緊急事態宣言 解除へ 都内各自治体の対策は

 中野区は新型コロナウイルスの影響で臨時休校している区立の小中学校や幼稚園を6月1日から再開すると5月22日に発表した。小中学校はそれぞれのクラスを午前、午後の2グループに分けて分散登校する。6月8日の週から給食を再開できるよう準備する。幼稚園は学年ごとに登園日を設け、1学年を2つのグループに分ける。保育園は再開後も、在宅で保育が可能な保護者には6月末まで登園自粛をお願いする方針だ。


 世田谷区は6月から小中学校や保育園などを再開すると5月22日に発表した。区立小中学校は午前と午後の分散登校を行う。クラスの約半数で教室を利用し、机の間隔を1メートル以上空ける。第1段階は半日登校を、小学生は週1回、中学生は週2回。週ごとに登校日数を増やしていく。入学式は小学校は6日、中学校は7日に行う。給食は第4週以降に再開予定。また、7月21~31日に授業を実施。9月以降の土曜授業を月1回から2回に増やす。また、公私立の認可保育園や認定こども園、区立幼稚園、学童クラブなどは再開後も6月末までをめどに、在宅が可能な保護者には登園自粛を要請し、縮小保育をする。


 港区は5月22日、6月から区立の小中学校や幼稚園などを分散登校・登園で再開すると発表した。小中学校ともに6月末まで分散登校をし、土曜日は授業を行わない。中学校の入学式は6月1日に行う。教室内の机の距離を空けて、授業を行う。給食は8日から再開し、7月からは通常の登校に戻す。また、夏休みは8月1日~24日までの約3週間に短縮する。また、新型コロナウイルス感染予防対策として、「3密」を避ける必要があることから、学校行事の開催は見直すという。


 荒川区は小学校は6月1日に始業式、入学式を行い、中学校の入学式は6月2日に行うと5月21日に発表した。分散登校を行うが、6月8日から給食の提供を開始する。夏季休業期間は8月8日から8月23日と短縮する。荒川区は夏のステイホーム対策として自宅に省エネエアコンを新たに購入した世帯に、購入金額の4分の1(上限3万円)を支援すると発表した。対象は5月1日~8月31日、区内の自宅に設置する省エネエアコンを購入した世帯で、事業者用は対象外。上限は区外の店舗で購入した場合は1万円となる。6月1日から郵送で申請を受け付けるという。


 北区は6月1日から教育活動を段階的に再開すると5月25日に発表した。小学校・中学校は5月26日(火曜日)~29日(金曜日)のうち登校日を1日程度設け、分散登校し、再開前に学校に慣れるようにする。原則、1学級を2グループに分け、1グループを20人以下とする。分散登校し、30分から1時間程度、学級指導を行う。6月1日からの学校再開からの2週間は、分散登校で教育活動を行い、給食は実施しない。給食は6月15日から再開するという。さらに北区はひとり親家庭への支援として、独自に1世帯当たり5万円を給付すると発表した。対象は北区に居住する児童扶養手当受給世帯(生活保護受給者は対象外)で、世帯数は約1600。申請手続きは不要で、7月中旬に児童扶養手当の振込口座に振り込む。

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