ブラック校則見直し 佐賀県教委は通知

 佐賀県教委は3月24日、県庁で開かれた県総合教育会議で「児童・生徒の人権保障を求め、教育目標の達成のために必要な校則かどうか確認することを要請した」と報告した。

 児童や生徒にとって理不尽な「ブラック校則」が社会問題化している。佐賀県教育委員会は、17日付で県立学校に校則の見直しを求める通知を出し、市町教委にも同様の内容を伝えた。頭髪指導などの見直しの視点や対象になる具体例を記している。

【具体例】
・特徴のある髪質(赤毛、縮毛)は届け出る
・日焼け止めは原則禁止
・マフラーは前で結ぶ。結んだマフラーの先端がみぞおちより上
・特徴のある髪質については届け出ること
・髪は耳より下で二つ結びか三つ編み
・下着は白か淡色で無地のものを
・ゲームセンターやカラオケボックスは保護者同伴でも不可
・通塾は届け出る
・市外に出るときは標準服を着用
・登下校中に買い食いはしない
・夜間の外出は男子は午後9時まで、女子は日没まで
・みだりに喫茶店、飲食店に立ち入らない
・旅行は事前願い
などの校則の存在が明らかになった。

 校則を見直す際の合意形成の手だてとしては、「子どもの人権を侵す可能性がないか」「校外の私的な活動まで関与していないか」「社会で必要となる規範意識の醸成のためになるのか」など、配慮すべき点を提示。生徒会への意見聴取や児童・生徒へのアンケート調査、PTAの会議などで保護者らに意見を求めることを挙げている。

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