えを約12時間程度安心して待つことができるようになっている。
また生徒に毎月配布している「教室スケジュール」には、災害時の緊急避難場所と指定病院を記載し、いざという時の情報を定期的に発信しているほか、災害等で休講が決まった場合は、塾生ポータルサイトに登録されている生徒や保護者のメールアドレスへ休講情報を配信するなど、災害時の対策を様々におこなっている。